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「キネマ51」:第14回上映作品は「ストロベリーナイト」
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印刷2013/10/26 00:00

連載

「キネマ51」:第14回上映作品は「ストロベリーナイト」

画像集#001のサムネイル/「キネマ51」:第14回上映作品は「ストロベリーナイト」

 グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏が支配人を務める架空の映画館,「キネマ51」。この劇場では,新作映画を中心としたさまざまな映像作品が上映される。第14回の上映作品は,本格的なサスペンス刑事ものとしてTVシリーズも好評だった「ストロベリーナイト」だ。

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コレクターズ・エディション:DVD 5985円(税込),Blu-ray 7980円(税込)
発売元:フジテレビジョン,販売元:ポニーキャニオン
画像集#005のサムネイル/「キネマ51」:第14回上映作品は「ストロベリーナイト」

「ストロベリーナイト」公式サイト



須田:
 ということで始まりました,キネマ51,今日も張り切って参りましょう!

関根:
 どうしたんですか! いやに元気一杯ですね。

須田:
 いやいや,年末に向けてここから気合いを入れてね,この連載もますます盛り上げていかないとな,と。

関根:
 ずいぶん前向きなご意見ですね。僕はてっきり,今日,この取材が2本録りだから気合いを入れ直しているのかと思いましたよ。

須田:
 部長,そういうことは言わないように。で,まあね,秋といえば,イチゴのシーズンになるわけですが,

関根:
 イチゴは春でしょう。

須田:
 あ,春ですね。ということで,部長ね。夏休みはどうでした?

関根:
 話が飛びまくりですね。しかも,けっこう前の話だし。うーん,夏休み,雨が多かったですね。ゲリラ豪雨が。

須田:
 多かったですね。夏フェスに行ったりはしました?

関根:
 フェスですか? 「WORLD HAPPINESS 2013」と「TOKYO IDOL FESTIVAL 2013」ぐらいですね。

須田:
 部長は,今,推してるアイドルはいるんですか?

関根:
 やはりアイドリング!!!ですね。

須田:
 まだ?

関根:
 まだ? ってひどいじゃないですか。

須田:
 部長が一番好きな娘いるじゃないですか。あのおばちゃん[1]

関根:
 おばちゃんとか言わないでくださいよ。

須田:
 いやいや,めちゃイケでおばちゃんキャラとしていじられていましたよ。おばちゃんおばちゃんって言われてフィーチャーされているのを見ました。

関根:
 どんな形でもフィーチャーされるのはいいことですよね! ……って,なんでここでフォローしなきゃいけないんですか。

須田:
 ところで,アイドリング!!!といえば,フジテレビから生まれたアイドルですけれども。

関根:
 そうですね,CSのフジテレビ1,2,NEXTでは大活躍ですね。地上波にはなかなか出てきませんが,フジテレビから出てきたアイドルなのは間違いありません。

須田:
 そのフジテレビといえば,TVドラマも名作が多いじゃないですか。

関根:
 いっぱいありますねぇ……。「やまとなでしこ」「恋のチカラ」などなど。

須田:
 それ,両方とも矢田亜希子が堤 真一にフラれるドラマじゃないですか。

関根:
 あ,じゃあ,ちょっと古いトレンディドラマの時代ですけど,「すてきな片想い」なんかは良かったですね。

須田:
 あ,野島伸司ですね。

関根:
 支配人にとって名作といえば,どれですか? 例えば,この作品は映画化してほしいと思うぐらいのものは。

須田:
 そういうことでいったら僕もあります。同じく野島伸司脚本の「この世の果て」[2]。あれ,劇場で見たかったなぁと。あらためて思いますけど,僕ら,ドラマも大好きじゃないですか。最近だとどんなものがお好みでしたか。

関根:
 おっとっとっと,そうきましたか。いや,やはりここはですね,「ストロベリーナイト」良かったですね。

須田:
 良かったですよー,TVシリーズ,本当に良かったですね。

関根:
 劇場版も良かったですよ。

須田:
 そうでしたね。じゃあ今回は,劇場版「ストロベリーナイト」ということで。

関根:
 この長いイントロ,必要でした?

画像集#004のサムネイル/「キネマ51」:第14回上映作品は「ストロベリーナイト」


やっと映画の話に?


