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Microsoft,5000人削減の余波はゲームにも
Microsoftは,2009年1月22日に2009年度第2四半期の決算発表において,売上高は166億3000万ドルで前年同期比2%増だったものの,営業利益は59億4000万ドルで8%減,純利益は41億7000万ドルで11%減,1株あたりの利益は0.47ドルで6%減と増収減益となったことを受け,今後18か月の間に,各部門において最大で5000人の削減を行うと発表した(編注:発表先では,“5000の業務削減”という表記になっている)。
その人員削減は,当然ながらMicrosoftのゲーム関連部門にも及んでいる。
Flight Simulatorシリーズを開発してきた,ゲーム開発スタジオのACES Studiosでは開発チームのほとんどが削減されたようで,1982年の発売以来,民間航空機シミュレーションゲームの代表作だったFlight Simulatorシリーズの今後に黄信号が灯っている。同社の開発チームによると,別の形でのシリーズの存続を考えているとのことだが,具体的な話は正式に発表されておらず,まだまだ予断を許さないといったところだ。
また,PCゲームとXbox 360ゲームの間での架け橋となる,Games for Windows Liveのサービスを行っているチームでもスタッフが解雇されたことが,同サービスのゼネラル・マネージャーであるChris Early氏のコメントより明らかとなった。
そしてXboxゲームのさまざまな情報を公開し,ゲーマーからのダイレクトな意見を受け付けてもいたGamerscore Blogも閉鎖され,2009年中に開催される予定だった「Gamefest 2009」も,2010年第1四半期へ延期された模様だ。
22日の人員削減の発表から,わずか1週間も経たずして,早くもこれだけの動きが見られ,今後さらに加速していきそうな勢いもあることから,今後のMicrosoftの動きから目を離せないような状況となっている。
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