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Intelが次世代CPUコア「Merom&Conroe」の改良点を明らかに
2005年,IntelはデスクトップPC向けにデュアルコアCPU「Pentium D」を投入。それに続く製品として,2006年1月にモバイル(=ノートPC)向けのデュアルコアCPU「Core Duo」を投入したが,PCメーカーからの反応は非常によいとのことだ。
阿部氏は,デスクトップとサーバー向けにデュアルコアCPUが登場した2005年を「デュアルコア元年」と位置づけつつ,モバイル向けにデュアルコアCPUが登場した2006年を,本格的にデュアルコアCPUが普及し始める年になると述べる。
MeromとConroeは,同じマイクロアーキテクチャのCPUで,前者はモバイル用――つまり現行Core Duoの後継――,後者はデスクトップ用。詳細な解説は,2006年3月7日から3日間,サンフランシスコで開催されるIntelの開発者向けイベント「Intel Developer Forum Spring 2006」で詳細が解説される予定だが,それに先だって,概要が説明されたことになる。
さらに,14というパイプラインステージ数は,Pentium 4/DのNetBurstアーキテクチャに比べれば少ないものの,Pentium MやCore Duoよりは深い。Pentium MやCore Duoより,動作クロックを上げやすいというわけである。
MeromとConroeでは,パワーマネージメント機能が強化され,電力効率が向上するほか,キャッシュシステムやメモリアクセス機構も改良される。キャッシュシステムについては,2個のCPUコアのL1キャッシュ間で直接データを高速に転送できるようになるとのこと。メモリアクセス面では,データを予測してプリフェッチすることが可能になるという。
続けて阿部氏は,現行Pentium MとCore Duoとのパフォーマンス比較結果も示した。それによれば,Pentium M 730/1.60GHz搭載システムに比べて,Core Duo T2300/1.66GHzは80%,Core Duo T2600/2.16GHzは145%も高速とのことだ。もちろんこれは,デュアルコアCPUのメリットを最大限に生かせるマルチスレッド環境における結果だが,それでも,圧倒的な差は興味深いところである。
■新しいCMと販促キャンペーンが始まる
マーケティングキャンペーンとしては,2006年2月25日から日本独自の新しいテレビコマーシャルがオンエアされる予定だ。このコマーシャルは,見たことのある読者も少なくないと思う「サボテン編」と「ドクター編」に続くもので,「みつばち編」と「犬編」が全国5都市(東京・大阪・名古屋・札幌・福岡)でオンエアされるという。
このほか気になる情報としては,自作ユーザーをターゲットにしたデュアルコアCPU販促キャンペーン「Dual Coreで行こう!インテルで行こう!」がある。このキャンペーンは2006年3月1日から4月30日までの2か月間にわたって行われるもので,リテールパッケージ版のIntel製デュアルコアCPU(Pentium D,Pentium Extreme Edition,Core Duo,デュアルコア版Xeon)を購入することで,液晶テレビやiPod nano,Intelオリジナルグッズなどが抽選で当たるというものだ。春にゲーム用PCの刷新/導入を考えている人は,記憶に留めておいてはどうだろうか。(石井英男)
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