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[E3 2006#055]2K Games,人気シミュレーションの拡張パック「Civilization IV:Warlords」を公開
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印刷2006/05/12 21:50

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[E3 2006#055]2K Games,人気シミュレーションの拡張パック「Civilization IV:Warlords」を公開

 2K Gamesは,根強い人気を誇る「Sid Meier's Civilization IV」の拡張パック「Sid Meier's Civilization IV: Warlords」(以下,Warlords)を公開した。

 以前,文明を増やすのが良いか,リーダーを増やすのがよいかというテーマでファン投票まで行われたことのある,Civilization IV。投票結果がどのように反映されたのかは分からないが,本作では,その両方が拡張された形となっている。
 文明として,ケルトカルタゴオスマン・トルコバイキングズールー,そして高麗という六つの周辺国家が追加されたほか,その六つの文明に一人ずつと,比較的人気の高い文明であるローマ,エジプト,ロシア,イギリスに一人ずつ,合わせて10人のリーダーが追加されている。Warlordsをインストールすることにより,20の文明と,28人のリーダーが利用可能となるわけだ。
 新しいリーダーは下記のとおりだ。

Augustus Caesar(ローマ帝国初代皇帝・アウグストゥス
Brennus(ケルト人の王・ブレニュス
Hannibal(カルタゴの将軍・ハンニバル
Mehmed II(オスマン帝国のスルタン・メフスト2世
Ragner(バイキングの王・ラグナー
Ramesses II(古代エジプト・ラムセス2世
Shaka(ズールー族長・シャカ
Stalin(ソビエト連邦主席・スターリン
Wang Kon(高麗初代王・王建
Winston Churchill(イギリス首相・チャーチル

 リーダーに関して,Civics画面にTitleという新しい要素が加わった。Titleとは称号のことで,「The Upstart」「The Victorius」「The Brave」「The Amazing」「The Great」の順にリーダーを進化させられる。リーダーの称号によって,文明の特性などに変化が生じるのではないだろうか。



 本作では,「ペロポネソス戦争」「中国の国家統一」「アレクサンダーの東征」「ローマの勃興」「バイキングの侵攻」「チンギス・ハーンの大陸蹂躙」の六つのシナリオが追加される。
 チャーチルやスターリンといった近代のリーダーが追加されているのに,これらのシナリオのうち,もっとも新しいものでも13世紀が舞台になっているというのはやや不自然に感じられるので,もしかすると今後,新しい情報が公開されるのかもしれない。

 中国の国家統一では,万里の長城が目に見える形で建設できる。このような,城壁による文明ラインの防衛手段は,ほかのマップでも利用できるようになる予定だ。
 ヨーロッパ,中近東,アジア,アフリカ,アメリカといった文明の違いによって都市の見た目も変化し,これまで以上に個性豊かに表現されるとのことだ。
 また,ローマのフォーラム(集会を行う広場)やイギリスの証券取引所など,文明ごとに特殊施設を建設でき,技術力を蓄積することにより,文明の成長を加速できるようになった。

 そして本作で最も大きな特徴の一つといえるのが,偉人(Great People)のバリエーションとして,軍人ユニットが追加されている点だ。軍人は,激しい戦闘を繰り返すうちにランダムに登場するユニットで,ほかの偉人のように,兵士訓練学校(Military Academy)などの建設を手助けするほか,ほかのユニットを引率させることにより,各ユニットの戦闘能力を飛躍的に向上させられるとのことだ。

 また,ユニットがスタックしている(重なっている)ときも,タイプごとに選択できるようにり,戦闘時のユニット選択が行いやすくなっている。

 さらに,以前からファン達の間で要望として上がっていた,ほかの文明と従属関係を結ぶ外交オプションが追加されている。ほかの文明をある程度蹂躙したところで属国化し,テクノロジーや資源を共有できるわけだ。もちろん,強大な文明の属国になるという選択肢もあり,国連での投票などで宗主国に反する行動も取れるので,このオプションをうまく利用して,平和的な勝利を目指すのも面白いだろう。



 今回のデモンストレーションでは,ペルポネソス戦争シナリオでのギリシャとペルシャの戦闘シーンと,チンギス・ハーンの大陸蹂躙シナリオでの戦闘シーンを見られたが,本作の解説を行ったFiraxis Gamesのデニス・サーク(Dennis Shirk)氏によれば,チンギス・ハーンのシナリオは彼自身,まだ一度も勝利したことがないとのことだった。
 このシナリオは中央アジア東部からスタートし,すべての文明を壊滅させることが目標となっているのだが,騎馬部隊で常に移動を続け,占領したすべての街を破壊しつつ,すぐさま別の街に侵攻していかないと,周辺のイギリスやスペインといった文明が発達して反撃を受けることになる。つまり,テクノロジーや文化の発展に気を取られていては,勝利を収めることは難しいのだ。

 本作のリリースは,この夏に予定されている。ただでさえ暑苦しくて寝苦しい時期に,ストラテジーファンの睡眠時間を削り取る“麻薬”が投入されることになりそう。今から寝だめしておくのが吉か!?(ライター:奥谷海人)

  • 関連タイトル:

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