ついにマルチプレイをサポート。現代海戦ゲーム「Harpoon 3：Advanced Naval Warfare」

　Matrix GamesとAdvanced Gaming Systemは，歴史の長い本格的現代海戦ゲーム「Harpoon」シリーズの最新作であり，“3”世代としてついにマルチプレイをサポートしたバージョンとなる「Harpoon 3: Advanced Naval Warfare」を発売した。すでにダウンロード版（49.99ドル）の提供は開始されており，パッケージ版も今週中に出荷される予定だ。

　Harpoon 3: Advanced Naval Warfareには，潜水艦，対潜艦艇，空母機動部隊，各種航空機，水陸両用部隊などが登場し，現用兵器による海空戦がフルレンジで再現される。Matrix GamesのオペレーションディレクターDavid Heath氏いわく「イージス巡洋艦とキーロフ級ミサイル巡洋艦の一騎討ちから，第三次世界大戦まで再現できる完全なツール」だそうで，もちろん敵A.I.も部隊規模を問わない優秀なものだという。インターネット経由での対戦において，一つの戦闘には2〜6人のプレイヤーのほか，観戦者も接続可能になっている。



　製品にはシナリオエディタが付属し，2種類のデータベースエディタも追ってリリース予定となっている。
　また，サードパーティの手に成るデータベースをサポートしているのも本作の特徴で，すでに2本がMatrix Gamesのサイトでアナウンスされている。これらは既存のデータベースおよびシナリオをアップデートするものであり，プレイヤーは総計300本ものシナリオをプレイ可能となる。

　Harpoonシリーズといえば，1981年に登場したボードゲームに由来する精緻な海戦シミュレータとして名高く，1989年にシリーズ第1作が登場して以来，数年おきにリニューアル版がリリースされてきており，第1作には日本語版も存在した。
　現実のCICスクリーンを模した地味な画面デザインは，最新ゲームとして見ると少々面食らうが，これもある意味変わらぬリアル指向の証である。本格的な現代海戦ゲームは存在自体が貴重であり，現用水上兵器とその運用に興味のあるゲーマーは，ぜひとも注目しておくべきだろう。（Guevarista）