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「オンラインカート ステア」プレス体験会インプレッション
これはプレスを中心に,クローズドβに先駆けて行われた催しで,ゲームのさわり部分を体験できるというもの。機能は限定されていたが,レースの雰囲気などを中心に印象をお伝えしよう。
※以下の記事は,2006年7月6日に実施されたプレス体験会をもとに制作しています。あらかじめご了承ください。
■まずはゲームの導入部分をチェック&推測
今回は体験会ということもあり,キャラクターはあらかじめ用意されていた。実際には,パンヤと同様に,好きなキャラクターを選択して,そのキャラクターの服などを自分で替えてバリエーションをつけていくといった感じになりそうだ。
レースシーン以外は撮影が禁止されていたために,写真を掲載することはできないが,ショップには服やアクセサリが陳列されていた。服はトップとボトムの2か所をそれぞれ変更でき,アクセサリもめがねやネコミミなどが用意されていたので,今後追加されることを考えると,組み合わせ次第で,かなり個性的な格好もできそうだ。
また,自分のキャラクター以上にゲームを進めるうえで重要なステア(カート)も,ゲーム内でポイントを貯めて購入する方式のようだ。
ステアには加速力,最高速,旋回性,安定性といったパラメータが設けられており,種類によって性能に差がある。
今回のテストでは,キャラクター同様にステアを変更することはできなかったので,その性能差は味わえなかった。ただし,ショップ内で売られているステアの性能を見る限り,最高速度重視のタイプや旋回性重視のタイプなど,その種類がさまざまにあるようだ。コースに合わせてステアを選択する,なんていうプレイヤーも現れるのだろうか。
■肝心のレースに挑戦。どんな仕掛けが待っているのか?
ルーム作成時に決められるのは,ルーム名,周回数,参加人数,コースの4種類。周回数は3周か6周のどちらかが選択でき,参加人数は2人から6人まで設定可能だった。コースは3種類用意されているが,ルーム作成後も変更できたので,この時点ではあまり重要な項目ではなさそうだ。
ルームに入ったあとは,入室者全員がスタートボタンを押した状態で,ルーム作成者がスタートするとゲームが始まる方式。入室だけしてスタートボタンを押し忘れていると,ちょっと気まずくなってしまう,アレだ。
肝心のレースは,カジュアルなノリの簡単操作。基本的にはアクセル,ブレーキ,ステアリング(左右),ドリフトと五つのキー操作だけでステアを動かせる。また本作のキモとなる魔法は,Zキーで切り替えて,Spaceバーで使用する。イメージ的には「マリオカート」が近いだろう。
相手に対して有効な魔法は,自分の前方の相手に有効なもの,後方の相手に有効なもの,自分以外全員に効果を発揮するものがある。
レースは,魔法の使いどころが勝負のポイントを握っているようだ。コース上に点在する巨大な“?”が描かれた本のようなものを取ると,魔法をランダムで一つ獲得できる。マリオカートのアイテムとは違い,複数の魔法を同時に持つことができ,使用する場合は使いたい魔法をZキーで選択する。
どの魔法を,どんなシチュエーションで使用するかが重要で,使いどころを間違えると,5位と6位でみにくい争いをしている間に,上位陣に圧倒的な差をつけらてしまう,なんていうこともある。
また,魔法が入っている本は誰かが取得すると一定時間消え,その後にまた同じ場所に復活する。自分のすぐ後ろにライバルがいるようなシチュエーションのときは,確実に魔法を取っていき相手に取られないようにしておくと,多少は抜かれづらくなるようだ。
とはいっても,使用者以外全員に影響を及ぼす魔法もあるので,そうそううまくはいかない。たとえ最下位に甘んじていても,魔法の使い方などによっては,逆転の可能性も高い。トップを独走しているつもりでも,油断するとアッという間に抜かれてしまうので,最後まで緊張感が持続する。
実際,数回レースを続けていたところ,レベルに該当すると思われる“ライセンス”がグリーン1からグリーン2に変更されていた。
このライセンスが実際にどのように利用されるかは,分からなかったが,ライセンス○○以上の人だけが参加できるレースなども設定できるようになるのではないだろうか。
ゲームの基本部分は十分楽しめるものになっていたので,あとはそれに付随する要素がいかに作り込まれてくるかによって,ハマリ度が変わってくるのではないだろうか。個人的には,一見あり得ないような場所からジャンプして,一気にショートカットできる方法など,プレイヤー同士で情報交換できる要素が欲しいと感じた。スタートのときにダッシュすることもできるようだったので,そんな裏技的なものがちりばめられていると,プレイヤー同士で「あーでもない,こーでもない」と言いながら盛り上がれそうだ。
7月14日にスタートするクローズドβテストや,その後行われるであろうオープンβテストなどを経て,レース以外の部分がどのように肉付けされてくるかに注目したい。(noguchi)
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