2005年11月にソースネクストから発売されたPC版
「鬼武者3 PC」について,カプコンは12月22日に,予告していたPentium D最適化パッチを配布する。
東京ゲームショウ2005の会場で行った,カプコンの波多弘幸氏に対する
インタビューで,氏が語っていた
「デュアルコアCPUへの最適化」が,行われることになるわけだ。具体的なアップデート内容やその方法については,22日にあらためて発表されるが,本日は,現時点で明らかになっている部分について,お知らせしていきたい。
さて,パッチによって何が実現されるかだが,鬼武者3 PCを二重起動できるようになり,デュアルコアCPU(Pentium D)を利用した場合,いずれのゲームも問題なくプレイ可能になる。言い換えれば,鬼武者3 PCというプロセスを,同時に二つ走らせられるようになる。
もっとも現時点では,本当に二画面を同時に起動できるだけで,協力プレイや対戦プレイが可能になるわけではない。パッチというよりは技術デモに近く,プレイヤーにとっての即時的なメリットは残念ながらない,というのが正直なところだ。
ただし,前出のインタビューで波多氏は,頂点シェーダ(Vertex Shader)の一部をCPUの2コアめに回すなどといった,具体的かつ興味深い最適化の詳細を語ってくれている。また,「オンボードグラフィックスで髪の毛1本1本まで処理」するのが目標とも述べており,その意味で今回のパッチは,“それに向けた第1弾”と捉えるべきだろう。
カプコンは,IntelのデュアルコアCPUをベースとしたデジタルホーム向けのブランド「インテル Viiv テクノロジ」(Viiv:ヴィーブ)への対応を早々に発表しているので,当然,今後もデュアルコアCPUへの対応を進めていくはず。近い将来,鬼武者3 PCが,デュアルコアCPUならではの明らかなメリットを感じさせてくれることを期待したい。(佐々山薫郁)
波多氏は,デュアルコアでHyper-Threadingテクノロジに対応した,Pentium Extreme Editionへの対応も明言していた。ということは,いずれ鬼武者3 PCの四重起動も可能に?
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