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    「AngelLoveOnline」ナレーション&キャラクターボイス担当,田中真弓さんインタビュー
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    「AngelLoveOnline」ナレーション&キャラクターボイス担当,田中真弓さんインタビュー

    田中真弓さん
    生年月日:1955年1月15日
    出身地:東京都
    血液型:A型
    主な出演作品:
     「ONE PIECE」(モンキー・D・ルフィ)
     「ドラゴンボール」(クリリン)
     「魔神英雄伝ワタル」(戦部ワタル)
     「サクラ大戦」(桐島カンナ)
     「天空の城ラピュタ」(パズー)
     「クイズ!ヘキサゴンII」(ナレーター)
     「元祖!でぶや」(ナレーター)
    所属事務所:
     青二プロダクション
     MMORPG「AngelLoveOnline」は,台湾のUserJoy Technologyが開発し,キューエンタテインメントが日本サービスの準備を進めているタイトル。フル2Dで描かれた可愛らしいグラフィックスが特徴の,ライト層向けMMORPGだ(ゲームについての詳細は以前の記事を参照してほしい)。

     そのナレーションと,男性プレイヤーキャラクターのボイスを,声優の田中真弓さんが担当するとの情報を入手(ちなみに女性プレイヤーキャラクターのボイスは菊池志穂さんが担当)。収録当日,田中さんへのインタビューを行うことになった。
     が,ここで一つ困ったことが。実は筆者自身,アニメや声優のことはあまり明るくない。アニメや声優方面に詳しいライターはいないものか……と考えているうちに思い出したのが,以前「ときめきメモリアルONLINE」の連載で原稿を書いてくれたグラビアアイドルの喜屋武ちあきさん。
     そこで喜屋武さんに軽く打診してみたところ,「え! 神様に会えるんですか?」と快諾してくれたので,今回はインタビュアーとして登場願った。
     結果,女性二人の会話という,4Gamerらしくない見た目になったが,中身はそんなに突拍子もないことにはなっていない……ような気がする。田中さんの声を聞いて育ってきたという人は,ぜひご一読を。



    ■初めて体験するオンラインゲーム用録音の感想は?

    喜屋武ちあき(以下,喜屋武):
     初めまして! 小さい頃からずっと田中さんが声を演じているアニメを見て育ってきたので,今日はとても嬉しくって緊張していますが,よろしくお願いします!

    田中真弓さん(以下,田中さん):
     あら,そう! よろしくね!

    喜屋武:
     今回は,「AngelLoveOnline」というゲームで,ナレーションとプレイヤーキャラクターの声を担当されたそうですが,田中さんは“オンラインゲーム”というジャンルをご存じでしたか?

    田中さん:
     全然! どういうものなの?

    喜屋武:
     いろいろなものがあるんですけど,AngelLoveOnlineは,自分好みのキャラクターを作って,インターネットを通じて大勢が同じ世界で一緒に遊べるゲームなんですよ。

    田中さん:
     ほー,なるほどー。

    喜屋武:
     では,まっさらな状態で録音に臨んだんですね。普段は,「サクラ大戦」の桐島カンナとか,「ドラゴンボール」のクリリンとか,ストーリーに沿って演じることが多かったと思うんです。でも今回は,世界観の説明やイメージイラストぐらいしかない状態だったんですよね?

    田中さん:
     うん。本当に何も分からない状態だったから,とにかく数をこなした感じだねぇ。「これでどう?」「これでどうなの?」って。あとは,作る側の希望に添ったものを使ってねっていう。

    喜屋武:
     50ワードぐらい録音したそうですが,つまり声や言葉のパーツを置いてきた感じですか?

    田中さん:
     そう。自分はもう,とにかく数を置いていくわっていう状態。アニメーションはストーリーがあって台本があって,どういう状況で泣くのか,どういう状況で怒るのか,すべて分かっていてお芝居をするんだけど,これは全部想像するしかないから。こういうことなのかな? って思いながら言葉を置いていったの。だからねぇ,どれが採用されるのかなぁっていうのは,ちょっと不安かなぁ。

    喜屋武:
     えっ。田中さんでも不安に思ったりするんですか?

    田中さん:
     それはそうですよぉ。できあがりの状態が分からないのものねぇ。つかみ所がないっていうか,つかんでないから(笑)。

    喜屋武:
     そう考えると,やっぱり特殊な録音という感じですね。これから先,こういうお仕事はやってみたいと思いますか?

