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[G★2005#056]気軽にプレイできるオンラインアクションRPG「ルニア戦記」インタビュー
開発の進捗状況としては,すでに第2次クローズドβテストが終了し,まもなく(11月14日現在)第3次クローズドβテストが開始されるという段階なので,完成度は比較的高いようである。とはいえ,それはあくまで韓国での話。日本にはほとんど情報が入ってきていないので,「興味はあるが情報がない」と嘆いている日本のゲーマーもいるはずだ。
G★3日目の11月12日,allmのCTOであるYeonggook Kim氏と会い,ルニア戦記がどのようなゲームなのか,そしてどのような展開が予定されているのかといった点を中心に話を聞いた。気になる日本での運営やビジネスモデルについてもインタビューできたので,ぜひチェックしてみてほしい。
4Gamer:
はじめまして,今日はよろしくお願いします。
Yeonggook Kim氏:
こちらこそ,よろしくお願いします。
4Gamer:
早速ですが,「ルニア戦記」の特徴を教えてもらえますか?
Yeonggook Kim氏:
ルニア戦記は,軽快なアクション性がウリのオンラインアクションRPGです。格闘ゲーム感覚の,爽快で直感的な操作が特徴的で,確かな打撃感が感じられるゲームだと自負しています。
グラフィックスは背景が2Dですが,キャラクターやエフェクトなどに関しては3Dグラフィックスで再現しているので,実際にプレイしてみると,思いのほか派手なゲームだと思われるかもしれません。
4Gamer:
従来のアクション系MMORPGと,ゲーム展開がかなり違いそうですね。
Yeonggook Kim氏:
今遊ばれているMMORPGは,よく「クリックゲー」と呼ばれますよね。敵をクリックしたら,あとは眺めているだけでも戦闘が片付いてしまう。それはそれでラクでいいでしょうけれど,正直,単調な作業の繰り返しですよね。
本作はアクション性が極めて高いので,眺めているだけでは敵に勝てません。操作感覚だけではなく,そういった面でも格闘ゲームに近いといえますね。
4Gamer:
連続技や必殺技に相当する攻撃もあるわけですか?
Yeonggook Kim氏:
はい,もちろんです。それだけではなく,いわゆる「空中コンボ」を楽しむことも可能です。
4Gamer:
プレイヤーが選べるクラスには,どのようなものがありますか?
Yeonggook Kim氏:
現在のところ,戦士,魔法使い,ヒーラー,シーフ,サマナーが使用可能です。クラスによって操作感や戦い方がまるで違うので,パーティプレイやPvPは,大勢で遊ぶと非常に楽しいですよ。
4Gamer:
ヒーラーやシーフといった非力なキャラクターでも,空中コンボは楽しめるのですか?
Yeonggook Kim氏:
ヒーラーやシーフは,前線で闘うことが役割ではないので,空中コンボはできない仕様です。ただ,ヒーラーは仲間を癒すために,攻撃をかわしつつ対象に接近する必要がありますし,シーフは素早い身のこなしで敵の懐に潜り込むなど,それぞれ独自のプレイスタイルが楽しめます。
4Gamer:
なるほど,確かに格闘ゲームライクな作品ですが,本質的な部分は極めて「RPG」的といえそうですね。
Yeonggook Kim氏:
はい,そのとおりです。本作は,いわゆるMOタイプのオンラインゲームで,インスタンスダンジョンの攻略や,クエスト単位のプレイが可能なのですが,開発時に強くイメージしたのは,テーブルトークRPGの「Dungeons&Dragons」でした。
4Gamer:
本格的オンラインRPG=MMORPGという印象を持っているゲーマーも多いでしょうが,仕様次第では,MOタイプでも十分本格的なRPGが楽しめるんですね。
ところで本作の進捗状況は,韓国ではどのような段階なのですか?
Yeonggook Kim氏:
第二次クローズドβテストが先日終了して,近日中に第三次クローズドβテストをスタートしようとしているところです。オープンβテストに関しては未定ですが,2005年の冬休みの時期に合わせたいと,調整しているところです。
また,オープンβテスト開始からしばらくした後に,PvPのアドバンスモードとして,拠点を取り合う攻城戦モードを実装する予定です。
4Gamer:
おお,すでにかなりの完成度なんですね。では,日本でのサービス展開についてはどうでしょうか?
Yeonggook Kim氏:
タイミングは未定ですが,韓国と同様NEXON(ネクソンジャパン)の可能性が高いですね。まぁそのあたりは,私が決めることではないので,あくまで可能性の問題ということで。
4Gamer:
正式サービスもそう遠くない時期にスタートできそうですが,課金形態に関してはどうでしょうか?
Yeonggook Kim氏:
ゲームの性質上,アイテム課金がベターだと考えています。アイテムや武具の販売も行いますが,本作らしい展開として,ステージ(インスタンスダンジョン)や,ライフの販売も検討しています。
ライフは,最大HPが増えるとか,HPを回復するとかではなく,アーケードゲームでいう「コイン」に相当するものにすると楽しそうですね。
4Gamer:
なるほど,シューティングゲームでいうところの「自機」を購入できるわけですね。俗にいう「1Upアイテム」的な。
Yeonggook Kim氏:
まさにそれです。そうすることで,キャラクターの命の重みも表現できますし,結果として,ゲーム展開に心地いい緊張感が生まれると考えています。
また,装備アイテムとしては,武具以外にも,ナース服やメイド服など,キャラクターの個性を演出するためのものも投入する予定です。
4Gamer:
なるほど,期待しています。
では最後に,日本のゲーマーに,メッセージを一言お願いします。
Yeonggook Kim氏:
今回のG★2005でも,さまざまなカジュアルゲームや,MOタイプのアクションRPGが出展されていますが,一度プレイしてもらえれば,本作がひと味違う作品だと理解してもらえると思います。
私自身,「ドラゴンボール」や「鉄拳」など,日本のアニメ/ゲームの大ファンなのですが,本作はジャパニメーション的な雰囲気を出すためにさまざまな工夫を凝らしました。まずはプロモーションムービーを見て,それで興味が湧いたら,ぜひ一度プレイしてみてください。
ルニア戦記は,韓国でのパブリッシャやオープンβテストのタイミングから,日本での展開はそう遠くない時期に,ネクソンジャパンを通じて行われる可能性が高い。
CTO自らが日本のアニメ/ゲームのファンということで,我々日本人でも,違和感なく楽しめる作品となりそうだ。お手軽に,それでいて息長くオンラインゲームを楽しみたいという人は,本作を選択肢の一つとして数えておいても損はないはずである。(大路政志)
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