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システムソフト・アルファー,「大戦略センチュリオン」を6月8日に発売
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印刷2006/05/01 20:23

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システムソフト・アルファー,「大戦略センチュリオン」を6月8日に発売

 システムソフト・アルファーは本日(5月1日),「大戦略センチュリオン」の制作を発表した。発売予定日は6月8日で,価格は1万290円(税込)。
 電撃的に発表された「大戦略センチュリオン」は,「大戦略VI」や「リアルタイム版大戦略パーフェクト1.0」の流れを汲むリアルタイム制の大戦略シリーズ最新作だ。システムや画面デザインを一新するとともに,通信対戦環境も大きく改善されている。

 リアルタイム制といえば,プレイヤーが何もしなくても勝手にゲームが進んで行くうえに,ある程度,先の展開を見越した戦略が必要となり,ビギナーにはややハードルの高いシステムだったが,本作では10段階の速度調節が可能になっており,こうしたストラテジーが初めてという人でも,ある程度落ち着いてゲームを進められる。
 特徴的なのはプレイヤーの役割だ。従来は全軍の指揮官という立場でゲームを進め,まあ,誰もそのことに疑問を持たなかったのだが,しかし本作のプレイヤーは,まず「部隊長」からスタートし,「連隊長」「師団長」へと昇進していく。
 ちなみに,軍は「陸」「海」「空」の3軍に分かれ,それぞれ,「部隊」「連隊」「師団」によって構成されるという,現実と同様のピラミッド構造を形作る。同じマップでも,部隊長と師団長では使える部隊もコマンドも異なるため,リプレイ性が高まるとともに,ビギナーでも段階的にゲームを覚えていくことが可能になった。



 プレイヤーのサポート役としてオペレーターが登場するのは,本作が初めてというわけではないが,本作ではプレイヤーの地位ごとに男女二人,計6人が出てくる。彼らは,戦況報告や命令伝達などを音声で行い,戦場の様子をリアルタイムで知らせてくれる。さらに,プレイヤーの担当していない部隊も戦況に応じて発言し,このシステムによって錯綜する司令部の臨場感を生々しく体験できるのだ。

 ゲームのルールは変更可能になっている。2004年に発売された「大戦略パーフェクト2.0D X」は,過去の同シリーズのルールを50種類以上実装し,自分の好きな組み合わせのルールで楽しめたが,本作も同様のシステムになっているのだ。
 もっとも「パーフェクト」では,いささか複雑すぎて分かりにくい面もあり,プレイヤーからの指摘を受けることも多かったとのこと。そこで本作では,シリーズで一般的なルールと,本作に最適なルールとを厳選して「基本ルール」に定め,そのうえで「索敵の有無」「同盟国での補充」といった部分を「選択可能ルール」としている。最初は基本ルールでゲーム概要を学び,それから好きなルールを選択していくのが本作の遊び方になるのだ。

 先述したように,通信対戦も強化されている。従来に比べデータ量や安定性が格段に向上したロビーサーバーを設置し,さらに本作に収録している「ロビークライアント」を新規開発して,通信対戦をより快適に楽しめるにしたとのこと。もともと,リアルタイム制はターン制に比べてネット対戦向きなゲームシステムだが,具体的にどのような感じでプレイできるのか,本作で一番興味深いところといえるだろう。




 戦場を作り出すマップエディタには,海上補給戦や,PCの戦略に影響を与える通行目標の設定が可能になるなど,非常に自由度の高いものが用意されている。また,お気に入りの部隊を登録できる「マイ部隊」や「マイ連隊」,さらには「オリジナル生産タイプの作成が可能」など,従来作で人気だった部分の継承/強化がまんべんなく図られている印象だ。

 システムソフト・アルファーによると,大戦略センチュリオンの開発で目指したものは,「異なる立場で何度も楽しめる」「リアルな軍団構成」「戦場を盛り上げるキャラクター」の三つであるとのこと。これがどのように製品に生かされ,実現されているのか,詳しいことは続報が入り次第お伝えしていこう。(松本隆一)

  • 関連タイトル:

    大戦略センチュリオン

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