連載
先週は信頼を失ってリンに去られたうえに,レイチェルと引き離されたりと,踏んだり蹴ったりだった津瑠子 in Wonderland。あれから一週間の間に,彼女はいったい何をしたのか?
答えは簡単。クラン村へ引き返して三顧の礼でリンを迎え,その足でクライスト村からレイチェルを取り戻し,ニースを加えた4人の旅が再び始まったのである。いやあ,なんともあわただしい1週間だった。……え,去る者は追わず? ポリシー? そんな昔のことは忘れました。
さて,無事にバス/トイレ完備のテントを手に入れた津瑠子だが,さすがにど田舎のノース/サウスアイランドには食傷気味。原油以外の出会いを求めて,もう一度オーストラリアに渡ってみることにした。
とはいえ,カヌーでのたった一度の外洋航海経験しか持たぬ津瑠子がそれ以上遠征するのは,準備体操をしないでプールに飛び込むようなものである。オーストラリアは島自体がさほど広くないうえに,恐竜がうろつくだけあって人の姿は数えるほどしかいない。ぶらぶら散歩をする津瑠子は,やがて一匹のしゃべるカエルと遭遇。しかも魔法で姿を変えられたとか何とか言い出すではないか。これってほら,玉の輿フラグってやつ!?
ちなみにWonderland ONLINEの世界では,赤ずきんや人魚姫をはじめ,童話の世界の主人公達が,NPCとしてたびたび登場する。ゲーム内の物語も本家とほぼ変わらない筋書きなので,先の展開は読みやすい。今回の場合,悪い魔女の手によりカエルに姿を変えられた物語といえば,ハニカミ王子ならぬカエル王子の魔法が解けると,そこには……。
こうして欲に目がくらんだ津瑠子が,ファーストキス(たぶん)をカエル王子に捧げたことは,見逃してやってほしい。下心のある親切はろくなことにならないと,彼女も今回悟ったはずだから。
外は明るい太陽がさんさんと降り注ぎ,ビーチまである観光地オーストラリアに来たというのに,玉の輿の夢破れた痛手ですっかりふさぎ込み,テントに篭りがちな津瑠子。とはいえ,わずかな家具が並ぶだけのテント内は味気なく,とても心が休まらない。こんなときはそう,お部屋の模様替えが女の子には一番の気分転換なのである。
そこで今週は,壁紙とタイルにスポットをあててみよう。テントで使う壁紙は,「紙製造機」を使った完全手漉き。なんとも贅沢な話だ。しかも使い捨てのため,模様替えをするたびに紙を用意しないといけない。
ちなみに,手漉き和紙の壁紙というのは品質によってピンキリだが,高級なものになると100×200cmで4万〜5万円もする。セレブの中には,自宅の書斎を金箔で埋め尽くす趣味の方々もいらっしゃるようだが,津瑠子のテントの無駄遣いっぷりにはかなうまい。気分転換のためだけに,1日で壁紙を4回も張り替えたのだから。Wonderlandプレイヤーで,まだテントは初期状態のままだという読者は,下記のスクリーンショットを参考に,壁紙とタイルの貼り替えに挑戦してほしい。
もはやオーストラリアに残る理由は何もない。やはり日本が恋しくなった津瑠子は一路北へ向かい,津瑠子の生まれ故郷がある“関西”を目指すことにした。ちなみに,設定上で鶴子は京女なので,大阪生まれで京都育ちの友人に公式サイトから鶴子のサンプルボイスを聞いてもらった。「京都弁でも大阪弁でもない,もはや関西弁ですらないイントネーション。明らかに関東人が無理やり関西弁を真似している」と衝撃的なコメントをいただいたのだが,かわいいのでやっぱり気にしないことにする。
さて,海外産のMMORPG内で再現される日本といえば,「チョンマゲと日本刀と着物があればいいんでしょ!」といわんばかりのステレオタイプなものが多く,たいていは“不思議の国ヤポン”みたいな結果になる。Wonderlandの「関西」はそれに比べると,実に満足度の高い日本が再現されていると思う。街中には遊女屋があって遊女がちゃんといて(最初に見るとこがそれか),お代官がいきなり切り殺されて,お白州では大岡裁きが行われている。うん,これぞニッポン。惜しむらくは「あれぇ〜お代官様〜」(くるくるくるっ)と「おぬしも悪よのぅ」が見られないことくらいだ。
関西では,久しぶりの新NPC「加奈子」との出会いが待っている。同じ着物キャラとして親近感の沸く加奈子だが,育てれば戦闘能力もあり実用性の高い子だ。ところで和弓は中央を引くものではないと,誰か加奈子に教えてあげてください。
若いというより幼い美少女ばかりだったこのコーナー。もうちょっと大人の女性が好きという読者のために,今回は関西で出会った美女,加奈子中心のギャラリーをお披露目。しっとり系お姉さまが堪能できますよ。
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