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[E3 2006#021]ドイツで人気のテーブルトークをPCゲーム化した「Drakensang」が初出展
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印刷2006/05/11 22:13

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[E3 2006#021]ドイツで人気のテーブルトークをPCゲーム化した「Drakensang」が初出展

デモプレイを行ってくれた,PRマネージャーのClaas Woltet氏
 「Drakensang: The Dark Eye」は,ドイツで人気のテーブルトークRPG「Dark Eye」をベースにした初めてのPCゲームだ。日本では,テーブルトークRPGといえば,今なお「Dungeons & Dragons」(D&D)が有名だが,ドイツではD&Dをはるかにしのぐ人気で,ドイツ国内では700万人近いプレイヤーがいると言われている。
 本作は,4月末に発表されたばかりのタイトルということもあり,まだα版ともいえない開発途中の段階ではあったが,プレイ可能な状態で展示されており,ゲームの説明も聞くことができたので,ここでその印象をお伝えしよう。

 本作は,複数のキャラクターを一人で操作するタイプのシングルプレイ専用RPG。現段階では確定していないが,4人から5人程度のキャラクターを同時に操作できるようになるとのこと。
 戦闘はターン制だが,一度キャラクターに命令を与えると,それに従い自動的にその行動をとり続けるので,リアルタイムで進行しているように見える。また,複数のキャラクターに対し同時に命令できるのはもちろん,操作をAIに任せることも可能とのこと。ただし今回見せてもらったバージョンでは,複数のキャラクターを同時に操る部分はできておらず,実際に見ることはできなかった。
 キャラクターの動き自体は,モーションキャプチャを利用しているということもあり,かなりリアルだった。武器を使って攻撃する場面でも,現実離れをした動きをすることがなく,リアリティにこだわっているのがよく分かる。このこだわりは,ゲーム全体に行き渡っており,基本的に画面内にあるものはすべて物理エンジンによって制御されているとのことだった。



 現在公開できるスクリーンショットは3点のみだが,細部まで描き込まれているのが確認できるだろう。これは,本作の開発を行っているRadon Labsのオリジナルである「Nebula 3 Engine」により表現されているのだ。
 キャラクターは,一定の経験値が溜まるとレベルアップし,同時に獲得したポイントを自分の好みに合わせて割り振りを行う。ゲーム全体のプレイ時間は80〜120時間はかかるということなので,かなりのボリュームと考えてよさそうだ。

 ドイツでは,PCやコンシューマゲーム機が普及したあとも,昔ながらの紙とペンを使って遊ぶゲームが廃れることなく楽しまれ続け,いまも盛んな国だ。そんなドイツで認められているDark Eyeがベースになっているだけに,しっかりとしたルールと世界観を持っていることが予想できる。
 実を言うと筆者は,今回取材をするまで,Dark Eyeの存在をまったく知らなかった。だが,Dark Eyeの状況を直接ドイツ人に説明されると,本作への期待感が高まったのは事実だ。
 個人的な感想になるが,いい意味で全体的にオーソドックスな印象で,奇抜さは狙わずに,一つ一つを丁寧に作りこんでいる様子が伝わってくるタイトルだった。まだまだ開発途中であり,決まっていない部分も多いタイトルだが,ルールや世界観といったRPGで重要な要素がしっかりとしていることもあり,本作の続報には心から期待したい。(noguchi)

  • 関連タイトル:

    Drakensang: The Dark Eye

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