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[韓国ゲーム事情#372]オンライン横スクロール格闘型アクションRPG発表
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印刷2005/07/01 18:51

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[韓国ゲーム事情#372]オンライン横スクロール格闘型アクションRPG発表

Kimの韓国最新PCゲーム事情#372

オンライン横スクロール格闘型アクションRPG発表(2005/7/1)

Text by Kim Dong Wook特派員



 6月24日,済州島(韓国最南端の観光地)で,Neople(以前,「新野球」を開発したデベロッパ)が開発,三星電子がパブリシングを行う横スクロールオンラインアクションゲーム「ダンジョン&ファイター」の発表会が開催された(三星電子の関係者は,ソウルから飛行機で1時間ほどかかる済州島でイベントを行ったのは同作のタイトルにもあるダンジョン(洞窟)が韓国で一番多い場所だからという,ちょっと変な説明をしていた)。

 会場にはプレスと同社の関係者だけではなく,同作のグラフィックスへの技術協力をしているNVIDIA KOREAとIntel KOREAの関係者達も集まっており,同作への各界の関心の高さを物語っていた。
 ダンジョン&ファイターは,最近ブームになっているインスタンスダンジョンを活用したMORPGで,PvPとランキングシステムに力を注いだ構成だ。3Dグラフィックスのエンジンを使っているが,キャラクターと背景は2Dグラフィックスを使って表現されており,アクションから発動される特殊エフェクトや光源エフェクトなどは3Dで処理されている。

 ダンジョン&ファイターを分かりやすく説明すれば,カプコンの懐かしの2D横スクロールアクションゲーム「ファイナル ファイト」に,ネットワークの長所を組み合わせたようなゲームだといえるだろう。方向キーと攻撃(Xキー),ジャンプ(Cキー)という単純な操作方式は,複雑な操作を嫌う新世代のトレンドに合わせられている。
 またコマンド入力方式によるスキル発動は,昔のアーケードゲームをプレイする感覚をそのまま再現している。例えば,同作に登場する鬼剣士キャラクターを使い,お馴染みの「ストリートファイター」の波動拳コマンドを入力すれば,地面から剣気が打ち上げられるといった具合だ。

 同作は最大4人が同時にパーティを結んでプレイでき,対戦格闘ゲームのような多彩な動作をすることができる。モンスターを空中に浮かべて空中コンボを加えるとか,敵の攻撃をしゃがみ防御したあと,掴み技に連結するなど格闘ゲームの特性も併せ持っている。



 オンラインゲームであるダンジョン&ファイターの特徴として,最大4 vs. 4のPvPが実装されていることが挙げられる。村の酒場が,同作のアリーナとなる。
 決闘で勝利すれば等級が上昇する。レベルは,下位グループの10級〜1級,中位グループの1段〜10段,上位グループの至尊1〜至尊10という具合に上昇していく。
 上位グループでは,敗れば等級がすぐに下がるので,決闘相手の選択は慎重に行わなければならない。同作では,低レベルのプレイヤーと高レベルのプレイヤーが対戦できるのだ。とはいえ,低レベルプレイヤーが不利というわけでもなく,レベルの差に応じて低レベルプレイヤーのダメージを自動で補ってくれるシステムが存在する。これは高レベルになると対戦の相手が少なくなるという既存のPvPの弊害(?)を補う機能になるかもしれない。
 RPG的な特性も持っており,ストーリーにしたがって世界各地の事件を解決するためにさまざまなダンジョンを冒険し,自分のキャラクターを成長させていくこともできる。もちろん,装備を購入したり,アイテムを獲得したりといったこともでき,クエストを楽しむこともできる。18レベル以後になると転職をして,より強力なキャラクターに進化するといった要素も盛り込まれている。

 このゲームの収益モデルとなるコスチューム販売では,頭,顔,上衣,下衣など,キャラクターの全身8個所を飾ることができ,現在まで500種類の装備を用意しているという。また基本アイテムはもちろん,セットを集めたときに,ボーナスとして獲得するセットアイテムや,材料を合成して新しいアイテムを作り出す合成アイテムとエンチャントアイテムも存在し,現在までの総アイテム数は2125個に上るという。スキルはNPCから学ぶことができ,プレイヤーが学んだスキルは,コマンドとして発動させたり,クイックスロットに装着してHot Keyとして使うことができるなど,RPGに慣れたプレイヤーにも親しみやすい構成となっている。



 1画面に最大40体のユニットが登場する仕様であるが,要求されるシステムスペックは低く,Pentium III/500MHzとRiva TNT 2程度の組み合わせでも大丈夫とのこと。ジャンルとして一般受けするだけでなく,スペックから見てもかなり大衆的なタイトルになる可能性が高い。
 同ゲームの総括ディレクターであるKim, Yoon Joong氏は,「3D MMORPGだらけの市場で3Dでは勝算がないと判断して,アクション性を最大限に発揮できる2Dグラフィックスを採用した」と語っている。コミュニティに関しては「特定ギルドがトーナメントシステムを通じて勝利点数を獲得すれば,彼らが活動するチャンネル内で特別な権限を与えるなど,既存ギルドシステムと差別化することを考慮中」といったコメントも聞かれた。

 なお,最近,ゲームビジネスを強化している三星電子の常務取締役であるKwon, Kang Hyun氏は,「これまでRed Stone,Ragnarok Online,Seal Online などの正統MMORPGを中心にしたパブリッシングビジネスを行ってきたが,これからはダンジョン&ファイターをはじめとしたカジュアルオンラインゲームのパブリッシングにも力を注ぐ予定だ」と語り,「同ゲームで日本などへの海外進出もできるだけ早期に行うように積極的に支援したい」と明らかにした。

 なお,ダンジョン&ファイターは韓国で6月28日から最後のクローズドβテストを始めており,7月中にはオープンβサービスを始める予定だ。

ガンナー,ファイター,マジシャンなどのキャラクターも
  • 関連タイトル:

    Delaware St. John Volume 1: The Curse of Midnight Manor

  • この記事のURL:
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