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MSI,新製品発表会を開催。デュアルMXMカード「Geminium Go」とRadeon X1950 XTX搭載製品は9月発売へ
■デュアルMXMカード「Geminium Go」は9月発売予定
COMPUTEX TAIPEI 2006における展示品とは異なり,チップクーラーを搭載して実際に動作していたGeminium Goだが,デモ機で確認してみると,現在のところNVIDIA SLI(以下SLI)動作はしておらず,片側のMXMしか動作していない。この点についてMSI-Jの製品担当である巫 健銘氏は,「現在,MSI独自ドライバを開発中です。それによってSLI動作するようになります」とのこと。Geminium Go×2によるQuad SLI動作も視野に入れて,ドライバの開発は進められているという。
巫氏によれば,9月に,店頭価格3万5000円前後で発売予定とのこと。いよいよ登場となるデュアルMXMカードは,思いのほか入手しやすくなるかもしれない。(GeForce 7600 GS相当×4にどこまで性能面で期待できるかは別として)カード2枚,7万円の投資でQuad SLIというのもなかなか興味深く,具体的な発売のアナウンスが楽しみな製品といえる。
■HDMI対応のGeForce 7600 GTと
■ファンレスGeForce 7900 GTもこの夏に
順番に見ていくと,まずNX7600GT Diamond Plusは,先に秋葉原でバルク品が少量流通していたカードの“製品版”ということになる。出力インタフェースはHDMIとデジタル/アナログRGB(DVI-I,デュアルリンク対応)で,S/PDIFによるデジタルサウンド入力もサポート。S/PDIFケーブルはパッケージに同梱され,HDMIケーブルの同梱は「検討中」(巫氏)とのこと。予想実売価格は3万円前後で,2006年9月に正式発売予定だ。
HDMIに関しては,エンドユーザー向けのイベントでも,最初は「ふーん」といった感じだが,実際にHDMI対応テレビに映したシャープな画面を見せると,反応が変わったとのこと。HDMI対応のテレビを持っている人にとっては,かなり魅力的な選択肢となるかもしれない |
続いてNX7900GT-VT2D256EZは,リファレンスクロックどおり頂点シェーダユニット470MHz,ピクセルシェーダユニット450MHz,メモリ1.32GHz相当で動作するGeForce 7900 GTカードを,ヒートパイプでつないだ2枚のヒートシンクで挟み込む仕様の製品だ。こちらは2006年8月中に,「現行のMSI製GeForce 7900 GTカードとそれほど変わらない価格で」(巫氏)登場するそうなので,4万円台半ばくらいになるのではなかろうか。
■Radeon X1950 XTXの登場はまもなく?
このほか発表会では,グラフィックスカードやマザーボードなどのロードマップが示されたが,やはり気になるのは,今回の発表会で新製品のなかったRadeon関係。2006年7月20日の記事でお伝えしたように,ATI Technologiesは「Radeon X1950 XTX」という新型GPU(グラフィックスチップ)を用意しているようだが,それを裏づけるかのように,MSIのロードマップには「RX??50XTX-VT2D512E」という製品の名が刻まれていた。もちろん「これはRadeon X1950 XTX」と断言はできないが,スライドには,グラフィックスメモリがDDR4であるという記述もあり,どうやら,まず間違いないと見てよさそうである。
また,同じスライドからは,Radeon X1600/X1300系の後継GPU搭載製品の存在も確認できた。スライドから推測するに,Radeon X1950 XTXと同じタイミングで登場するわけではなさそうな気配だが,遅くとも2006年11月には出揃うロードマップになっているわけで,そう遠くない将来に登場するものと思われる。
DirectX 10を前に,なんとなく落ち着いた気配を見せつつあったGPU市場だが,MSIの発表会を見る限り,まだまだ面白い製品は登場しそうな気配。最近はCPUのほうが目立っているが,GPUについても,ゲーマーとして注意を払っておきたいところだ。(佐々山薫郁)
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Copyright(C)2006 NVIDIA Corporation
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