プレイレポート
戦闘のアクション性と三国志モノとしてのストラテジー性が合わさったMMORPG「蒼天」クローズドβテスト先行レポート
そうした大規模戦は本作のストラテジー要素とも関連しており,魏/呉/蜀の三国相互の“国盗り”が体験できる。また各国の政策を,所属プレイヤーが提案し投票で決定するという点も特徴的だ。
今回,4Gamerでは,クローズドβテストに先駆けて,実際の戦闘や政策決定のシステムがどのようなものなのかを確認してきたので,さっそくレポートしよう。
「蒼天」公式サイト
スキル発動はコンボ入力,通常攻撃はキー押しっぱなしでOKの簡単快適アクション
起き上がりからの攻撃と回避も可能。この辺を使いこなせるようになると,俄然楽しくなってくる |
使用スキルの選択と,発動キーの設定。コンボ入力のほうが楽しいが,対人戦ではそうもいっていられないかもしれない |
キーボードではW/A/S/Dキーによる移動と,スペースバーでジャンプができる。攻撃は二つのキー(設定から選択可能),もしくはマウスの左右クリックを使用。スキルはゲージが溜まっている状態で二つの攻撃キー(マウスクリック)を組み合わせたコンボを入力すると発動する。また,一般的なMMORPGのようにスキルのショートカットスロットも用意されているので,そちらで発動キーを設定することも可能だ。カメラの操作は,マウスもしくはカーソルキーとなる。
最初のストーリークエストでは,盗賊に捕われた少女を助けることになる |
少女を狙って盗賊が集まっているところに突っ込む。攻撃キーを押しながら移動しているだけでも,盗賊がバタバタ倒れていく |
展開に応じて,NPC武将が手を貸してくれる。もちろん,有名な武将も続々登場する予定だ |
ちょっと分かりにくいが,スキルがヒットして許昌のダウンを取った! 慣れないうちは,明後日の方向にスキルを放ってしまいがちである |
実際に操作してみたところ,攻撃やスキルのコンボ入力はキーのほうがやりやすく,カメラ操作はマウスが便利。そのため双方を併用しようとすると,右手がキーボードとマウスを行ったり来たりして相当に忙しいが,実はカメラはそれほど動かさなくても大きな支障はない。通常はキーボードで移動と攻撃,余裕のあるときにマウスでカメラを調整する感じでプレイするとちょうどいい感じだ。通常攻撃だけならキーを押しっぱなしで繰り出せることもあって,操作のハードルはそれほど高くなく,ワラワラ寄ってくる敵をサクサク殴り倒していく感覚を味わえる。
また最初に紹介したように,スキルを発動させるには敵を倒してゲージを溜める必要がある。そのため,スキルは戦闘中に無闇やたらと連発するようなものではなく,“必殺技”として使うイメージだ。ショートカットを使わずコンボ入力でスキルを発動させた場合には,“必殺技”気分がさらに高まるのである。
そのほか,すべての職業で遠距離から先制攻撃を仕掛けるための弓や,体力回復/バフ効果などをもたらす楽器を使用可能だ。今回は一人でプレイしたため,これらの効果はあまり実感できなかったのだが,大規模戦では大きな効果をもたらすだろう。
馬に乗ることも可能。静止画のSSでは分かりにくいが,敵兵士の間を駆け抜けていく様子はなかなか格好良い |
騎乗時専用のスキルもある。大規模戦では,騎乗したプレイヤーが先陣を切って戦うことになるのだろう |
弓は,全プレイヤーが使用可能。主に遠距離から敵を牽制するために使うとのこと |
楽器演奏。味方に効果をもたらす楽譜もあるので,大規模戦では後方支援もできるようだ |
政策の提案と投票,武将配置,斥候派遣,敵国の補給路分断……想像以上に深いストラテジー要素
本来なら,ここに提案中の政策が表示されるのだが,今回は筆者一人きりなので何もない |
各種クエストや戦争をプレイすることで,政策提案などに使用するポイントが自動的に貯まっていく,という仕組みだ |
政策のうち,大規模戦に関するものは,政策を提案できる時間が限定されている。これは,例えば早朝などログインしているプレイヤーが少ない時間帯に,特定のプレイヤー同士で提案/可決されてしまうことを防ぐためである。提案してから投票が集計されるまでの時間と,可決されてから実際の戦争開始までの時間が定められており,毎日ほぼ一定の時間に大規模戦に関する決定がなされると考えていいだろう。
そのほか,街の機能として面白いのは「競売」。株価のように,相場の変動が細かく記録される |
同じく「競売」では,販売者情報なども細かく確認できる。これもストラテジー要素充実の一貫とのこと |
また本作では,上記のとおり“国盗り”の概念があり,大規模戦を通じて領土を取ったり取られたりを繰り返すことになる。NPC武将には武に優れた人物もいれば,智に長けた武将もいるため,領土各地の状況に合わせて配置することが重要になる。NPC武将は大規模戦にも参加するので,敵国と隣接する最前線には,やはり武力の高い人物を配置しておきたい。なお敵国がNPC武将をどういった配置にしているかは,「斥候」を使って調査することもできる。さらに領土各地には「兵糧」の概念があり,これがゼロになってしまうと簡単に陥落してしまう。そこで本作では,敵国の兵糧の補給路を断つ,工作活動などもできるようになっている。
三国志ストラテジーのように,NPC武将を領土の各地に配置できる。これは投票で決定した政策に基づく |
敵国の武将の配置は通常「不明」だが,「斥候」を送り込むことで判明する。これもストラテジーっぽい要素だ |
また三国間の“国盗り”についても,ストラテジーゲームの要素をかなり取り入れており,予想以上に本格的だ。なおストラテジー要素に関しては,ここで紹介したよりも深い内容がすでに用意されているのだが,プレイヤーの混乱を避けるために,当初は実装しないという。
クローズドβテスト以降の展開では,肝心の大規模戦での動作がどうなのか,あるいは政策システムが実際にどう機能するかといった,多数のプレイヤーが集うオンラインゲームとしての側面に注目したいところだ。
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