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[E3 2005#125]ワールドカップを控えた「FIFA 2006」の表現力
現在のところ,「FIFA 2006」は"次世代機向け"とだけ発表されており,PCやほかのプラットフォームへのサポートは公表されていない。しかし,Xbox 360専用ソフトになるとは考えにくく,ヨーロッパでも依然としてPCゲーマーが多いことから,移植は十分にあり得るだろう。
今回EAブースで公開されていたFIFA 2006のデモは,ペナルティキックを中心にしたもので,実際のゲームプレイやゲームの進化そのものが分かるほどの内容ではなかった。しかし,そのグラフィックスクオリティからXbox 360のデモと思われるが,次世代FIFAの実力を想像させるには十分だった。プレスリリースも配布されずじまいで具体的な内容や変更点も分からないままだが,少しだけ聞き込んだ内容を加えてお伝えする。
顔だけでも前作のキャラクター一人と同じポリゴン数で,感情の表現を実現するには,8枚重ねられたシェーダが利用されている。また衣服には,引っ張られて皺ができたりロゴが伸びたりするシミュレーションがかけられていた。
コントロールに関しては,再びまったく違うコンセプトになるようで,それにはプレッシャーを感度認識できる,Xbox 360のアナログスティックが深く関わっていると思われる。キャラクターモデルは体重によって走行スピードが異なるなど,細かい部分でのチューンナップも見られる。サッカーボールが転がる芝生は一本一本に至るまでが描かれ,ボールの重量によって折り曲がる様子が見て取れたが,これが実際のゲームの映像であり,芝生の質によってボールのスピードが変わったりするのかは不明だ。
勝ち負けでそれぞれのキャラクターが喜んだり悔しがったりする様子は,EAらしいドラマチックな演出だ。監督の表情まで映し出されていたのも印象的。FIFAシリーズは,コナミの「ウイニングイレブン」シリーズに押されつつあるため,ここらで大きなテコ入れが行われているのは間違いないだろう。(奥谷海人)
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FIFA Soccer 06
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