ニュース
[E3 2006#049]2K Games,都市建設シム「CivCity:Rome」を投入
CivCity: Romeを開発するのは,中世城塞都市建設シミュレーション「Stronghold」で定評のあるFirefly Studios。もちろん,Firaxis Gamesともコラボレートしており,アチコチにCivilizationシリーズ的なゲームシステムが見え隠れしている。それに加え,鍛冶屋や粉挽き,行商などの様子が事細かくアニメーション化されているのが,Fireflyらしい味付けである。
労働者達から徴税するためにも施設を配置し,往来や交易を迅速に行えるような道路を敷設しながら,徐々に街を大きくしていくのは,都市建設シムの王道的なシステムだろう。
CivCity: Romeで特徴的なのは,Civilizationの魅力的な部分をうまく引き継いでいる点だ。例えば,街の進化に合わせて進歩する技術や科学のリサーチを行い,「テクノロジーツリー」を一つ一つ攻略できる。
もっとも本作で扱われているのは,BC300年から数百年間に限ってのゆったりとした時代の移り変わりであるため,テクノロジーも文字(Alphabet)や薬学(Medicine),宗教(Religion)などから始まり,本(Books),演劇(Plays),音楽教育(Musical Education)などへとスローに発展していく。発展すれば,より高級な施設を建築できるようになったり,民度が向上して税収が上がったりするのである。
残念ながら,Civilizationのように近隣にほかの文明が都市を建設しているという緊張感は,CivCity: Romeにはない。しかし,ローマ市民が幸福に暮らせるよう,機能的で贅を凝らした街並みに仕上げていくことで「文明レーティング」が決定され,プレイヤーの政治家としてのスコアが記録されるという趣向には,それ相応の緊張感があるだろう。
シングルプレイヤーモードで,ゆったりと都市建設を満喫したい人にはお勧めの一作といえるだろう。(ライター:奥谷海人)
- 関連タイトル:
CivCity: Rome
- この記事のURL:
(C)2006 2K Games. Trademarks belong to their respective owners. All Rights Reserved.