    田中さん:
     そうねぇ。実は,今までで一番良かったっていうぐらいのお仕事だったのね。

    喜屋武:
     え,それはどうしてですか?

    田中さん:
     声を録音するときは,いつも不安なんだよねぇ,私達の仕事って。ゲームだけじゃなくてアニメもそうなんだけど,作る人達が何年もかけて温めてきたものの,一番最後のパートじゃない。

    喜屋武:
     ああ,そうですよね。絵を見ながら声を入れるっていうのは,事前に絵が出来上がっているということですもんね。

    田中さん:
     つまり,ほかの人達が長い時間一緒にやってきているところに,急に参加することになるわけ。だから自分も,内容やなんかについて生意気な物言いをするのもどうかと思う部分もあるし……。皆さん一生懸命やってるのは分かっているしね。そういう部分の疎外感もあるの。

    喜屋武:
     そうなんですかぁ……。

    田中さん:
     でも今日はね,録音ブースの外のスタッフの声も全部聞こえて,あれこれスタッフの皆さんが相談している声も聞こえてね。それが凄く良かった。一緒に作ってるって感じがして。

    喜屋武:
     いつもは違うんですか?

    田中さん:
     うん。シーンとした個室で,合図だけをじっと待っているような感じだとね,不安なの。そういう状態でディレクターがちょっと指示を間違えたりすると,役者は固まっちゃうのよ。「え? え?」って。でも今日は,ディレクターの回りにいる人達の声も聞こえてね,「あー,ディレクターが言い間違えたのねー」なんて分かったりして。

    喜屋武:
     ブースの外の様子が分かるだけで,不安は軽くなるものなんですね。

    田中さん:
     そう。こちらも作り手とうまく関われているなって感じもするし。やっぱりコミュニケーションを上手にとれるかどうかっていうのが,人生を豊かにするかしないかに関わっているじゃない。それと同じこと。だから今日は,本当にやりやすかった!



    ■どんな役でも田中真弓らしさを表現したい

    喜屋武:
     田中さんはオンラインゲームは知らなかったようですが,ゲーム自体で遊んだことはありますか?

    田中さん:
     子供が小さい頃に少しだけね。

    喜屋武:
     ではむしろ,お仕事で接する機会のほうが多そうですよね。
     今回,演じるうえで難しかった点などはありますか?

    田中さん:
     だいたい15歳ぐらいの男の子って言われたんだけど,どんな15歳なのかが,少し難しかったなぁ。でも絵を見たら可愛らしい感じだったので,そのイメージでやってみたのね。本当は,9歳や10歳ぐらいの設定が,女が演じる少年キャラとしてつかみやすいのよ。

    喜屋武:
     「おそ松くん」のチビ太とかですか?

    田中さん:
     チビ太は,高利貸しになっちゃったりするからね(笑)。ギャグアニメだし,ちょっと違うんだけど。「ダッシュ勝平」の坂本勝平は高校生だったけど,体が小さい子供っぽい設定だったじゃない? ああいうのが一番やりやすいかな。つかみやすいっていうか。

    喜屋武:
     田中さんは少年役が本当に多いですよね。「中華一番」のマオとか,「とっても!ラッキーマン」のラッキーマンとか。

    田中さん:
     少年役しかやってないからね(笑)。

    喜屋武:
     でもデビュー作は「激走!ルーベンカイザー」の高木涼子という,社長令嬢役だったんですよね。

    田中さん:
     よくご存じで。調べましたね?

    喜屋武:
     実は(笑)。でも本当に昔から大ファンなんですよ! 田中さんが演じてきた少年に恋してきましたから!

    田中さん:
     それはありがとうございます(笑)。
     でもまあ,最近じゃあ私のところに来るのは,少年役でも女性役でもたいして変わらなくって。

    喜屋武:
     ああ……。サクラ大戦のカンナも,空手の達人で姉御っぽい感じですもんね。

    田中さん:
     洋画の吹き替えでもそう。女の人の役をもらって,「わー,女だ」って思って現場に行くと,男勝りの出で立ちの女優さんで。「いつもどおり低い声で!」なんて言われて(笑)。

    喜屋武:
     あらー(笑)。やっぱり,田中真弓らしさというのは,少年役のほうが出しやすいものなんですか?

