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[G★2008#48]アカデミーブースで,気合の入った卒業制作タイトル「Master and Puppets」を発見
この「Master and Puppets」は,ダークファンタジー風の世界観のアクションゲーム。出展バージョンでは,最大3人対3人によるPvPモードのみがプレイできるようになっていた。ゲームスタートするといきなり対戦が始まり,戦闘後の演出などは一切ない。まぁ,商用ゲームではないので,あまりシビアな目で見るのはお門違いというものだろう。
それぞれの特徴を大まかに見ていくと,ウォーリアは剣によるオーソドックスな近接タイプ。アーチャーは放射線状に飛んでいく弓矢で攻撃できるのだが,そのとき赤いガイド(レーザーサイトのようなもの)が表示され,命中精度を高められる。
最後のウィザードは,主にライトニング系統の3種類の魔法で戦っていく。魔法のチャージ用ボタンがあり,それを押し続けることで,ライトニングボルト→ライトニング→ライトニングフィールド(のようなスキル)へとグレードアップしていくのだ。ウィザードはもともと打たれ弱く,またチャージ中は移動が出来ない弱点があるものの,ライトニングとは別に使えるテレポート用のスキルを使って,敵と距離をとって戦うことも可能だ。
そのほかの特徴としては,戦闘によって特別なポイントが蓄積され,それを一定量消費することで強力なモンスターへと一時的に変身できる。仏像,お化け,ワータイガー,メデューサ(のような外見のモンスター)があり,それぞれ特殊攻撃が使える。
対戦ゲームとして見ればまだまだ荒削りな面はあるが,キャラクターの個性付けは見られ,モンスターへの変身による一発逆転もあるのは悪くない。
コントローラを使った理由については,チームメンバーのほぼ全員がコンシューマゲームのファンで,とくに「デビル メイ クライ」「モンスターハンター」「鬼武者」といったタイトルが大好きだという(カプコンファンの集まりだろうか)。なので最初から,“コントローラで遊べるアクションゲームを”というコンセプトで開発を進めてきたようだ。日本からやってきた身としては,ちょっと嬉しいエピソードである。
話を戻すと,Master and Puppetsは学生が制作したタイトルと考えればかなり気合が入っている。Kang Jeon Hewng氏もその点については自信たっぷりのご様子で,アカデミーブース内のタイトルでは自分達の作品が一番だろうと語っていた。そして「卒業後はゲーム開発の仕事に就きたい?」という最後の問いに対しては,元気よく「もちろんです!」と答えてくれた。
試遊台の様子をしばらく眺めていると,中には10歳未満の子供の姿もちらほら見受けられたが,みんなコントローラで抵抗なく遊んでいた。G★2008での出展はほとんどなかったものの,韓国でもコンシューマゲームはそれなりに浸透しているのだろう。余談気味ではあるが,今回取材に同行してくれた韓国人の通訳担当者もコンシューマゲームの熱狂的なファンで,休憩中などはゲーム談義に花が咲くことも多かった。
アカデミーブースを見ていると,韓国ゲーム業界にも色々と変化はあるんだなぁと,良い意味で感心させられる。ゲームコントローラで操作する韓国産PCゲームが日本で遊ばれる日が,案外近い将来訪れるのかも知れない。
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