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[COMPUTEX 2008#16]ASUS,ゲームとビデオの画質を向上させる「Splendid HD」チップ搭載のグラフィックスカードを発売へ
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印刷2008/06/06 13:42

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[COMPUTEX 2008#16]ASUS,ゲームとビデオの画質を向上させる「Splendid HD」チップ搭載のグラフィックスカードを発売へ

 COMPUTEX TAIPEI 2008のASUSTeK Computer(以下,ASUS)ブースに,ゲームやビデオの高画質化プロセッサ「Splendid HD」を搭載するグラフィックスカード「SPLENDID MA3850M/HTDI/512M」(以下,SPLENDID MA3850M)が姿を見せた。

SPLENDID MA3850M/HTDI/512M
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Splendid HDチップのイメージ(※COMPUTEX 2007#17のレポートより)
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 Splendid HDチップは,COMPUTEX TAIPEI 2007で発表された製品で,詳細はCOMPUTEX 2007#17のレポートを参照してもらえればと思うが,簡単にいえば,ハイエンドの高解像度テレビなどで採用されている,いわゆる“高画質化エンジン”と原理は同じもの。発表時点では,グラフィックスカードのディスプレイ出力を入力し,内部処理して再びディスプレイに出力するPC向け周辺機器になる予定だったSplendid HDだが,あれから1年。周辺機器としては販売されることがないまま,グラフィックスカードになった格好である。

カード背面。ATI Mobility Radeon HD 3850搭載のMXMが差さっている
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 さて,SPLENDID MA3850Mは,非常にユニークなデザインのカードになっている。右の写真を見てもらうと非常に分かりやすいのだが,実は同製品,カードはSplendid HD処理&ディスプレイ出力用。カード背面にはモバイルGPU用のMXM(Mobile PCI Express Module)インタフェースが用意され,「ATI Mobility Radeon HD 3850」搭載のMXMが(カードから若干突き出た格好で)装着されている。

GPUの冷却方法もきわめて特殊。GPUから伸びた2本のヒートパイプが,“Splendid HDカード”を回り込みながら,カード正面の上に配置された放熱フィンまで伸びる。それが,カード全体を覆うクーラーによって冷却されるという流れだ
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カードを側面から覗き込むと,Splendid HDチップが確認できる。矢印の先に見えるのがそれだ(※写真をクリックすると,矢印のない拡大写真を表示します)
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 カードに実装されるSplendid HDチップは小型なので,何もこんなに回りくどいデザインを取る必要はないと思うかもしれない。これについてSplendid製品を担当するASUSのSean Lai氏(Product Manager, ASUSTeK Computer)は,「Splendid HDは,長く利用できるエンジンだ。だが,GPUは必ずしもそうではない。そこで,必要に応じて最新世代のGPUに差し替えながら,Splendid HDを使ってもらうため,このようなデザインを採用した」と説明する。
 カード自体が発売されていないこともあって,具体的な次世代MXMの供給計画は明らかにされておらず,「本当に今後,Splendid HDカード用にASUSからMXMが供給されるのか」という疑念は多少なりとも残る。ただ現時点でも,モバイルGPUを利用することでカード長を短くできているので,MXM採用によるメリットは相応にあるといえるかもしれない。

外部ディスプレイ出力はDVI-I×2,高解像度ビデオ出力×1。ATI Mobility Radeon HD 3850を搭載するので,DVI−HDMI変換はできそうだが,このあたりの詳細は明らかになっていない
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 ところでSplendid HDは,主にビデオ再生時のリアルタイム画質補正能力,具体的にはコントラストや色の補正,映像のエッジ強調によるメリハリのある画面づくりなどに用いられることになるが,「SPLENDID MA3850MのSplendid HDは,ビデオだけでなく,ゲームにも有効だ。動作モードとして『Game Mode』を用意しており,FPSをプレイするときは残像を押さえる,オンラインRPGをプレイするときは色の鮮やかさを増すといった映像処理が行われることになる」とLai氏。ゲーマーにとっても,決して無関係ではないのである。

 SPLENDID MA3850Mは2008年第3四半期中に,250〜270米ドル程度で販売が始まる予定だ。
 なおLai氏は最後に,早ければ2008年末にも登場する見込みの次世代Splendid HDについて,「秒間24フレームで制作されるビデオソースを,液晶ディスプレイの一般的なリフレッシュレートである60Hz(=秒間60フレーム)化する,フレーム補間技術を導入予定だ」と予告した。「発表から1年経ってまだ採用製品が登場していないのに,もう次世代? というか本当にそのスケジュールで出るの?」という気はしないでもないが,いずれにせよ,Splendid HDが,再び動き出したのは確かといえそうである。今度こそ,製品が発売されることを期待したい。

  • 関連タイトル:

    Splendid

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    ATI Mobility Radeon HD 3000

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