    田中さん:
     役によって……というわけではないかなぁ。俳優としてずっとやってきていると,自分を出したくなるものなのね。自分らしさを表現したいって。でもね,役に溶け込むよりも自分を出した演技を良しとされる場合もあれば,田中真弓を消して役になりきったほうが良い場合もある。だからそれは,時と場合によるかな。

    喜屋武:
     そういうものなんですね。
     では,田中さんがやられている劇団「おっ,ぺれった」での舞台は,田中さんらしさを全面的に出せる場所ですか?

    田中さん:
     もちろんもちろん! とくにうちの劇団は,脚本が当て書きだから,このまんまのおばさんでいけるのね。

    喜屋武:
     それはなんだか楽しそうですね。いつか見に行きます。



    ■最近やった,“残酷”な仕事とは……?

    喜屋武:
     そういえば「東京国際アニメフェア2004」で,「ONE PIECE」声優陣のトークショーがありましたよね。そこで見た自然体の田中さんが,凄く素敵だなぁって思ったんですよ。

    田中さん:
     やっぱり,生というか,肩の力を抜いた状態がいいよね。変に取り繕ってしまうと,その分,表現の幅も狭くなっちゃうから。声のトーンもそうなんだけど。

    喜屋武:
     そういうものなんですか?

    田中さん:
     私,「モジャ公」のオーディションを受けるときに,ちょっと声を作り過ぎちゃったのよ。合格はしたんだけど,常にそれでやらなければいけなくなっちゃってね。だから,モジャ公が凄く悲しんでいるときに,普段と同じテンションで「オレ,悲しい」って言っても,何か違うなって思って。

    喜屋武:
     悲しさが伝えきれない感じでしょうか。

    田中さん:
     そう。もっとちゃんと伝えたいことがあるのにって,自分なりに考えて違う表現をしたら,「それじゃ,モジャ公ではなくなっちゃう」と言われて……。「え? だって私がやっているモジャ公でしょ?」とは思ったんだけどねぇ。だからそれ以来,声をそういう風に作るのはやめようと思ったの。

    喜屋武:
     自然な状態に近いほうが,表現の幅も広がるんですね。

    田中さん:
     だからもう,ああいうオーディションの受け方は二度としないって。自分のまんまでいいじゃんって。今喋っているトーンのまんまで,喜びも悲しみもすべて表現できれば,男も女も関係ないし。男であっても女であっても同じだし。そういう意味では……,八奈見乗児さんみたいになりたいのね。

    喜屋武:
     目標とする方として,八奈見乗児さんの名前をよく挙げられていますよね。

    田中さん:
     八奈見乗児さんって,基本的に一色だからねぇ。それで全部を演じているし。常にそれを求められるし。そういうのが自分にとっては一番いいんじゃないかなって。

    喜屋武:
     でも今,こうして田中さんとお話ししながら,「天空の城ラピュタ」のパズーや,「忍たま乱太郎」の摂津のきり丸と同じ声で,時間が経っても変わってないのが凄いなぁって思うんです。声の質などをキープするよう,ご自分で意識しているものなんでしょうか。

    田中さん:
     うーん,でもね,1985年に「まんが日本昔ばなし」の10周年記念で制作された「ごんぎつね」の映画があって,これを2006年の8月にテレビでオンエアしたの。でも,尺を短くするためにカットしたら,物語のつじつまが合わない場所が2か所できてしまって。

    喜屋武:
     ああ,テレビ放送用に再編集したがために……。

    田中さん:
     それをつなげるために,「それなのに」っていうセリフともう一つ,これも元のセリフの接続詞をちょっと変えるぐらいの感じで録り直してね。それを昔の声と繋げようということで。そうしたらね,年をとった分,声が低くなっていてうまくつながらなくてねぇ……。

    喜屋武:
     ああ……。

    田中さん:
     自分でも若い頃の声を聞いて「うわー」って。残酷な仕事だなぁって思って。結局どうやってもつながらなくて,その2か所は一言ずつじゃなくて,シーンごと録り直したの。

    喜屋武:
     そうだったんですかぁ。じゃあ例えば,今,パズーをやれって言われても,できないものなんでしょうか。

    田中さん:
     全体を録り直すのなら,できると思うんだけどね。

    喜屋武:
     当時の声に合わせて,一部だけをっていうのは難しいんですね。

    田中さん:
     まあ,パズーは普通の少年だから何とかなるかもしれないけど。ごんぎつねは可愛いらしい狐だから,かなり高いトーンを使っちゃっていたっていうのもあるのね。本当にあれは残酷だったなぁ。

    喜屋武:
     そうなんですか……。

    田中さん:
     だけどね,私を応援してくださっている方がやっているホームページの掲示板に,「どこが新しいか分かる?」って書き込んでおいたのね。そうしたら皆さん,一生懸命新しいところを探そうとしてくれたんだけど,誰も分からなかったみたい。

    喜屋武:
     そうですよ,分からないものですよ!

