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ソースネクストが「逆転裁判」PC版と「ときめきメモリアルONLINE」パッケージ版をリリース
■ナルホド君や真宵ちゃんがPCに! 「逆転裁判PC」
シリーズとしては,2002年10月に第二作「逆転裁判2」,2004年1月には「逆転裁判3」がリリースされているほか,2005年9月には第一作にシナリオを追加したニンテンドーDS移植版「逆転裁判 甦る逆転」が発売され,どれもヒットを記録している。また,2006年度中には新作「逆転裁判4」が,やはりニンテンドーDS向けにリリースされる予定だ。
ほかにも,NTTドコモ,au,Vodafoneの携帯電話向けにも移植されているので,プレイしたことはなくてもタイトルを耳にしたことがある人は多いのではないだろうか。
逆転裁判は,その名のとおり裁判をモチーフにした,異色のアドベンチャーゲーム。プレイヤーは主人公の新米弁護士 成歩堂龍一(なるほどうりゅういち,通称ナルホド君)を操作し,被告人の無罪を勝ち取るべく奮闘するという内容だ。
1話完結型のストーリーが4本収録されており,それぞれがアドベンチャーパートと裁判パートに分けられている。
アドベンチャーパートは,場所を移動してはその場で現場検証をしたり,居合わせた人に話を聞いたりしてフラグを立てていき,一定の条件を満たすと終了するという,非常にオーソドックスなもの。ストーリー自体が一本道であるため,こつこつ情報収集する手間さえ惜しまなければ,老若男女問わず楽しめる。
そして裁判パートでは,アドベンチャーパートで集めた証拠を武器に,検察側の証人に尋問し,証言の矛盾を見つけたら揺さぶりをかけたり,異議を唱えたりしながら,新たな情報を引き出していく。裁判では選択を誤り続けると,被告人の有罪が確定してゲームオーバーとなってしまうので,それなりの緊張感を味わうことができる。とはいえ,プレイ中なら基本的にいつでもセーブが可能なので,こまめにセーブを繰り返しておけば,たとえゲームオーバーになっても簡単にやり直せる。
と,こう説明してしまうと,4Gamer読者に多いであろうPCゲーマーの中には,少々ぬるめのタイトルであるような印象を持ってしまう人もいるかもしれないが,逆転裁判の本質はそこにはない。
ナルホド君が勤める綾里法律事務所の所長である綾里千尋(あやさとちひろ),その妹で霊媒師(!)の綾里真宵,第一話の被告人として登場する矢張政志(やはりまさし),ゲーム中は敵対関係にある検事の御剣怜侍(みつるぎれいじ),初動捜査担当刑事の糸鋸圭介(いとのこぎりけいすけ)など,登場人物は誰もが一癖や二癖では済まない特異な魅力に溢れている。そして逆転に逆転を重ねて紡がれていくストーリー,それを彩る演出,BGM,効果音など……。そのどれもが出色の出来であるため,気楽に遊び始めてみたら,ついつい何時間も経過してしまったという経験を持つ逆転裁判プレイヤーは多い。
現実の刑法や刑事訴訟法などを少しでも知っている人にとっては,あまりにもやり過ぎな展開も多い(というか,そんなのばっかり?)。だが,遊んでいるうちにストーリーに引き込まれ,細かいことは気にならなくなり,無罪を勝ち取ったときには思わず感動できてしまうという,ゲームでしか表現しえない破天荒な魅力に溢れているのだ。
逆転裁判で遊んだことのない人は,12月23日(金)に2970円(税込)で発売される,この逆転裁判PCに挑戦してみてほしい。
ちなみに,2006年春には逆転裁判2と同3のPC移植版も,ソースネクストから発売される予定だ。
■「ときめきメモリアルONLINE」のパッケージ版は1980円
ときめきONLINEは,PCエンジンを皮切りにプレイステーションやプレイステーション2,セガサターンなど,コンシューマゲーム機で大人気を獲得してきたときめきメモリアルシリーズの流れを汲むオンラインゲーム。
ときめきメモリアルといえば,恋愛シミュレーションゲームの草分け的な存在として知られるが,本作は学園生活を疑似体験できるコミュニティ要素の強い内容になっている。アバターチャットやクイズ形式の授業,RPGやトレーディングカードゲームのような戦闘システムを採用した部活,プレイヤー同士が協力してストーリーを進めるドラマイベントなどが用意されており,そんな環境の中で友情や愛情を育んだり,ひたすら勉強や部活に励んだり……といった遊び方が可能だ。