画像集#010のサムネイル/「キネマ51」:第14回上映作品は「ストロベリーナイト」
須田:
 まぁ,そういうことでね。いきましょうかね。DVDやBlu-rayも発売中ですし。

関根:
 そうですね。支配人はいかがでした?

須田:
 誉田哲也さんの書かれた小説はけっこうドラマ化されていて[3],どれも好きだったので,この作品も楽しみにしていたんですよ。で,TVシリーズが始まって一番びっくりしたのが,近年TVでは避けられていたような死体や,殺人などの表現をきっちり描写していたことなんです。

関根:
 なるほど。

須田:
 それもただ撮るんじゃなくて,いろいろと工夫されていて。身体が真っ二つになるとか,池に死体が転がっていた場面とか,それを観たときに,あ,凄いシリーズだなって。しかも質がずっと高いまま維持されていたんですよ。完璧なドラマでしたね。

関根:
 僕は一つだけ,不満というほどでもないんですが,ガンテツ役の武田鉄矢さんが,最近どのドラマの刑事役をやっても同じ演技なあたりは,ちょっとお腹いっぱいになってしまうというか。

須田:
 言いたいことは分かります。NHKで放送された「リミット2」も怪演でした。でも,あのスパイスが後から効いてくるんですよね。

関根:
 そうかもしれないですね。僕みたいな子供には,まだまだあの味は分からないのかもしれないです。

画像集#003のサムネイル/「キネマ51」:第14回上映作品は「ストロベリーナイト」
須田:
 でもそういう意味でいうと,今回の劇場版,ガンテツの使い方がうまかったんですよ。「水戸黄門」でいうところの,風車の矢七くらいの登場回数なのが良くて。

関根:
 なるほど確かに。しかも,なんていうんですか,良く言われる,映画のジャイアンはいい人と同じパターンでしたよね。

須田:
 あ,そうそう。映画のガンテツはいい人。

関根:
 ちなみに,ガンテツをフォローする訳じゃないんですが,

須田:
 ほうほう

関根:
 彼が最初に登場するシーン。

須田:
 定食屋でカレーを食べてるシーンですね。

関根:
 あの食堂ないるTVで流れていたのが,アイドリング!!!なんですよ。

須田:
 マジですか。

4Gamer:
 さすがフジテレビ

須田:
 そこに登場していたんですね。部長,前振りうまいなぁ。

関根:
 振ったのは支配人ですよ!

須田:
 あ,そうだ。映画公開直前のスペシャル番組も観ました?

関根:
 あ,観てないです。

須田:
 TVドラマが映画化されるときのスペシャル番組って,大体がTVシリーズを2時間程度にまとめて,新撮は15分みたいな感じですよね。このパターンに,僕達はどれだけだまされてきたかって感じなんです。もう許せないっ!
 今回も,そうなんじゃないかと思って観たら,ビックリしました。全部撮り下ろしなんですよ。しかも新作。劇場版のその後を短編オム二バスとして描いていたんです。凄いですよ! こんな気合いの入ったドラマは観たことがないと思いました。

関根:
 スタッフの心意気を感じますね。

須田:
 劇場版もそうですけど,その直前の特番1本も大事にするスタッフが作っているっていうのは,作品からきっちり伝わってきましたね。で,映画はどうでした,部長?

画像集#007のサムネイル/「キネマ51」:第14回上映作品は「ストロベリーナイト」


やっと,ほんとうに映画の話


関根:
 やっと映画の話に来れましたね。いやぁ,面白かったですよ。劇場版ということで,多少は色が変わるかなとは思っていましたけど,登場人物達の説明から入るようなことはしないで,TVシリーズを観てるでしょっていう大前提でやってる感じは,潔くて良かったなと。

須田:
 そそ。

関根:
 あとは,あの,ここ何回かのこの連載のテーマみたいになっちゃってますけど,オチを無理矢理つけないっていうのがやはりいいなと思いました。もっと長いストーリーの間の127分という雰囲気が良く出来ていると思いましたね。

須田:
 127分だったんですね。濃厚でしたね。長さも感じなかったですし。姫川のラブストーリーなのかと思ったら,それはほんと一部だけであって,

関根:
 結果的にラブだったのどうかというのも,分からないですよね。

須田:
 分からないですね。姫川の感情が,凄く丁寧に撮られているじゃないですか。あれが,映画でもそうなんですけど,彼女の心の揺らぎっていうのが,観てるこっちにも,グイグイ入ってくるんですよ。