    田中さん:
     うん,ほっとした。

    喜屋武:
     でもご本人が一番,違いが分かるだけにつらいんでしょうね。

    田中さん:
     そうなんだよねぇ。きっと,スタッフもうまかったんだろうなって思う。どういう料理の仕方をしたのかねぇ。今はあの手この手があるんでしょうけど。

    喜屋武:
     技術はどんどん進歩してますからねぇ。



    ■洋画の吹き替えより,アニメやラジオドラマが面白い

    喜屋武:
     実は私,この世界に入る前から声優に憧れていて,いつかはアニメ声優をやってみたいってずっと思っているんですよ。なのでぜひ,声優というお仕事の面白いところと,たいへんなところを教えてください。

    田中さん:
     声優って,体を使った表現ができない分,表現の幅という意味では手かせ足かせがある状態なのね。それがたいへんなことかな。

    喜屋武:
     では,面白いところは?

    田中さん:
     実は,とくに好きなのがラジオドラマ。自分の間で喋れるからね。もちろん,自分の間で喋れないアニメや洋画の吹き替えも,やっているうちに面白くなってくるんだけどね。
     ラジオドラマだと例えば,こちらが予想していないようなタイミングで,相手が口を閉じたり息継ぎをしたりすると,一瞬「おい!」って思うんだけど,そこにリアリティを載せていくのがもの凄く面白いのよ。「おう,お前に合わせてやるよ!」って。

    喜屋武:
     ラジオドラマやドラマCDなんかだと,絵がない分,アドリブに対する制限が緩いということですか?

    田中さん:
     そうだねぇ。でもそういう意味で面白いのは,洋画よりもアニメだったりして。

    喜屋武:
     え,それはどうしてですか?

    田中さん:
     洋画だとね,画面に映るのは生きている人間じゃない。だからその俳優の表現の仕方によって,いろいろと難しい部分も出てくるし。あとはね,日本語の場合は会話の中の結論って,最後に来るものでしょう? でも英語だと,結論が最初に来るから,俳優のリアクションが早いの。だから,画面とセリフのテンションがかみ合わなかったりするのがね……。

    喜屋武:
     ああ,なるほど。そうですよね,日本語で喋っていて,最初の一言二言で相手が驚いた動きをすることなんて,あんまりないですもんね。

    田中さん:
     でしょ? それにどうしても,日本語のほうが言葉が多いじゃない。だから早口になっちゃうし。あと,日本人は絶対やらないような仕草,例えば手を口元で組んで,喋るときに口を開けるまえに「くちゃ」って音を立てたり,しゃべりだすときに「あー」って言ったり。「古畑任三郎」じゃないんだからさ。

    喜屋武:
     田村正和さん以外はいないですよね(笑)。

    田中さん:
     こんな風に,日本や日本語にはないようなことが,洋画にはいっぱいあるじゃない。だからそこにリアリティを載せるっていうのは,無理なんだよ,はなから。

    喜屋武:
     えー,でも見事にできてますよ?

    田中さん:
     うーん,でもやっぱ無理なの,洋画は。だから私がアニメは面白いっていうのは,アニメのほうがリアルな表現をできるから。最初から日本語で作ってるしね。



    ■母・田中真弓がゲームについて思うこと

    喜屋武:
     ここで少し,声優だけではなく,母としての顔もお持ちの田中さんに聞いてみたいことがあるんです。

    田中さん:
     はい,何でしょう?

    喜屋武:
     例えば……事件などが起きたときに,その原因の一つとしてゲームがやり玉に挙げられることがありますよね。そういうのを,田中さんはどう思われますか?

