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Core 2
  • Intel
  • 発表日:2006/07/27
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印刷2007/09/14 12:01

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「ロスト プラネット」はクアッドコアCPU「Core 2 Quad」でもっと面白くなる

Text by 三重邦光

 

最新の3Dゲームでは,1個のCPUに搭載されるコアの数が,ゲームの体感速度に大きく影響するようになっていることをご存じだろうか? 今回は,いますぐ手に入るクアッドコアCPU,「Core 2 Quad」を搭載したPCが,かつてのシングルコアCPU搭載システムと比べてどれだけ快適になるのかを,「ロスト プラネット」でチェックしてみたい。

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NVIDIA SLI構成のイメージ

 ゲームのパフォーマンスや体感速度に大きく影響するハードウェアというと,第一にGPU(≒グラフィックスカード)を挙げる人がほとんどだろう。
 実際,3Dグラフィックスのレンダリング処理(≒描画)はグラフィックスカード上のGPUが担うため,その性能がゲームパフォーマンスを大きく左右する。例えば2枚のグラフィックスカードで負荷を分散させられる「NVIDIA SLI」(以下SLI)を利用すると,性能面ではかなり有利となる。非対応タイトルでは恩恵を受けられないという点はあるものの,ゲームプレイにおける快適度には目を見張るものがある。

最新の3DゲームタイトルではCPUのコア数がゲームパフォーマンスに大きく影響
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 その一方,最近になって急激に重要度が上がってきているのがCPUだ。かつてのゲームは,「一つの処理が終わったら次の処理」といった感じで,ゲームプログラムに書かれている命令を順に実行する「シングルスレッド」が主流だった。そのため,CPUに求められるのは,処理を一つずつ順番にこなしていく速度――1クロック当たりの処理能力と動作クロックだったのだ。デュアルコアCPUが初めて登場したときにも,ゲーマーの間で「シングルコアで十分」という見解が大多数を占めていたのは,まだ記憶に新しい。
 しかし,マルチコアCPUが主流となった現状を生かすべく,複数のCPUコアを使ってゲームプログラムを処理する,「マルチスレッド」に対応したゲームプログラムも登場し始めた。「シングルスレッド対応のゲームを二つ起動できる」といった単純な話ではなく,「複数のCPUコアに対して,同時に複数の命令を与えることで,プログラム全体の処理時間を短くしてゲームパフォーマンスを引き上げる」ゲームタイトルが現れてきたのである。

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 2007年におけるその代表例の一つが,カプコン製の3Dアクション「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」(以下ロスト プラネット)だ。ゲームの詳細についてはレビュー記事を参照してほしいが,パフォーマンスに直結するポイントとしては,カプコン独自のゲームエンジン「MT Framework」を採用し,最大で8個のCPUコアによるマルチスレッド処理が可能な点を挙げられるだろう。CPUコアの数が多ければ多いほどゲームは快適に動作するよう設計されており,最新のPCハードウェアが持つポテンシャルをうまく引き出せるようになっている。

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Core 2 Quadの製品ボックス

 そんな状況にいますぐ対応できるのが,インテルが世界に先駆けて市場投入した「Core 2 Quad」である。Core 2 Quadは,最新のCoreマイクロアーキテクチャによるCPUコアを4個搭載したデスクトップ向けCPU。シングル(=1)コアに対してクアッド(=4)コアなので,価格も4倍になってしまうのではと思うかもしれないが,動作クロック2.40GHzの「Core 2 Quad Q6600/2.40GHz」なら,なんと3万円台中盤の店頭価格(※2007年9月現在)で製品ボックスを購入可能なほどリーズナブルである。

ロスト プラネット推奨PCのハードウェア構成はPentium 4システムと比べて圧倒的に快適

 では,かつてのシングルコアCPU搭載システムと最新のクアッドコアCPUシステムの間には,どれくらいの違いがあるのだろうか? 今回は,後述するロスト プラネット推奨PCのシステム構成を参考に,CPUはCore 2 Quad Q6600に固定しつつ,GPU構成を何パターンか変更して,それらをシングルコアCPUであるPentium 4を搭載したPCと比べてみたいと思う。

