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Arctic Cooling,ミドルクラスGPUの多くに対応した安価なクーラー,「Accelero L2 Pro」を発表
アルミ製のヒートシンクと,92mm角相当のファンが組み合わされた外観は非常にシンプル。2スロット仕様だが,サイズは119(W)×94(D)×51(H)mmと,比較的小振りだ。GPUと接触する部分もアルミ製で,特別,凝った印象はない。4点留めという仕様も含め,GPUクーラー交換に初めて挑戦する人や,長らく使ってきたグラフィックスカードのGPUクーラーが,そろそろくたびれてきたが,まだカードは使い続けたい人向け,といえそうである。
動作音は0.4Sone※。最大冷却能力は100Wとされているため,ATI Radeon HD 4850やGeForce 9800 GTXあたりを搭載したクロックアップ版グラフィックスカードには対応しきれない可能性もあるが,1ドル97円換算で約1550円と安価なのはなかなか魅力的。国内販売開始時期は現時点で不明だが,登場すれば注目を集めることになるのではなかろうか。
※Sone(ソーン)は,「周波数1kHz,40dBの音の大きさを1として,それより何倍大きな音に感じられるか」を示す値のこと。1kHz/0.4Soneは,一般的な音圧レベル(dB SPL)に換算すると約25dBだが,周波数帯域によって若干上下するため,装着されたファンのスペックから勘案するに,実際の音圧レベルは25dBを下回ると思われる。ちなみに,人間の一般的な聴覚特性は,1kHzを境に低い音と高い音が小さく聞こえる傾向があり,ファン騒音の周波数が下がる(≒低い音になる)と人間の聴覚特性も下がるため,聞こえる音はより小さく感じられるようになる。例えば周波数が500Hzくらいまで下がれば,0.4Soneは23dB程度だ。
●Accelero L2 Proの主なスペック(※リリースより)
- サイズ:119(W)×94(D)×51(H)mm
- 重量:250g
- ファイサイズ:92mm角×1個
- ファン回転数:900〜2000rpm(※PWM制御)
- ファン軸受:FDB(Fluid Dynamic Bearing,流体軸受)
- エアフロー:27CFM
- 最大冷却能力:100W
- 動作音:最大0.4Sone
- メーカー想定売価:16ドルまたは12.5ユーロ
●Accelero L2 Proの対応GPUシリーズ(※リリースより)
- ATI Radeon HD 4850/4830
- ATI Radeon HD 4670/4650
- ATI Radeon HD 4550
- ATI Radeon HD 3870/3850
- ATI Radeon HD 3650
- ATI Radeon HD 3470/3450
- ATI Radeon HD 2600/2400
- ATI Radeon X1950/X1900/X1800
- ATI Radeon X1600
- ATI Radeon X1550/X1300
- GeForce 9800
- GeForce 9600
- GeForce 9500/9400
- GeForce 8800
- GeForce 8600
- GeForce 8500
- GeForce 7950/7900/7800
- GeForce 7600
- GeForce 7300
- GeForce 6800/6600
- GeForce FX 5950/5900/5800
- GeForce FX 5700
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