プレイレポート
リニューアルでミニ四駆本来の楽しさを再現! 本日正式サービスがスタートする 「ワクワク無限大∞ミニ四駆ワールド」の先行レポート
すでにお伝えしている通り,2009年にオープンβテストまでこぎつけたものの,テスターからの要望を踏まえて一旦テストを休止し,リニューアルを施していたという経緯を持つ。リニューアルのコンセプトは,“オンラインゲームとしての楽しさ”と“ミニ四駆本来の奥深さ”との両立。
4Gamerでは,サービスの開始に先駆けて具体的な内容を確認してきたので,さっそく紹介しよう。
新規に用意されたチュートリアル。往年の学習漫画調の進行が微笑ましい |
チュートリアルではゲームの基本的な進行が簡潔に説明されていく |
実際にバッテリーを装着してみる。これで走行可能になるはず |
オンラインゲームならではの,フレンド「よんとも」の効果も説明される |
「ワクワク無限大∞ミニ四駆ワールド」公式サイト
ミニ四駆総合情報サイト「ミニ四駆オンライン」
「よんとも」が増えると施設の発展が加速! プレイヤーの拠点となる「マイタウン」
先日の発表では,本タイトルの非同期要素──すなわち,ログイン時間が異なるプレイヤー同士であっても一緒に楽しめる要素の強化が挙がっていたが,その中心となるのが「マイタウン」だ。
これは,その名のとおりプレイヤー固有のスペースで,初期状態ではパーツショップとアバターショップ,公園風のスペースと空き地が配置されている。
パーツショップとアバターショップは,レースで稼ぐAP(ゲーム内ポイント)を消費し,所定の時間が経過すると,段階的に発展していく。この場合の時間の経過は,ブラウザゲームやソーシャルアプリで建築物を発展させていく過程のようにリアルタイムが適用される。
発展に必要な時間は,最初は1〜2時間程度だが,段階が進むほど増えていき,最終的には日数単位になるケースもある。
初期状態のパーツショップは,まるで屋台のようだ |
初期状態のままでは扱っているパーツやアイテムも少なく,少々寂しい |
そうしたマイタウンの発展に必要な時間を短縮してくれるのが,「よんとも」だ。これはいわゆるフレンドで,現状は最大20人まで登録可能。
人数を増やすほど,時間短縮の割合が上がっていき,最大で40〜50%に及ぶ。また,登録したよんともはマイタウンの随所に配置されるので,ビジュアル的に賑やかな雰囲気を醸し出してくれる。
まずはパーツショップを拡張する。今はまだ「よんとも」がいないので,時間の短縮ができない |
ロビーではプレイヤー同士が交流できる。ここでコミュニケーションを図って「よんとも」を作ろう |
現状,マイタウンと内部施設を利用できるのはプレイヤー本人だけだが,近い将来のアップデートで,よんとものマイタウンに出入りできる機能が実装される予定だ。
また,内部施設の種類や発展のバリエーションが追加され,プレイヤーそれぞれの特色を出せるようになっていくとのこと。例えば,とあるプレイヤーのマイタウンはパーツの改造に特化し,またあるプレイヤーのマイタウンは豊富なアバターを取り揃えているといったような状況が生まれるわけだ。
もちろん,そうしたプレイヤー同士がよんともになれば,お互いのマイタウンが持つ機能を利用できる。自分のマイタウンに足りない部分を,よんともに補ってもらうことが可能だし,その逆もあり得るだろう。
登録した「よんとも」がマップ上に配置され,少し賑やかな雰囲気になった |
「一言メッセージ」には,ログイン予定時間などを書き込んでおくと便利 |
さらにマイタウンの発展に合わせて,より多くの施設を設置できるように面積の拡張も予定されている。面積を拡張すると,登録できるよんともの最大人数も増えていくとのことだ。
実のところ,現状,よんともの最大人数が20人なのは,ビジュアル面からの理由による部分が大きいという。つまり,初期状態のマイタウンの面積に20人を超えるキャラクターを配置すると,見た目にゴチャゴチャしすぎてしまうのだそうだ。
ともあれマイタウンは,よんともが多いほど楽しめる要素であり,今後その内容は強化されていく予定だ。
第2段階に発展したパーツショップ。いきなり立派な店構えになってビックリ |
扱うパーツも少しだけ増えている。拡張を繰り返して,さらなる充実を図りたいところだ |
リアルのミニ四駆が持つ“セッティングの試行錯誤の楽しさ”をゲームに再現