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Core 2 Quad Q6600

 というわけで,用意したテスト環境はのとおり。ロスト プラネット推奨PCには「GeForce 8600 GTS」もしくはグラフィックスメモリ320MB版の「GeForce 8800 GTS」を搭載したものが多いため,今回はそれらを搭載するPINE Technology(XFXブランド)製品を用意した。GeForce 8800 GTSに関しては,SLI構成のラインナップもいくつかあるため,SLI動作でも検証する。
 比較対象となるのは,「Pentium 4/3.20GHz」に「GeForce 6600 GT」を搭載したちょっと前の標準的なゲーマー用PCだ。なるべくテスト環境を揃えるため,メインメモリ容量のみ2GBにしているが,似たような構成でがんばっている(そしてそろそろ,いろいろと限界が出てきている)人は少なくないのではなかろうか。今回は,このシングルコアシステムから,最新のCore 2 Quad搭載PCに買い換えることで,最新ゲームがどれだけ快適になるかをチェックしようというわけだ。

表1
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 テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション4.1に準拠する。ロスト プラネットは製品版で,2007年8月17日に実装された大型アップデートも適用させた状態とする。せっかくPCでプレイする以上は,移植元となるXbox 360版以上のグラフィックスを堪能したいということで,描画設定は高めだ。また,Pentium 4システムではDirectX 9版しか実行できないが,Core 2 Quad Q6600システムではDirectX 10版も実行できるため,後者ではDirectX 9版/10版を両方テストする。システム間に生じる違いに関してDirectX 9版でのスコアを中心にチェックしつつ,DirectX 10のメリットについても考察するという方向で,ロスト プラネット製品版に付属するベンチマークテストモード「PERFORMANCE TEST」,「Snow」と「Cave」のテスト結果を順に見ていこう。

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ベンチマークモード「PERFORMANCE TEST」のSnowより

 グラフ1はSnowのテスト結果をまとめたものだ。
 Snowは比較的グラフィックス性能に依存する結果が出やすいということもあり,Core 2 Quad Q6600+GeForce 8800 GTSのSLI構成が圧倒的なスコアを叩き出している。とくに,1920×1200ドットでも平均30fpsを超え,プレイに支障のないレベルを維持しているのは賞賛すべきだろう。ゲーム機版の画面解像度なのは1280×720ドットなので,ゲーム機を超える美しいグラフィックスでゲームを堪能可能だ。同時に,DirectX 9版よりもDirectX 10版のほうがスコアは高くなっているのも見逃せない。
 一方,AGP版のGeForce 6600 GTを搭載するシングルコアシステムだとフレームレートは一桁台前半。残念ながら,マトモにゲームをプレイするのは難しい。プレイできたとしても,ゲーム機以下のグラフィックスしか望めないだろう。

グラフ1
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同じくベンチマークモード「PERFORMANCE TEST」から,こちらはCaveより

 続いて,肝心のCPUパフォーマンスをグラフ2のCaveでチェックしてみる。
 Core 2 Quad Q6600とPentium 4/3.20GHzに注目すると,最も描画負荷の低い1280×1024ドットで4倍近いスコアの差が見られる。GeForce 8600 GTSよりも高速な,GeForce 8800 GTSを搭載したシステムとの比較では8倍近い違いだ。
 このほかトピックとしては,CaveでもDirectX 10版のほうがDirectX 9版より高いスコアが出ること,そして,SLIの効果はより高い解像度で顕著になることが挙げられる。

グラフ2

 最後に念のため,汎用的なベンチマークソフトでのスコアも見ておきたい。グラフ3は,「3DMark06 Build 1.1.0」のBasic Editionで実行できる,標準設定における総合スコアをまとめたものだ。ここでも,Pentium 4システムからCore 2 Quad Q6600システムへ移行することで,スコアが4.5倍以上に跳ね上がるなど,パフォーマンスには決定的な違いのあることが見て取れる。

グラフ3

 

シングルコアCPUシステムからの買い換えなら断然クアッドコアCPU搭載PCがオススメ
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 各社のロスト プラネット推奨PCは下にまとめたが,Core 2 Quad Q6600が安価なこともあって,全体的にリーズナブル。それでいて,かつてのミドルレンジ向けシングルコアシステムと比べると圧倒的に高速なこと,そしてSLI構成を選択するとさらに快適度が上がることは,上に示したベンチマーク結果からも明らかである。

