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アクションRPG「アラド戦記」の日韓トッププレイヤーが激突!「2008 ARAD FESTA」が両国国技館にて開催
なお,イベントの概要については「こちら」,当日発表されたアラド戦記のアニメ化の情報については「こちら」の記事を参照してほしい。
日本を代表するトッププレイヤー3名がトーナメントにより選出
今回のオフラインイベントに先駆けてオンライン予選が行われており,24名の選手があらかじめ選出されている。当日はまず,この24名が一次トーナメントを行い,6人まで絞り込まれる。続いてこの6名に,半年前に行われた「2007-2008日韓決闘大会」の日本代表選手を加え,二次トーナメントを行う。二次トーナメントを勝ち残った3名が,今回あらためて日本代表選手の座を獲得するという流れだ。
各試合では1対1によるバトルを行い,3本勝負で2本先取した側が勝利となる。トーナメント表を見ても分かるように,合計の試合回数はかなりの数に膨れ上がるわけだが,会場を見ていて,進行が非常にスムースなことに驚かされた。じっくり見てみると試合を管理するスタッフの人数が多く,また複数のPCを交互に使うなど,進行が滞らないよう工夫が随所でされている。万が一のトラブルに備えて予備用のPCも準備しておくという周到さである。
というのも,半年前に行われた日韓決闘大会では,マシントラブルなどが相次ぎ,進行が数時間単位で遅れてしまっていたのだ。また韓国での大会でも,同様のトラブルが起こっている。個人的には今回この点を心配していたのだが,まったくの杞憂だったのは嬉しい誤算。
意外だったのは,シード枠で参加した前回の日本代表選手達は,全員が緒戦で敗退してしまっていたこと。過去の大会運営にも携わってきた韓国側のスタッフに尋ねてみたところ,元日本代表選手の「あー君」選手が敗退してしまったことに,とくに驚いていたようだった。
そんな激戦となったトーナメントを最終的に制したのは,「Silviaж」選手(職業:ベラトリックス),「ロイド安藤」選手(職業:デスぺラード),「るるぃ」選手(職業:剣聖)の3名。3名のキャラクターはゲーム内で特別な称号“アラドPRIDE”を獲得し,続いての日韓決闘大会へと挑むことになった。
日本と韓国のトッププレイヤーが激突する「日韓決闘大会」を制したのは?
決闘大会では,“個人戦,勝ち抜き戦,チーム戦”の3種目が行われる。各種目に勝利した国は1ポイントを獲得していき,これが多いほうが勝ちとなる(個人戦のみ合計3ポイント)。半年前の日韓決闘大会では,日本チームは逆転負けを喫しているので,なんとかしてリベンジに期待したいところだ。
そのため迎え撃つ日本勢にとっては,彼等をむやみに接近させず,自分の有利な距離で戦っていけるかどうかが試合の大きな焦点となっていた。
個人戦は“るるぃ選手vs.チョ・ジュンヒョン選手”,“ロイド安藤選手vs.パク・ジョンワン選手”,“Silviaж選手vs.チョン・サンウン選手”という組み合わせで行われた。
最初の2試合は,ともに2-0のカウントで韓国チームが勝利。日本チームにとっては苦しい展開である。個人戦で全敗をしてしまうと,その時点で韓国チームの総合優勝となってしまうわけだが,大将戦のSilviaж選手がチョン・サンウン選手を下し,なんとか踏みとどまった。Silviaж選手の操るメイジ系の職業は,テレポートのスキルによって敵のコンボから脱出することができ,相手のペースに飲まれなかったのが勝因の一つだったようだ。
続いて行われた勝ち抜き戦では,たとえ相手を打ち破っても,その際の体力ゲージの量が(少し回復するが)次へと持ち越されるのが特徴である。そのためゴボウ抜きは流石に至難の技,……のはずなのだが,第一試合では先鋒のパク・ジョンワン選手が,るるぃ,Silviaж両選手を立て続けに撃破。しかもその時点で,4割近くもの体力をキープしていた。
最後のロイド安藤選手が,なんとかパク・ジョンワン選手を倒すものの,ほとんど瀕死の状態。続いて登場した韓国チームのチョン・サンウン選手に,なすすべもなく敗れてしまった。
第2試合についてもほぼ同じ展開である。とくに韓国選手勢の相手の懐へと飛び込むタイミングには,試合解説を行っていたGMも感心することしきりであった。
団体戦の試合内容については,日本チームは一度は勝利するものの,残り2試合については敗退。最終的なポイント数は4-1で,韓国チームが優勝。前回に引き続き,日韓決闘大会は韓国チームの勝利という形で幕を下ろした。
「アラド戦記モバイル」が実機で展示。PC版との連動機能も!
