「DAoC：Darkness Rising」プレイレポート：新要素”馬”について

「DarknessRising」のタイトル画面。今回の拡張内容も盛りだくさんである

　米国時間の2005年10月11日，MMORPG「ダーク・エイジ・オブ・キャメロット」（以下，DAoC）の最新拡張パック「Darkness Rising」（以下，DR）がリリースされた。今回はダウンロード販売が行われたほか，プレオーダーによる限定アイテム（馬鎧）のプレゼントなどもあったことから，いち早く導入したプレイヤーも多いことだろう。
　DRの魅力の一つは，プレイヤーが自分の馬を所有/カスタマイズできること。DAoCではこれまでにも馬が存在したが，それはバスや電車と同じで路線が決まっており（途中下車は可能），操作不能だった。しかし，DRにおける馬はプレイヤー自らが操作可能だ。冒険へ，RvRへ，プレイヤーは馬を駆って自由に移動できるのである。
　DRの魅力としては，Champion LevelやChampion Weaponなども挙げられるが，今回はDAoCに導入される新たな馬にスポットを当てて紹介していこう。

馬に乗ることができるようになり，より快適な冒険が可能になった。日本語版への導入はいつになるのか気になるところである

■魅惑のPlayer Horse

新しく加わったMountウインドウ。馬の装備などもここで行う

　DRで導入される馬には，大きく分けてBasic HorseとAdvance Horseの2タイプがあり，騎乗するにはBasic Horseでレベル35以上，Advance Horseでレベル45以上のキャラクターレベルが必要になっている。馬の価格はBasicが250ゴールド，Advance Horseは6系統あってそれぞれ1/2/3/6/8/15プラチナとなっている。Advance Horseに関しては，Champion Levelの進行具合によって，Quarter Masterからグレードの高い馬が購入できるようになる仕組みだ。なお最高の15プラチナの馬は，Champion Levelを5までクリアし，さらに専用のクエストを攻略しなければ入手できない。
　では，馬に乗ることでどのような効果が得られるのだろうか。まさかビジュアル面だけ？　と心配していた人は安心してほしい。機能面でもちゃんと馬を持つメリットがある。
　商人から馬を購入すると，バックパックに馬のアイコンが表示される。アイテムを使うには，通常はホットバーにアイコンを入れて押すだけだが，馬の場合はちょっとだけ違った。DRを導入すると専用のMountウインドウが開けるようになり，そこのActiveスロットに馬のアイコンをセット。さらにセットしたアイコンをクリックして，作成した馬のアイコンをホットバーに入れてクリックすれば騎乗できる。
　馬は指笛によって召喚され（5秒程度の時間が必要），オープンフィールドのみで騎乗可能。
　馬に乗ると，さすがに従来の路線バス形式の馬ほどの速度（歩行の8倍）はムリだが，移動速度の向上は体感できた。Mythic Entertainmentに尋ねてみたところ，およそ35〜45％のスピードアップが望めるそうだ。もちろん，Speed Buffの影響も受けられるし，ダッシュもできる。これまで移動手段がノーマルスピードしかなかったクラスにとっては，非常に嬉しい仕様といえるだろう。
　また，騎乗したままToAゾーンの水中に潜ることはできないものの，馬に乗ったまま水面を犬かき（馬かき？）で泳ぐことができたので，とりあえずオープンフィールドならどこでも馬で移動可能なようである。

Basic Horseの購入には250gのお金が必要。また，お使い程度の簡単なクエストのクリアが必要

■戦闘とPlayer Horse

Advance HorseならばNew Frontierで騎乗することも可能。RvRにどう影響するかが楽しみ

　個人的には，馬の体当たりや蹴りなどを用いて敵を攻撃できる（ユニコーンなら角など）ことに期待していたのだが，馬は戦闘には参加不可能だった。攻撃を受けたりこちらから攻撃したりすると，その瞬間にプレイキャラクターは馬から下りてしまう（馬は消えてしまう）。ではプレイキャラがペットを所有していて，ペットに攻撃させたらどうなるかと，試しに馬に乗ったままペットだけに攻撃させて，そのまま逃走してみた。するとペットが敵を攻撃した瞬間に馬は消えてしまった。ちなみにBuffなどは，馬に乗っている状態で唱えても問題なかった。
　戦闘には直接参加できない馬だが，間接的にサポートすることはできる。例えば，馬には移動速度向上のほかに，荷物の積載が可能というメリットがあり，New Frontierで攻城兵器の材料を運ぶのにも役立ちそうだ。ただしNew Frontierで召喚できるのはAdvance Horseの馬だけなので，戦場で活躍したければぜひともAdvance Horseを購入しよう。

　なお，馬には鎧などを着させられるが，実はそのほとんどはクラフトによって作らなければならない。クラフターのレシピに馬具が追加されているので，クラフター達にとっても馬は嬉しい要素といえそうだ。

　現在テストサーバーのみに導入されている要素としては，草を食べる，前脚を上げていななくなど，馬専用のエモートがあった。また，騎乗中に従来のエモートも使えるようで，馬にまたがったまま敬礼をすることも可能だった。ちなみに/danceを入力してみたところ，さすがにダンスはしなかったが，プレイキャラと馬が一緒に，左右に首と体を動かすような不思議な動作を見せていた。
　DRでは一要素にすぎない馬だが，これ一つを取ってみても，クエストに絡んでいるなど，かなり作り込まれた仕様のように思える。スクリーンショットを撮影するにあたって，少しでも馬の雰囲気を感じてもらえたらと，馬の召喚やエモートが確認できるムービーを撮影したので，記事と併わせて見てもらえるとありがたい。ほかにも英語版公式サイトに「Darkness Rising」のガイドも掲載されていて，馬の装備や写真などが多数掲載されている。興味のある人は目を通しておくといいだろう。（ライター：Murayama）

■購入できる馬一覧
■Basic Horse（250g＋Quest）
Standard Chestnut Horse

■Advance Horse
−−−Champion Level0（1P）−−−
Chestnut Horse

−−−Champion Level1（3P）−−−
Bay Horse
Chocolate Horse
Grey Horse
Spotted Horse

−−−Champion Level2（4p）−−−
Black Horse
Palomino Horse
Silver Horse

−−−Champion Level3（6p）−−−
Bay Warhorse
Chestnut Warhorse
Grey Warhorse
Spotted Warhorse

−−−Champion Level4（8p）−−−
Black Warhorse
Chocolate Warhorse
Palomino Warhorse
Silver Warhorse

−−−Champion Level5（15p＋Quest）−−−
Earth Horse Voucher
Fire Horse Voucher
Ice Horse Voucher
Nightmare Voucher
Undead Horse Voucher
Unicorn Voucher

（写真上段）攻撃呪文を使うと次の瞬間には馬は消えてしまう。Buffなどの呪文は騎乗中でもOKだ
（写真下段）騎乗時だけに行えるエモートも。こういった遊び心はなかなかに嬉しいモノ