ニュース
システムソフト・アルファー,「大戦略センチュリオン」を6月8日に発売
電撃的に発表された「大戦略センチュリオン」は,「大戦略VI」や「リアルタイム版大戦略パーフェクト1.0」の流れを汲むリアルタイム制の大戦略シリーズ最新作だ。システムや画面デザインを一新するとともに,通信対戦環境も大きく改善されている。
リアルタイム制といえば,プレイヤーが何もしなくても勝手にゲームが進んで行くうえに,ある程度,先の展開を見越した戦略が必要となり,ビギナーにはややハードルの高いシステムだったが,本作では10段階の速度調節が可能になっており,こうしたストラテジーが初めてという人でも,ある程度落ち着いてゲームを進められる。
特徴的なのはプレイヤーの役割だ。従来は全軍の指揮官という立場でゲームを進め,まあ,誰もそのことに疑問を持たなかったのだが,しかし本作のプレイヤーは,まず「部隊長」からスタートし,「連隊長」「師団長」へと昇進していく。
ちなみに,軍は「陸」「海」「空」の3軍に分かれ,それぞれ,「部隊」「連隊」「師団」によって構成されるという,現実と同様のピラミッド構造を形作る。同じマップでも,部隊長と師団長では使える部隊もコマンドも異なるため,リプレイ性が高まるとともに,ビギナーでも段階的にゲームを覚えていくことが可能になった。
ゲームのルールは変更可能になっている。2004年に発売された「大戦略パーフェクト2.0D X」は,過去の同シリーズのルールを50種類以上実装し,自分の好きな組み合わせのルールで楽しめたが,本作も同様のシステムになっているのだ。
もっとも「パーフェクト」では,いささか複雑すぎて分かりにくい面もあり,プレイヤーからの指摘を受けることも多かったとのこと。そこで本作では,シリーズで一般的なルールと,本作に最適なルールとを厳選して「基本ルール」に定め,そのうえで「索敵の有無」「同盟国での補充」といった部分を「選択可能ルール」としている。最初は基本ルールでゲーム概要を学び,それから好きなルールを選択していくのが本作の遊び方になるのだ。
先述したように,通信対戦も強化されている。従来に比べデータ量や安定性が格段に向上したロビーサーバーを設置し,さらに本作に収録している「ロビークライアント」を新規開発して,通信対戦をより快適に楽しめるにしたとのこと。もともと,リアルタイム制はターン制に比べてネット対戦向きなゲームシステムだが,具体的にどのような感じでプレイできるのか,本作で一番興味深いところといえるだろう。
戦場を作り出すマップエディタには,海上補給戦や,PCの戦略に影響を与える通行目標の設定が可能になるなど,非常に自由度の高いものが用意されている。また,お気に入りの部隊を登録できる「マイ部隊」や「マイ連隊」,さらには「オリジナル生産タイプの作成が可能」など,従来作で人気だった部分の継承/強化がまんべんなく図られている印象だ。
システムソフト・アルファーによると,大戦略センチュリオンの開発で目指したものは,「異なる立場で何度も楽しめる」「リアルな軍団構成」「戦場を盛り上げるキャラクター」の三つであるとのこと。これがどのように製品に生かされ,実現されているのか,詳しいことは続報が入り次第お伝えしていこう。(松本隆一)
- 関連タイトル:
大戦略センチュリオン
- この記事のURL:
(C)2006 SystemSoft Alpha Corporation