マウスコンピューター代表取締役社長の小松永門氏
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東京ゲームショウ2019初日の
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年9月12日,マウスコンピューターは,会場内のMCJブースにて,マウスコンピューターは,発表会を開催し,eスポーツ大会やLANパーティ,デジタルコンテンツ制作にまつわるイベントを集めた催しとなる「
DIGITAL ENTERTAINMENT FESTIVAL 2020」を2020年春に開催すると発表した。
マウスコンピューターは,これまでゲーマー向けPCブランド「
G-Tune」や,クリエイターPC「DAIV」でデジタルコンテンツに関わる製品を提供してきたのに加えて,eスポーツ大会やLANパーティ,アートイベントなどにも協賛してきた。
マウスコンピューターでは,プロゲームチームへのスポンサードや,eスポーツ大会,フォトコンテストといったイベントへの協賛を行っている
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そのうえで,さらに広いユーザー層に対して,こうしたデジタルコンテンツを紹介する機会を増やしたいという考えからD
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L 2020を企画したという。まずは,デジタル音楽,デジタルアート,eスポーツ,LANパーティの4つを軸としたイベントを構想しているそうだ。
複数の分野のイベントが一堂に会するものになるという
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イベントは,マウスコンピューターが単体で運営するのではなく,それぞれの分野でパートナーと協業する形となる。発表会では,各分野のパートナーも登壇して,意気込みを語った。
LIMITSを主催するピーエイアイエヌティの大山友郎氏
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まず,デジタルアートの分野では,アートイベント「LIMITS」を運営するピーエイアイエヌティと協業する。LIMITSは,2人のアーティストが,その場で発表されたテーマをもとに,制限時間内でイラストやアニメーションを制作し,審査員と観客の評価によって勝敗を決めるというイベントだ。
ピーエイアイエヌティの代表取締役社長を努める
大山友郎氏は,「D
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T FESTIVAL 2020に向けて,マウスコンピューターの方々と協議して,若い人がテクノロジーにふれる機会を増やすとともに,デジタルアートをアピールする場を作りたい」という意気込みを述べた。
DETUNEの佐野電磁氏。佐野氏は以前からDAW(音楽制作ソフト)の「KORG Gadget」を用いて,制限時間内に楽曲制作を行うというパフォーマンスを披露しており,イベントにこれを盛り込むのかもしれない
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デジタル音楽の分野では,
佐野電磁(佐野信義)氏率いるD
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がパートナーとなる。
「EDM」(Electronic Dance Music,ダンスミュージックの1ジャンル)をテーマに,作曲する過程を,観客に見せるような内容になるという。なぜEDMなのかというと,「人を踊らせることを目的として,それに合わせた様式があるうえ,展開が早く,作曲を見せるのに適している」とのこと。佐野氏は「作曲をeスポーツにする」と宣言した。
RIZeST代表取締役社長の古澤明仁氏
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eスポーツイベントや,LANパーティでは,国内のeスポーツイベントを多数手掛けるRIZeSTと協業する。RIZeSTの代表取締役社長の
古澤明仁氏は「以前から,ゲームのキャラクターが好きな人がいたり,ゲーム音楽が好きな人がいたりと,ゲームは,アートや音楽と非常に親和性が高いと考えていた。それぞれのファンが交わるイベントになるよう協力したい」と抱負を述べた。
発表時点では,DIGITAL ENTERTAINMENT FESTIVAL 2020の開催と各パートナーが決まったという段階で,具体的なイベント内容はこれから検討するとのこと。マウスコンピューターでは,今後継続的に情報発信を行うという。
また,地方でも,ゲームやデジタルアートに関するイベントを開催したいという大学や専門学校に対して,機材やイベントの運営ノウハウ,コンテンツメーカーに対する利用許諾の申請といったサポートを行う「
DIGITAL ENTERTAINMENT FESTIVAL in COLLEGE」という支援プログラムの発足も発表した。こちらも今後,具体的な内容をアナウンスする予定とのことだ。
大学や専門学校などのイベント開催を支援する「DIGITAL ENTERTAINMENT FESTIVAL in COLLEGE」も実施予定という
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eスポーツ大会をはじめとするゲームイベントが増えてきたが,さまざまな分野を横断するようなものは,それほど多くない。どのような形になるか,続報を待ちたい。