1レースに参加できるのは最大5人。プレイヤーは,ロビーでレースのルールを設定し参加者を募る,あるいはほかのプレイヤーが設定したレースに参加することができる。実際のレース時の操作は,スタート時のクリックおよびパーツに設定されたスキルの発動のみで,あとはただ見ているだけ。
また,スキルといっても発動したから絶対有利になるというものではなく,むしろプレイ上のアクセントといった感じで,基本的な進行はリアルのミニ四駆のレースを再現している。
「セッティングタイム」でグリスなどを使用する。各アイテムには効果発動に必要な時間が定められているので,うまく60秒以内に収めよう |
スキル「ブーストダッシュ」。長い直線部分では効果的だが,カーブで使うとコースアウトしてしまうこともある |
レースは,画面左上のバッテリーが示している回数だけ連続で行える。すなわち,バッテリーの数字にある通り,レースは最大で10連続までしか参加できない。
肝心のレースの回数を制限されてしまっては,ゲームの楽しみが損なわれるのでは? との疑問が生まれるかもしれないが,実はそうではない。というのもミニ四駆が持つ本来の楽しみ方とは,プレイヤー各自がコースに合わせたセッティングを試行錯誤し,その結果をレースで確認するものだからである。
そのため,セッティングを確認するための練習走行に関しては,回数制限は適用されておらず,何度でも利用できるようになっている。
レース中にアイテムが手に入ることもある。これは「セッティングタイム」で使うことができるアイテムだ |
極めてまれにパーツが手に入ることも。高性能なパーツを入手するには,レースの参加人数などの条件をクリアする必要がある |
なおバッテリーは,ログアウトしているか,練習走行などで研究所にいると一定間隔で回復していく。したがってプレイヤーは,練習走行でセッティングを試し,実際にレースに参加,その結果を踏まえて新たにパーツを購入し,再びセッティングを変えて練習走行をしてみる……といった,リアルのミニ四駆と同様の試行錯誤の過程を,ゲーム内で楽しめるというわけである。
スタート時にタイミングよくクリックすると,「ジャストリリース」でスタートダッシュを決められる |
コースアウトしてしまうと,車体が宙を舞ってリタイアとなる |
また各パーツには「熟達度」が設定されており,そのパーツを使用した走行距離が一定に達すると「熟達」状態になる。
熟達したパーツは,該当する設計図と必要素材,APを消費して強化を図ることができるのだ。加えてパーツ強化にもリアルタイムの時間経過が必須で,強力なパーツほど必要時間は長くなる。なお,この場合は,よんともによる時間短縮は適用されないので注意しよう。
面白いのは,強化時に突然変異する可能性を秘めたパーツの存在だ。こうしたパーツは,設計図のレシピに記載されていない要素──例えばレシピにない素材だったり,必要以上に長い時間を経過させたり──を加えることで,特殊な性能を持つレアパーツに変化するのだ。
どうすれば突然変異を起こせるのか探るのも,本タイトルの楽しみ方の一つといえる。
十分な距離を走行したパーツには「熟達」と表示される |
該当する設計図には,必要素材が記載されている |
設計図に沿って,必要な素材をセット |
見事,パーツの進化に成功! この手順を繰り返して自分のマシンを強化していくのだ |
さて,リアルのミニ四駆が長い歴史を持ち,さまざまなシリーズを展開しているだけに,ゲームでもあの車種を使いたい,このパーツがなぜないんだという思いを持つ往年のファンも多いことだろう。
もちろん,そうしたバリエーションの企画はすでに進行中で,今後のアップデートで続々と追加されていく予定だ。また,サービス開始後にはストーリーも展開していく予定で,こちらの詳細も追って発表されるという。
なお,今回の正式サービスバージョンは,オープンβテストからの変更があまりにも多いために,運営・開発としてもプレイヤーの反響を楽しみにしているという。
要望や批判を問わず,ありとあらゆる意見を積極的に受け入れていくとのことなので,本記事を読んで興味を持った人は,24日以降,ぜひ一度プレイしてみてほしい。
「ワクワク無限大∞ミニ四駆ワールド」公式サイト
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