連載
AoC暗黒大陸血まみれ紀行 / 第5回:シュワちゃん,故郷キンメリアに帰る
本ゲームは,成人指定(17+)のタイトルとなっており,流血などのゴア表現,暴力的な表現,裸体や性的テーマを含んでいます。記事中にそれらの表現を含む場合がありますので,ご注意ください。
連載記事は序盤のストーリーの流れを追っている関係で一部ネタバレ情報を含みます。ご注意ください。
Tortageの街でのDestiny Questも終え,ついに生まれ故郷のキンメリアに帰ってきたシュワちゃん。とはいえ,いまだ過去の記憶を取り戻していないために,今一つ郷愁にかられることもないようだ。
連載第5回では,キンメリアの初期クエストをいくつか紹介していこう。ちなみに小説の邦訳では,Cimmeriaをキンメリアと訳していたが,ゲーム内の音声を聞くと「シンメリア」と聞こえるのに,ちょっとショックを受けている今日この頃だが,ここでは邦訳に敬意を表してキンメリアでいくつもりなので一つよろしく。
キンメリアはハイボリア大陸の北方に位置する山岳地帯で,コナンの出身地でもある。北にあることから,その風景も寒々しい。Tortageの街がジャングルに囲まれた暑そうな地域だっただけに,よけいそう感じられるのだろう。
最初に訪れるConarch Villageは,これまた簡素な家(というか掘建て小屋)が寄り集まっている侘しい村だ。とはいえハイボリア北方地帯における中心地となっていることから,武器や防具,食料品などを売買する商人が常駐しており,キャラクターのフィートをリセットしてくれるTrainerや,オークションや手紙を管理するTraderなど一通りは揃っている。
キンメリアに着いたら話しかけろといわれていたRhiderchに,Destiny Questを続けようと話しかけると,なんとレベル30が必要といわれてしまった。シュワちゃんはレベル21なので,しばらくDestiny Questの続きはおあずけだ。
この時点で,まだクエストが残っているなどの理由でTortageに戻りたい場合は,Rhiderchの向かい側に立っているTortage Smugglerに話しかけよう。
長編のDestiny Questが一段落したので,ここから先はレベル30まで自由に冒険をすればよい。なにも,キンメリアにこだわらずともアキロニアやスティギアへ移動してクエストを行うこともできる。地域の移動は,それ専用のNPCに話しかければ無料で連れて行ってくれる。長い道のりを延々と走らなくても済むのはありがたい。
なお,キンメリアとアキロニアは直接移動が可能だが,スティギアに行きたい場合は,一度アキロニアに行き,そこでまた別の移動NPCに話しかけることとなる。移動用のNPCは,見た目が普通のNPCと変わらないため分かりにくいが,名前に旅を連想させるような「Wagoneer」や「Captain」などといった肩書きが付いている。
行ってみれば分かるが,アキロニアの首都Old Tarantiaは規模がかなり大きく,まさに大都市といったところだ。スティギアの首都Khemiは,こじんまりとした砂漠の都市といった雰囲気で,それぞれの都市はキンメリアが北欧バイキング風,アキロニアが古代ローマ風,スティギアがエジプト風となっている。ちなみに王様となったコナンは,Old Tarantiaの中央にある巨大な城の中に鎮座ましましているとかで,だいぶ先のDestiny Questで対面がかなうことになるらしい。
キンメリアに腰を落ち着けてレベル30を目指していくことにしたので,村の中を走り回ってクエストを片端から受けていくことにする。こうすれば,ある程度クエストが溜まったところで地域別に一気にこなしていけるため効率的だ。あまり効率ばかり考えるのもなんだが,早いところDestiny Questの続きもやってみたいので,ここはこの手でいこう。
ちなみにRhiderchによれば,Phoenix Medallionは四つのパーツに分かれて世界の各地に散らばっているとか。それらを全部集めたときこそ,失われた記憶がすべて戻るだろうということなので,これから先,かなり長丁場になりそうな予感だ。