会場内のブースには,実機による試遊台も展示されており,筆者も軽い気持ちで遊んでみたところ,一般的な“携帯アプリ”を大きく上回るボリュームに驚かされた。それでは詳しく見ていこう。
となると,ほかの職業に関する第2弾以降の展開も気になるところだが,西澤氏によると「極力期待に応えていきたい」とのことだ。
操作システムに関しては,十字キーで移動のほか,攻撃,ジャンプ,そして四つのスロットに登録したスキルといったアクションを繰り出せる。マップや登場NPCをはじめとした世界観は,PC版のアラド戦記をできるだけ忠実に再現している。PC版の経験者にとっては,これらの要素だけでもなかなか楽しめそうだ。
しかも本作では,PC版とモバイル版とでIDを連動させるシステムを検討しており,携帯版でプレイすると,PC版で特典があるという。これは見逃せないものとなるだろう。
本作は,基本的に韓国版からの移植作となっているが,日本のユーザー向けにいくつかのバランス変更を施しており,現在この調整作業に苦心しているようだ。具体的には,韓国版と比べモンスターのヒットボックス(当たり判定)がかなり大きめになっており,打撃感やコンボを繰り出すといった痛快さを前面にアピールしているとのこと。またレベルアップに必要な経験値量も軽減させ,序盤から中盤にかけてはサクサクと進めていけるようだ。
これらは開発中のバージョンで,今後変わる可能性はあるとのことだが,相当なボリュームといってよいだろう。
PC版の経験者が最も気になるであろう,連動機能についても聞いてみた。西澤氏によると詳細はまだ伏せさせてほしいとのことだが,ヒントとしてはこれによって,中級者以上にとって大きく関わってくる“ある機能”について,メリットが得られるようだ。ちなみにこのメリットは,鬼剣士以外のキャラクターにとっても平等に得られるものだとのこと。
逆に,モバイル版からPC版への流入を促すといったシステムは現状では用意されてない。基本コンセプトとして,PC版の経験者向けに作られたタイトルいう見方でよいだろう。
「アラド戦記モバイル 〜鬼剣士編〜」は,2008年秋に正式サービス開始が予定されている。アラドプレイヤーは今後の続報を期待して待っていよう。
アラド戦記のプレイヤーにとっては大満足の内容
このように当日の開場内は,アラド戦記に関する大小さまざまな催しが盛りだくさんで,同作のファンにとっては楽しいひとときを過ごせたのではないだろうか。
実は,ハンゲームがこういったオフラインイベントを大々的に行うのは,今回が初めてのことである。にもかかわらず,ここまでのそつのない運営を行ったことには驚かされた。両国国技館という国内有数の権威のあるイベント会場に,負けないだけの内容だったと思う。今回の来場客の多くが,仮に次にイベントが開催されるとしたら,喜んで参加したいと感じたのではないだろうか。
最後に,今回の日韓決闘大会は,前回から半年のスパンで行われている。次回の開催については今のところなんの発表もされていないが,アラド戦記の日本と韓国での盛り上がりを見るに,今後も盛り上がり続けることは想像に難くない。日本チームにとっては残念な試合結果となってしまったが,次回こそリベンジを期待したいところだ。
- 関連タイトル:
アラド戦記
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