画像集#006のサムネイル/「キネマ51」:第14回上映作品は「ストロベリーナイト」

関根:
 あと,初めて出てきた組対の描写も良かったですね。

須田:
 組対,そう! 組対,完璧でした。捜査本部に入ってきたとき,これ組対だ! ってすぐ分かりましたよ。しかも,現場の頭は柴 俊夫さんで,部長が今井雅之さんって最高でしたね。ストロベリーナイトの映画化というだけでなく,犯罪物の映画として,いやぁ,面白かった。これ,ほんと大満足ですよね。


じゃあ,そろそろゲーム。


須田:
 ストロベリーナイトでゲーム。これはねぇ,フジテレビということで考えると。

画像集#002のサムネイル/「キネマ51」:第14回上映作品は「ストロベリーナイト」
関根:
 フジテレビで考えますか。

須田:
 フジテレビ発の代表的なゲーム……。
 ありますあります,「夢工場ドキドキパニック」です。

4Gamer:
 後の「スーパーマリオUSA」ですね。

須田:
 そうそう,後日マリオの名義になって,大活躍という。

関根:
 あと,なんですかね。フジテレビものといったら,浮かぶのは……「子猫物語」とか「タッチ」?

4Gamer:
 野球と関係ないんですよね,タッチ。ボールを投げて敵を倒すという。

関根:
 そんな横スクロールのアクションゲームでしたね。
 あ,「料理の鉄人」がセガサターンで出ていました!

須田:
 ありました!?

関根:
 まぁ,ゲームというか,データベースのようなソフトでしたけど。

須田:
 なんかどれも弱いですねぇ……。
 そうだ! 竹内結子さんといったら,皆さんご存知だと思いますけど,任天堂っ娘じゃないですか。

関根:
 ん?

須田:
 あら,ご存じないの?

関根:
 なんですか,その愛之助口調。番組が違いますよ。

須田:
 私の記憶が確かならば,竹内結子さんといえば,NINTENDO64のCMでデビューしたはず。

関根:
 さすが支配人。鹿賀丈史ばりの記憶力ですね。また番組違いますけど[4]。でも,それがデビューだったんですね。

須田:
 デビュー……じゃないかと聞いています。

関根:
 誰からですか?

須田:
 誰かから。

関根:
 あれあれ?

4Gamer:
 デビューは違うようですが,「NINTENDO64 Wゲットだぜキャンペーン」のCMには出演していたようですね。

須田:
 ほら,ね。

関根:
 出たー,適当ー,支配人の真骨頂!

須田:
 とにかく,ゲームとの親和性の高い女優さんなんですよ。竹内結子=任天堂なんですよ(ドンドン)。

関根:
 わ,わ,分かりました。では,竹内結子さんが任天堂っ娘だったということで,NINTENDO 64のお勧めタイトルをご紹介しておきましょうかね。

須田:
 まぁ,やっぱり,これですかね。「ゼルダの伝説 時のオカリナ」ですね。もう,名作です。若い人にもぜひね,遊んでほしいなと。

4Gamer:
 ニンテンドー3DS用にリメイクもされましたし。

須田:
 ええ。
 ただ,「ムジュラの仮面」は3DSにリメイクされていません。

関根:
 ほほう。

須田:
 ムジュラの仮面はNINTENDO64にメモリー拡張パックをつけて遊ぶんですよ。時のオカリナの数か月後を描いたお話で,同じシステムを採用してるんですが,3日後に月が落下して世界が滅ぶという設定で。今でいうところの,アペントディスク的な作品なんです。

4Gamer:
 今は,Wii用バーチャルコンソールで配信されているものがありますね。

須田:
 部長,ぜひやってくださいよ。読者の皆さんにもぜひやっていただきたいです。
 それでですね,ムジュラの仮面のコミカラズの作家さんが,なんと,姫川 明さん。

関根:
 なんと,姫川つながり! この説得力で凄くやりたくなりました。

須田:
 次回までの約束ですよ?

画像集#008のサムネイル/「キネマ51」:第14回上映作品は「ストロベリーナイト」
画像集#009のサムネイル/「キネマ51」:第14回上映作品は「ストロベリーナイト」

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