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ブリタニアの世界にエルフが現れる UO最新拡張パック正式発表
1997年から8年にわたってサービスされている老舗のMMORPGであるUOでは,これまで6作の拡張パックが発売されている。2004年11月に発売された「ウルティマ オンライン 武刀の天地」は"アジア"(というか日本)を強く打ち出した異色の内容であったが,UOMLは,UOの世界観とその原点を意識したものとなっている。
■UO史上初の追加種族「エルフ」導入
従来プレイヤーが作成するキャラクターは常に人間(human)であり,50種を超えるスキルの組み合わせによって,個性溢れるキャラクターメイキングが可能であった。ほかのMMORPGに多く見られる「職業」や「種族」という概念は(システム的には)存在しなかっただけに,UO史上初めてとなる追加種族「エルフ」の導入が,どうプレイヤー達に受け入れられるかが注目点と言えるだろう(もっとも,種族の追加自体は,プレイヤー達の要望に応える形での決定とのことだ)。
「なぜ今さらエルフなのか?」という疑問もあるが,プロデューサーであるジェシカ・ルイス氏によれば,エルフの追加は唐突なものではないとのこと。実際,初期の「ウルティマ」には種族としてエルフが用意されていたのだ。
7年前(UOのサービス開始時を指す),魔術師Mondainが持つ「不死の宝珠」が砕かれたときに消滅したと思われていたエルフだが,実はごく少数が生き残ってソーサリアの世界でひっそりと暮らしており,人間族との混血も進み,ブリタニアに住む人々にはわずかだがエルフの血が混ざっている……という背景ストーリーが用意されている。
そのため,プレイヤーは新規キャラクター作成時にエルフを選べるだけでなく,既存の人間であるキャラクターをエルフに変更することも可能だ(眠っているエルフの血を呼び覚ますわけである)。
ただし,人間からエルフへの種族変更には複数のクエストをこなさねばならない。クエストをクリアしていくと,最終的にあるNPCに「エルフである」と認められ,それと同時にエルフとなるとのことだ。
エルフと人間の違いは,肌や髪の色などグラフィックスはもちろん,エルフ専用のアビリティ(隠されたものを見つけやすい"Night Sight"など),(人間に比べ)重い荷物が持てないなどといった能力的な違いもあるようだ。
ちなみに,エルフから人間に戻ることも可能で,繰り返し種族を変更することもできるとのこと。
■これまで以上に強力なモンスターが出現
「ドレッドユニコーン」「レディメリザンド」「チーフパロキシスモス」といった出現する新モンスターも強力で,プレイヤー同士の連携がより一層要求される。
さらに,新パラゴンモンスター・チャンピオンゾーンも追加されるし,キャラクターがあるポイントに立つと突然周囲にモンスターが現れるという演出(トラップ)が追加されるなど,腕に覚えのある上級者にとっては,さらなる挑戦の場が広がったことになる。
■プレイヤーの要望に応えて決め細やかな仕様変更も
また,プレイヤー達の強い希望により,最大ストレージ数およびロックダウン数が従来の20%増になるという。家を利用して植物栽培や商売を楽しむ人にとっては,これ以上ない朗報と言えるだろう。
ただ,同じく要望の多かった「梯子」は今回も見送りとなっている。
UOMLは,UOの背景ストーリーと密接に関係しており,どちらかといえば新規のプレイヤーよりも,これまでUOを楽しんできた既存プレイヤーを意識した作りとなっているようだ。
本拡張版の原題「Ultima Online:Mondain's Legacy」にあるとおり,悪の魔術師Mondainの登場など,古参ファンにとってはたまらない魅力が詰まっている。(ライター:麻生ちはや)
- 関連タイトル:
ウルティマ オンライン 宝珠の守人
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