Conarch Villageを一回りすると,10個のクエストをもらえた。その中には,アキロニアやスティギアにアイテムを持っていくクエストもいくつか含まれている。どうせあとでこれらの地域には行くことになるのだろうし,まずは村の中で済みそうなクエストをどんどんやっていくことにした。村の中で済むクエストは「○○○の話を聞け」とか「×××にアイテムを届けろ」というものばかりで簡単に終えられるが,行った先でまた新たなクエストをもらえたりもするため,途切れることなくクエストは続いていく。
村のガードからもらえる「The Wandering Drunk」というクエストは,村にいる酔っ払いが目障りだからなんとかしろというもので,村の外れで酔っ払ってふらふらしている男に鉄拳制裁を加えるという,なんとも荒っぽいクエストだ。
村外れには難民キャンプがあり,そこにいるCroissから現在のConarch Villageの状況を聞くと,北方からVanirという種族が大挙して攻め寄せてきているため,隣のConall's Valleyは戦場と化しているらしい。CroissはこのVanirに恨み骨髄らしく,奴らを倒してその歯を集めて持ってきてくれというクエストをくれる。歯なんかなんに使うのかと思いきや,それでお守りを作るんだとか。
殺した他人様の歯をお守りにするというキンメリア人のセンスには理解し難いものがあるが,この村の中でできるクエストはすべて終わっていたので,このクエストをもらったのを潮にConarch Villageへ移動しよう。お使いはもう飽きた,やはりシュワちゃんには血まみれの戦場こそふさわしいのだ。
ハイボリア大陸の北に位置するキンメリアの,そのまたさらに北の地方に住む赤毛の種族Vanirの襲撃によって,山間の小さな村Conall's Valleyは壊滅的な打撃を受けていた。
谷間を流れる川に沿って広がる,ほんの少しの平地に身を寄せ合うように建てられた小屋は燃え盛っており,襲撃の余韻がまだ冷めやらぬといった有様だ。あちらこちらに死体が転がり,村の中央広場に近い薬師の小屋はけが人で溢れかえっている。
だがそれもまだよいほうで,村を一歩出るとまさに死体だらけという,さらなる惨状が拡がっている。しかも見せしめのために捕らえた捕虜を処刑したのだろう,串刺しにされた死体がずらりと並ぶという凄惨な光景は,数あるMMORPGの中でも,かなりショッキングなシーンだ。
ここでのクエストは敵を殺す,アイテムを拾ってくる,建造物を壊すなど多岐にわたっており数も多いので,精力的にクエストをこなしていけば,面白いようにレベルが上がっていく。
敵はほとんどが赤毛のVanirで,あちこちに野営地があって多数の敵が配備されている。マップもかなり広く,奥の方に行くとソロで倒すのは困難なエリートモンスターがうようよしているところもある。Vanirと戦っているキンメリア人のキャンプもポツリポツリとあり,そういうところでも多くのクエストがもらえるので,とにかくクエストをひたすらこなしてさえいれば,それこそあっという間にレベル20台後半までいけるはずだ。
Conall's Valleyのクエストの大半はVanirに関連したものだが,とあるモンスターの噂を聞きつけ,それを退治に行くというクエストもある。そのモンスターは,かなり昔からこの谷間に出没するようになり,家畜を襲っては食い殺してしまうのだそうだ。正体をいってしまえば,そのモンスターとは巨大なクモの化け物で,マップの東にある洞窟の奥に棲んでいる。
ほかにも,崖をよじ登ってYetiという雪男のようなモンスターを退治するクエストなどもある。崖を登るにはClimbのスキルが120ポイントも必要なため,ポイントが余っていなかったらパスしたほうがよいかもしれない。クモの洞窟の近くには,失った声を探すというクエストもある。声を盗まれたために歌うことができなくなったという男の頼みを聞き,マップを巡ってアイテムを集めてくればよいので,クエスト自体は簡単。その割に,Cloth〜Heavyまでの下半身用防具をもらえるナイスクエストだ。
