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[E3 2006#123]もはや発売間近の歴史RTS「Rise&Fall:Civilizations at War」
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印刷2006/05/15 15:07

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[E3 2006#123]もはや発売間近の歴史RTS「Rise&Fall:Civilizations at War」

 昨年のE3 2005でも,Midwayブースの最深部に展示されていた「Rise & Fall: Civilizations at War」が,今年もほとんど同じ位置に設置されていた。思えば,本作が4Gamerに初めてお目見えしたのがE3 2005の記事だったのだ。早いもので,あれから1年,完成度という意味では段違いだが,展示の内容は昨年からほとんど変わりなく,本作のコンセプトの強固さがうかがえる。

 「Age of Empires」の元リードデザイナー,Rick Goodman氏の最新作として期待のかかる本作は,かつて世界最強を誇った文明「ローマ」「ギリシア」「エジプト」「ペルシア」の4勢力が登場する歴史RTS。
 その特徴は,まず4勢力それぞれに二人ずつヒーローユニットが登場すること。ローマには「Julius Caesar」「Germanicus Caesar」,ギリシアには「Achilles」「Alexander the Great」,エジプトには「Cleopatra」「Ramses the Great」,ペルシアには「Nebuchadnezzar」「Sargon」という,歴史上にこれ以上有名どころはいないんじゃないかってくらい有名な8人。
 今さら別に,RTSにヒーローユニットがいたところで何が珍しいんだと思うかもしれないが,本作のブッたまげる特徴は,この後である。なんとこの8人のヒーローユニットを,「ヒーローモード」と呼ばれる,いわゆる三人称視点アクションゲームの操作キャラクターとして扱えるのだ。
 このヒーローモード時のヒーローが強いのなんの,半裸に近いエジプトのクレオパトラが,敵の兵士達をバッサバッサと薙ぎ倒す姿は,デモ版ですでに多くの人が知っていることだろう。8人のヒーローにはそれぞれ特徴があり,これが各勢力の大きな特徴の一つにもなっている。
 ヒーローモードと従来のストラテジーモードはいつでも瞬時に切り替え可能で,ヒーローモードのまま軍勢を率いて戦うこともできる。この,下手すると取って付けた要素となりかねないヒーローモードが意外によくできているところが,本作の最大の魅力だろう。マルチプレイでもヒーローモードが使用可能になったこともあり,今後のRTS業界全体に影響を与えかねないアイデアだ。



 こちらは純粋なRTSゲーマーに訴えかけるであろう要素だが,本作のもう一つの特徴は,海戦が非常に重要であるということ。多くのRTSにとって,船というのは兵士を陸地から別の陸地へ輸送するのにどうしても使わねばならない,面倒な存在になりがちであるが,本作では船を中心に戦いを進められるのだ。
 というのも,艦船ユニットは新たなユニットを生産する拠点として機能し,またラム(衝角)を使ってアグレッシブに敵艦を攻撃できる。まさに海を制するものが戦いを制するほどに重要な役割を果たすのだ。

 発売は6月12日と目前に迫っており,さすがに新しい情報はほとんどなかったが,そろそろ「エイジ オブ エンパイアIII」以外のゲームも楽しみたくなってきたというRTSゲーマー層を獲得すれば,大化けする可能性もある。ミリタリーRTSが目立った今年のE3においては,無視できないタイトルの一つだろう。(Kawamura)

  • 関連タイトル:

    Rise & Fall: Civilizations at War

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AD(最終更新日:2022/12/17)
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