    田中さん:
     うちの息子はね,いつの間にかゲームをほとんどやらなくなったんだけど……。海外のやつで,とにかく車で人をひいたり,刃物で刺したり,銃で撃ったりするのがあるでしょう。前に息子がね,それを私に見せたことがあるの。

    喜屋武:
     GTAシリーズですかねぇ。

    田中さん:
     やっぱりそういうのを子供がやると思うと,親としてとってもイヤでねぇ。映像もリアルだし。人を殺してしまう子供や自ら命を絶ってしまう子供は,こういうのをやっていくことで人生はリセットできるような感覚というか,命だってやり直せるみたいな勘違いをしちゃうのかなって。「ゲーム脳の恐怖」なんかも,やっぱり読んだしね。前頭葉がどうとかこうとか,よく分からないけど恐ろしいなぁって思いながら。

    喜屋武:
     やっぱり,そういう風に思う人は多いですよね……。

    田中さん:
     でも息子が言ったの。「そんなの関係ない,ゲームと現実を混同するはずがない」って。私はその「関係ない」という言葉が頼もしくって。私もいろいろ考えてね。

    喜屋武:
     というと?

    田中さん:
     要するに,悪いのはゲームじゃなくて周りの大人,子供と接する人間だと思うの。だって子供がゲームばっかりやっていて,周りの人達と会話もしないようなことになっていたら,悪いのはゲームじゃないじゃない。多くの場合,何かの事件があったときって,周囲の大人が子供にきちんと接していないのが悪いんじゃないかってね。

    喜屋武:
     そうですよね。仕事なんかで子供と接する機会がどうしても少なくなってしまう親御さんもいますから,事情はそれぞれあるんでしょうけど……。

    田中さん:
     まあ私もね,そういう風に思うのは,やっぱり息子が「ゲームをやってる人間が,みんな事件を起こすようになってる? そうじゃないでしょ。ゲームはゲームだよ」って言っていたのが大きいんだけどね。

    喜屋武:
     ゲームの表現がリアルになっていくにつれて,それを不安に思う人が増えるのは理解できるんですけどねぇ。

    田中さん:
     やっぱね,まずちゃんとしなきゃいけないのは,子供の周りの大人。これに尽きると思うよ。

    喜屋武:
     私もいつか,ちゃんとした大人になれるようにがんばります!
     それでは最後に,AngelLoveOnlineで遊ぼうという人に,どんなところを聞いてほしいか,それを教えてください。

    田中さん:
     どんなところっちゅうか,どんなところが使われるのかよく分かってないからねぇ(笑)。

    喜屋武:
     えーと,じゃあ例えば好きなフレーズとか。

    田中さん:
     そうだねぇ,「わー」「うぉー」みたいなかけ声や,やられたときの声よりは,「ごめんね」とか「ありがとう」っていう言葉かなぁ。これらがどういう風に使われているのか。ましてや「好きだよ」なんていうのはどんな場面で……っていうのが気になるし。遊んだ人の感想も聞きたいなぁ。

    喜屋武:
     じゃあ私もプレイして,感想をお伝えします!
     今日はありがとうございました。あと最後にサインをいただいてもよろしいでしょうか? あ,あと,記念写真も!

    田中さん:
     はい,喜んで!


     語弊を恐れずに言えば,田中さんは友達のお母さんのような雰囲気を持った,チャキチャキした元気な方。親子ほども年が離れた……というより,田中さんのご子息と喜屋武さんが同い年ということで,端で見ていて「娘が母親にゲームの説明しているみたいだなー」なんてことを思ったりもした。

     それはさておき,とくにアニメ好きというわけではなくても,ここ20年ぐらいの間にアニメを見たことがある人ならば,田中さんの声を聞いたことがあるはずだ。
     そんな田中さんの声が,自分の操作に合わせて声を出してくれる……。このことで,ゲームへの親近感や熱中度が,思わず高まってしまう人もいるだろう。
     AngelLoveOnlineのサービススケジュールは,「近日βテスト開始予定」とされているだけで,具体的なものはまだ見えてきていないが,開始時期はそう遠くないはず。田中さんの声がどのように使われているのか,それを確かめられる日が来るのを,楽しみに待とう。(Interview by 喜屋武ちあき / Text by TeT)


    (2006年11月1日収録)

    「写真撮ってもらうのって,こんなに嬉しいんだ!」と大喜びだった喜屋武さん。えーと,ご職業は何でしたっけ? そんな喜屋武さんの活動については,公式サイトブログをチェックしてほしい
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