2005年9月26日から10月5日まで5000人規模のβ1テストが行われ,2006年2月1日(水)から20日(月)までは5万人規模のβ2テストが予定されている。
が,正式サービスの開始時期はβ2テスト以降であることが,(当然のことだが)明らかなだけで,具体的な時期については発表されていない。
ただ,以前お伝えしたとおり,ECサイト「コナミスタイル」でのみ販売される「ときめきメモリアルONLINE特別版」(現在予約受け付け中)の発売日が,2006年3月17日(金)予定となっていることから,このあたりの正式サービスが予想される(もちろん,β2テストの状況次第では変更となる可能性もある)。
これを考えると,このパッケージ版の発売時期も,このあたりと見て良さそうだ。
また,現在のところプレイ料金についても,月額課金制が採用されるということ以外,金額や決済手段などについての発表はない。
だが,今回ソースネクストが発表したパッケージ版は,本体プログラムが収録されたDVD-ROMとインストールガイド,そして30日分の利用権がセットになったもの。それがソースネクストの「Quality イチキュッパ」シリーズの一本という位置づけということもあってか,1980円という価格設定がされている。この価格を考えると,ときめきONLINEの月額プレイ料金は,1980円からパッケージ化に要するコストなどを除いたあたりに落ち着くのではないかと思われる。
■ソースネクスト,PCゲーム販売本数シェアで1位に
さらに,ブエナ ビスタ ゲームとの提携により,2006年春にディズニーキャラクターなどを使った複数のエデュテイメント系タイトルをリリース予定とのこと。
ちなみに11月1日から13日までのPCゲーム販売本数シェア(BCN調べ)では,ソースネクストが14%を獲得。エレクトロニック・アーツの13%,メディアカイトの11%,コーエーの10%を抜き,1位を獲得したことが明かされた。
PC向け新作タイトルというよりは,他メーカーの旧作を廉価版でリリースしてきた印象が強いが,これはすでに一定の評価を獲得しているタイトルを,遊びやすい価格で提供するという姿勢の表れにほかならないだろう。
なんといってもソースネクストには,家電量販店やコンビニを含め,3万店舗もの販売チャネルがある。そこで主力となるのは,本日の説明会で発表されたセキュリティソフト「ウイルスセキュリティ500」(12月1日発売,税込み500円)や「ウイルスセキュリティ2006」(12月16日発売,税込み1980円),PDF作成ソフト「いきなりPDF to Data Professional」(12月16日発売,税込み2970円)のような,家電量販店のPCソフトコーナーで棚を広く占拠しているタイトル群。だが,この脇に低価格のゲームソフトが並んでいることで,ついでに購入しようと思う人が多いということかもしれない。
池田氏は,2006年2月3日(金)に発売予定の携帯電話メモリ編集ソフト「携快電話13 機動戦士ガンダム特別版」(税込み1980円〜)のPRを行った。この特別版は,12月2日(金)発売予定の「携快電話13」に,地球連邦軍とジオン公国軍のスキン,そして池田氏とアムロ・レイ役の古谷 徹氏による,ガンダムの劇中に登場した名セリフをモチーフにした音声ガイドが追加されたもの。
操作をする都度,
「や,やってやる,やってやるぞ。携帯電話のデータがなんだ」
「こ,これがソースネクストの秘密兵器なのか。凄い」
などと,アムロが語ったり,
「見せてもらおうか。貴様の携帯の性能とやらを」
「その力,携快電話が与えてくれたかもしれんのだ,ありがたく思うのだな」
といった具合に,シャアがしゃべるデモンストレーションが行われると,会場内のガンダムっ子達からは,大きな拍手と笑い声が巻き起こった。(Text by TeT / Photo by 市原達也)
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逆転裁判PC
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