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ゲームPC「GALLERIA」はゲーマーの「相棒」を目指す。サードウェーブが新しいブランドコンセプトと独自のPCケースを採用する新型PCを発表
発表となった製品のラインナップと,BTO標準構成の仕様は以下のとおり。本稿執筆時点で価格は明らかになっていない。
- GALLERIA UA9C-R80T:CPU Core i7-10900K,GPU GeForce RTX 2080 Ti,ミドルタワー
- GALLERIA UA9R-R80T:CPU Ryzen 9(詳細未公開),GPU GeForce RTX 2080 Ti,ミドルタワー
- GALLERIA ZA7R-R70S:CPU Ryzen 7(詳細未公開),GPU GeForce RTX 2070 SUPER,ミドルタワー
- GALLERIA XA7C-R70S:CPU Core i7-10700,GPU GeForce RTX 2070 SUPER,ミドルタワー
- GALLERIA XA7C-G60S:CPU Core i7-10700,GPU GeForce GTX 1660 SUPER,ミドルタワー
- GALLERIA RM5R-G60S:CPU Core i5(詳細未公開),GPU GeForce RTX 2060 SUPER,ミニタワー
- GALLERIA RM5R-G60S:CPU Ryzen 5 3500,GPU GeForce GTX 1660 SUPER,ミニタワー
7年ぶりにリニューアルした新筐体
外観だけでなく内部の冷却能力も大幅強化
松原氏は,歴代のGALLERIAが採用していた筐体やブランドロゴをスライドで示したうえで,いかにも男性的であったと振り返る。しかし1年ほど前に,eスポーツの広がりとともに新しいゲーマーが増える状況にあって,GALLERIAが現状のままでいいのだろうかという問題意識を持ち,PCケースの刷新に取り組み始めたそうだ。
新しいGALLERIAのPCケースをデザインするに当たって,サードウェーブではこれまでとはやり方を変え,自動車のプロトタイプデザインを担当しているデザイナーに,新筐体のデザインを依頼したそうだ。それを反映した最終的な製品は,確かにこれまでの国内BTO PCメーカー製PCとはかなり違った印象を受けるものとなっている。個性的ではあるが,悪目立ちしないデザインとでも言えようか。
ちなみに,LEDは今後予定しているソフトウェアアップデートにより,発光色や発光パターンをユーザーがカスタマイズできるようになるそうだ。
たとえば,新筐体は前面吸気ではなく,前方の左右側面からの吸気に改めた。これにより,吸気孔の面積は従来の3倍にも広がったうえ,140mm径の大きめな空冷ファンを吸気用に装備することも可能になったそうだ。
また,フロント上部を斜めにして,ボタンやUSBポートへのアクセスを容易にしたのもポイントだという。さらに,「ゲーマーはPCの上に物を置きたがる」(瀧吉氏)ことを考慮して,天板の排気孔は三重構造となっており,広い排気孔を確保したうえで,筐体内へのゴミの侵入を防ぐフィルターも備えているそうだ。
今回は実物を見ることはできなかったが,近い将来に導入予定の機能として,瀧吉氏はグラフィックスカードを支えるバーについても簡単に説明した。
重量の大きなグラフィックスカードを支えてマザーボードの基板やスロットの破損を防ぐ仕組みには,さまざまなものが存在する。GALLERIAの新しいPCケースでは,PCの使用中にグラフィックスカードを支えるだけでなく,梱包や輸送中の破損も防ぐために,「コ」の字型をした固定具を筐体の上下方向に伸びる棒に取り付けているそうだ。固定具でグラフィックスカードを挟み込み,棒でしっかり支えることで,輸送中の振動などでカードが緩むことを防げるということだった。
製品ラインナップと製品名の関係も,分かりやすいものに変えたそうだ。新しいGALLERIAでは,最上位のハイエンド製品にはUltimate(究極)からとった「U」が製品名に付き,それ以下の製品には上位から順に「Z」「X」「R」が付くとのこと。つまり,「GALLERIA U〜」という製品名ならハイエンド,「GALLERIA R〜」ならエントリー寄りの製品であるというのが読み取れるわけだ。
GALLERIAの魅力をアピールするアンバサダー
GALLERIA SQUADも結成
ステージに再び登壇した松原氏は,サードウェーブのeスポーツに対する取り組みとして,すでに実施中の「全国高校eスポーツ選手権」の主催や,高校生向けの部活動,同好会支援の「高校eスポーツ部支援プログラム」も紹介した。
高校eスポーツ部支援プログラムとは,部活動や同好会活動としてeスポーツに取り組みたいという学校を支援するために,GALLERIAのデスクトップPCとディスプレイを3台ずつ,さらにインターネット接続用の光回線サービスをセットにして,1年間無償で貸し出すというものだ。すでに150校ほどが,このプログラムで支援を受けているそうで,今後は500校程度まで拡充したいと松原氏は述べていた。
コスギ氏は,eスポーツは老若男女でも分け隔てなく楽しめるという他のスポーツにはない利点があるので,いろいろなゲームを楽しんでプレイしてほしいと語っていた。
サードウェーブのGALLERIA公式Webサイト
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