なお,レベル20台の半ばを過ぎるあたりから,グループクエストが増えてくる。これらのクエストでは,マップの奥にいるエリートモンスターと戦う必要があるため,ソロで挑戦しようとするとレベル30以上は必要になる。幸いなことに,キンメリアはプレイヤー人口も多めなので,これらグループクエストのためのプレイヤー募集も多めだ。チャットで募集が流れたら積極的に参加するのもよいかもしれない。
ガーディアンがメインで使うことになる武器はポールアームか片手武器となる。どちらの武器を使うかは,ガーディアンでプレイする人にとって永遠の命題ともいえるものだ。ポールアームの特徴は,リーチの長さと攻撃力だ。長い武器だけに,攻撃範囲が奥に深いので敵の数が多いときなど有利。攻撃力も片手武器と比べると高いものが多い。対して片手武器はリーチは短いものの,盾が使用可能なこともあってサバイバビリティに優れているといえるが,なんといっても攻撃コンボスキルのCounter-Strikeが使えるのが大きい。Counter-Strikeは,攻撃してきた相手に自動で反撃ダメージを与えるスキルで,Featを使って反撃ダメージの増強と,反撃ダメージに出血ダメージ(Damage over Time:DoTダメージ)を付与するように強化できる。
AoCでは武器を2種類装備させておけば一瞬で持ち換えることができるので,あらかじめ両方を装備させておくのも有効だ。片手武器&盾で戦闘開始→Counter-Strike→ポールアームに持ち換え→Guard→Flashing Archと続け,Counter-Strikeの効果が切れたら再び持ち替えCounter-Strikeへと繋げるといった具合だ。
レベル15で覚えるスタンス(Stance)と,レベル20で覚えるマニューバー(Maneuver)もガーディアンにとっては重要だ。スタンスにはディフェンシブ・スタンス(Defensive Stance)とフレンジィ・スタンス(Frenzy Stance)があり,前者は攻撃力を犠牲にして防御力を上げるもので,後者は防御力を犠牲にして攻撃力を増加させるものだ。
マニューバーには,攻撃力を犠牲にして防御力を高めるエンデュアリング・ディフェンシブ・マニューバー(Enduring Defensive Maneuver),体力を犠牲にして攻撃力を上げるアンガーデッド・アタック・マニューバー(Unguarded Attack Manuever),攻撃力を犠牲にして敵の注意を惹くプロボーク・マニューバー(Provoke Manuever)がある。
スタンスはディフェンシブ・スタンスにしておけば,あらゆる局面で有効だ。ただし攻撃力が15%下がってしまうため,格下の敵を相手にするときは,フレンジィ・スタンスに切り替えて攻撃力を50%高めるというのも手だ(ダメージ軽減力は大幅にダウンするが)。戦闘中でも一瞬で切り替えられるスタンスの特性を活かし,強力な攻撃コンボを放つときだけフレンジィ・スタンスに切り替えるという技もある。マニューバーのほうは,とくに細かく切り替えずとも,エンデュアリング・ディフェンシブ・マニューバーをかけっぱなしでよいだろう。
シュワちゃんも,ソロプレイで行えるクエストだけをこなしていくだけでレベル28になった。残っているクエストは,どれもグループでこなさないと現状では無理なものばかりだが,時間帯が悪いせいか,同レベルのプレイヤーをあまり見かけない。こうなったら,パワープレイによるごり押しでレベルアップを目指そうというわけで,レベル27前後のVanirが群れている場所で狩りを続け,無事にレベル30となった。これでへヴィアーマーを装備できるようになり,それまでの薄汚れたような茶色のレザー風の外観から,チェインアーマーのような銀色の防具へと変わり,また一段と男前を増したように思える。
次回はレベル30のDestiny Questを中心に,ハイボリア大陸随一の大都市Old Tarantiaでのクエストなどを紹介していこう。
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