 マルチCPU構成を採用するゲーム機とのマルチプラットフォーム戦略を取る傾向が顕著になってきたゲームメーカー各社が,今後さらにゲームのマルチスレッド対応化を進めることは容易に想像がつく。それだけに,シングルコアCPUを搭載したPCでここまでがんばってきた人が,3Dゲームで長く使えるPCへ買い換えるのであれば,Core 2 Quad搭載モデルは間違いなく最良の選択肢となるはずだ。

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※ディスプレイは別売りです

Core 2 Quad Q6700+GeForce 8800 GTXをベースに,メーカーお勧めの構成でスペックが決め打たれたハイエンドモデル。あれこれ悩まず購入したい人に

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※ディスプレイは別売りです。キーボード,
マウス,スピーカーは写真と異なります

標準構成で20万円を切るCore 2 Quad Q6600搭載モデル。ロスト プラネット推奨のXbox 360純正ゲームパッドや定番マウス「G5 Laser Mouse」といった贅沢な付属品も魅力

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最高性能のクアッドコアCPU「Core 2 Extreme QX6850」を搭載したウルトラハイエンドモデル。「せっかくPCを購入するならゲーム以外の処理にも妥協したくない」という人に

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標準構成で19万円を割る,コストパフォーマンスに優れたCore 2 Quad Q6600+GeForce 8800 GTS搭載モデル。ゲームDVD-ROMとアートブック,ステッカーが付属

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Core 2 Quad Q6600にGeForce 8800 GTXのSLI構成という,圧倒的な描画性能を持つ1台。3Dゲームの快適さを絶対的に重視しつつ,コストパフォーマンスの高さも求める人に

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最小構成で19万円を切る,Core 2 Quad Q6600+GeForce 8800 GTS搭載PC。自分好みのキーボードやマウスを選択したいこだわり派にオススメ

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Core 2 Quad Q6600+GeForce 8800 GTSを搭載し,さらにCorsair Memory製のEPP(Enhanced Performance Profile)対応メインメモリを搭載したパフォーマンス志向の一台

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Core 2 Quad Q6600+グラフィックスメモリ320MB版GeForce 8800 GTSをベースに,徹底してコストを押さえたモデル。予算第一でロスト プラネット推奨PCを探している人に

「モンスターハンターフロンティア」を快適にプレイするならCore 2 Duo搭載の推奨PCがオススメ

 なお,インテル+カプコン+NVIDIAという組み合わせでは,「モンスターハンター フロンティア オンライン」(以下,MHF)も忘れてはならないだろう。ロスト プラネット推奨PCを投入している各社からは,MHF推奨モデルも登場しているので,併せて以下のとおりお知らせしておきたい。Core 2 Duoオリジナルのゲーム内防具アイテム「デュオシリーズ」を入手できるイベントコードが付属しているのは,MHF推奨モデルだけの特典だ。

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Core 2 Duo E6750を搭載し,MHFプレミアムパッケージにMHF推奨ゲームパッド「GPX-500」,スピーカーなども付属したオールインワンモデル。ゼロからMHFプレイ環境を整えたい人に

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Core 2 Duo E6750+GeForce 8600 GTSをベースに,MHFの動作に必要十分なレベルでスペックを絞り込み,推奨ゲームパッド「JC-U1012F」付属で12万円を切った価格が魅力

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MHF以外の最新3Dゲームタイトルも余裕でこなせるハイパフォーマンスモデルと,MHFが余裕で動作するエントリーモデルの2製品が,CPUやGPU,OSなどの違いで用意される

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Core 2 Duo最速のE6850を搭載し,コストと性能のバランスが高いレベルでまとめられた1台。プラス2万円でGPUをグラフィックスメモリ320MB版GeForce 8800 GTSに変更可能

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Core 2 Duo E6750+GeForce 8600 GTSをベースに,キーボードやマウスも省いて13万円を切った1台。コストパフォーマンスを一番重視する人に

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Core 2 Duo E6750+グラフィックスメモリ320MB版GeForce 8800 GTSを搭載し,シンプルにまとめてコストを下げたモデル。MHF推奨ゲームパッド「JC-U1012F」付属

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貴重なWindows Vista Home Edition標準搭載のMHF推奨PC。MHFプレミアムパッケージとエレコム製のMHF推奨ゲームパッド「JC-U2312F」が付属する

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