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印刷2013/04/25 00:00

テストレポート

「Cherry茶軸版Razer Orbweaver」こと「Stealth Edition」の静音性とタイプ感をチェックしてみた

画像集#002のサムネイル/「Cherry茶軸版Razer Orbweaver」こと「Stealth Edition」の静音性とタイプ感をチェックしてみた
Razer Orbweaver Stealth Edition
メーカー:Razer
価格:129.99ドル(税,送料別)
 日本時間4月8日,Razerは,左手用キーパッド「Razer Orbweaver」(以下,通常版Orbweaver)の派生モデル「Razer Orbweaver Stealth Edition」(以下,Orbweaver Stealth)を,公式Webサイト内の直販ページ限定で発売した。価格は129.99ドルで,通常版Orbweaverと同じだ。

 4Gamerでは先に通常版Orbweaverのレビューを掲載しているが,本製品キースイッチに,ZF Electronics(旧Cherry)のメカニカルキースイッチ“Cherry青軸”を採用した製品となっている。
 Cherry青軸はタイプ感が軽いという利点を持つ一方で,打鍵時のタイプ音が大きくなることを欠点と指摘されることが多い。

左手用キーパッドの新顔「Razer Orbweaver」レビュー。Razerらしいデザインに一新され,カスタマイズ性も高く


 それに対してOrbweaver Stealthは,採用するメカニカルキースイッチが“Cherry茶軸”に変わっているのが大きな特徴だ。正確を期すと,Razerの製品情報ページには「静かなメカニカルキー(を搭載)」「(通常版Orbweaverだと押下圧が50gなのに対し)Orbweaver Stealthだとキースイッチの押下圧は45g」と書かれているだけで,Cherry茶軸の採用は明言されていないのだが,4Gamerで実際に購入し,海を越えて到着した実機のキートップを外したところCherry茶軸を搭載していたので,「Orbweaver StealthはCherry茶軸モデル」と考えても差し支えないだろう。

画像集#003のサムネイル/「Cherry茶軸版Razer Orbweaver」こと「Stealth Edition」の静音性とタイプ感をチェックしてみた 画像集#004のサムネイル/「Cherry茶軸版Razer Orbweaver」こと「Stealth Edition」の静音性とタイプ感をチェックしてみた
左が通常版Orbweaver,右がOrbweaver Stealthのキートップを外した状態。見てのとおり,メカニカルキースイッチがCherry茶軸になった。キーの形状やバックライト用LEDの配置は変わっていない

 いずれにせよ,メカニカルキースイッチの変更により静かになったことが,Razerに「Stealth Edition」という名を与えさせたというのは,想像に難くない。……いや,Razerスタッフの趣味次第では,「Ninja Edition」なんて名前になっていたかもしれないが。


外観は通常版と変化なし。一方で重量は微増


画像集#005のサムネイル/「Cherry茶軸版Razer Orbweaver」こと「Stealth Edition」の静音性とタイプ感をチェックしてみた
Orbweaver Stealth。キートップを外さない限り,通常版Orbweaverと見分けるのは無理だ
 というわけでOrbweaver Stealthの実機だが,「キースイッチが変わっただけ」なので,通常版Orbweaverとの間に,外観上の違いはない。キーの数とその機能,手のサイズに合わせたボディの調整機能なども同一だ。どうせならキーボードバックライトの色を変えるとか,一目でOrbweaver Stealthと分かる変更点があればよかったのではないかとも思うのだが,販売価格が同じとなると,そこまで手を加える余裕もないのだろう。

 一方で,重量はわずかだが異なり,通常版Orbweaverが実測で約394gなのに対して,Orbweaver Stealthは実測で約402gと8gほど重くなった。このあたりはキースイッチ変更の影響だと思われる。
 ところで,RazerのOrbweaver Stealth製品情報ページでは,重量の項目に「300g/0.66lbs」と書かれている(4月25日現在)。発表時にこの情報を見たときには,「キースイッチを変えただけで,100g近くも軽くなるわけがない。Stealth Editionで,内部構造が変わったのかも」とも考えていたのだが,蓋を開けて見れば何のことはない,単に製品情報の記述が間違っていただけのようだ。

 ちなみに,PCと接続して,Razerの設定ソフト「Razer Synapse 2.0」でどう認識されるかを確認してみたところ,通常版Orbweaverと同じく,Orbweaver Stealthも「Orbweaver」と認識された。つまりRazer Synapse 2.0は,両製品をまったく同じ製品として認識しているわけだ。実際,通常版Orbweaver用に作成したプロファイルは,Orbweaver Stealthでもそのまま使えたので,ソフトウェア面でも両製品に違いはないと述べていいだろう。


ムービーで確認

こんなに違うOrbweaver Stealthのタイプ音


 それでは,Orbweaver Stealthで一番気になるタイプ音の違いを,ムービーで確認してみたい。下に掲載したムービーは,左が通常版Orbweaverで,右がOrbweaver Stealth。それぞれ単独で撮影したものを,編集により1本にまとめたものとなる。
 静かな室内で撮影しているため,Orbweaver Stealthのタイプ音もはっきり聞こえているが,通常版Orbweaverの「カチャカチャ」という音に比べると,Orbweaver Stealthの「カタカタ」という音のほうが耳に付きにくいことが分かってもらえるはずだ。


 ムービーでは,タイプ音の大きさにはあまり差がないように聞こえるかもしれないが,音質の違いによるタイプ音の聞こえやすさは,ゲームプレイではより実感できる。たとえば通常版Orbweaverの場合,遮音性が低いヘッドフォンを装着してゲームをプレイしていると,キーを激しく操作したときなどに,「カチャカチャカチャ」と大きなタイプ音が聞こえてくる。一方のOrbweaver Stealthだと,ヘッドフォンを装着しているときだけでなく,ゲームのサウンドをスピーカーから出力しているときでも,プレイ中にタイプ音が気になることはほとんどなかった。

 また,押下圧が50gから45gに下がった件だが,押し比べてみると,筆者個人としては,Orbweaver Stealthのほうが軽い力で入力できる印象を受けた。決して大きな違いではないものの,イメージとしては,きちんとタイプしなければ反応しない通常版Orbweaverと違い,Orbweaver Stealthは軽いタイプでも操作できる,といったところか。
 比較検証時は,両者を取っ替え引っ替えしながら検証していた関係で,1プレイの時間は短かったが,これが数時間ぶっ続けのプレイになると,左手の甲の筋肉にかかる負担も多少変わってくるのではないだろうか。

 もちろん,キースイッチの音や感触の好みは,主観に左右される部分が多い。Cherry青軸の感触を好む人からすると,通常版Orbweaverの感触は歓迎すべきものだろう。しかし,これまで「Razer Nostromo」の前身に当たるメンブレンキースイッチ採用左手用キーパッド「Nostromo SpeedPad n52」を愛用していた筆者にとっては,Orbweaver Stealthの静かさと軽快な反応のほうが好ましく思える。通常版Orbweaverを買って損をした……とまでは思わないが,もし両者が同時に国内発売されていたら,まず間違いなくOrbweaver Stealthを選んだはずだ。
 これからRazer Orbweaverを購入しようと考えていて,かつ,Cherry青軸よりもCherry茶軸のほうが自分の好みに合っていると思い,英語や海外通販にも抵抗がないなら,Orbweaver Stealthを考慮に入れるのもアリだろう。

Razer Orbweaver Stealth Editionの販売ページ(英語)

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    Razer

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