［韓国最新ゲーム事情＃311]MMO「新暗行御史」を韓日で共同開発

Kimの韓国最新ゲーム事情＃311

新作MMO「新暗行御史」，韓日の共同プロジェクトとして開発（2005/3/1）

Text by Kim Dong Wook特派員

左から，バンダイのShibata Yuji氏，JOYON社Cho, Sung Yong社長，バンダイコリア社の江本義昭社長

　韓国のJOYON社（「巨商伝」の開発元）は，日本のバンダイ（http://www.bandai.co.jp/）と，日韓両国で多くのファンを獲得した「新暗行御史（しんあんぎょうおんし）」（映画の公式サイトは「こちら」）のオンラインゲーム化に関する契約を締結，2006年中のリリースを目指して開発することを明らかにした。

　新暗行御史は，尹仁完（Youn, In Wan）原作，梁慶一（Yang, Kyung Il）作画で小学館の「月刊サンデーGENE-X」（「こちら」）誌上で連載中の，かつて朝鮮半島に実在した隠密官吏・暗行御史をモチーフとした人気コミック。韓日共同プロジェクトによりアニメ化され，日本では2004年12月4日に劇場公開された。

　この新暗行御史の世界を下敷きに，JOYON社とバンダイが手がけるのが"非ファンタジー系MMO"「新暗行御史オンライン（仮称）」だ。

　このプロジェクトについて，JOYON社のCho, Sung Yong社長は「"新暗行御史"という優秀なコンテンツを基盤にスタートするプロジェクトだからこそ徹底的な準備をし，韓日両国はもちろん，アジア全域のゲーム市場で良い結果を出せるように努力する」と決意を述べると同時に，「世界的なゲーム，玩具グループとして広く認知されているバンダイと，共同でオンラインゲーム事業を展開するのだから，成功の可能性は非常に高いだろう」と自信をのぞかせた。
　同プロジェクトの総括プロデューサーを務めるバンダイのShibata Yuji氏は，「オンラインゲーム先進国の韓国で代表的なゲームメーカーであるJOYON社と，バンダイのキャラクターマーチャンダイジングノウハウを生かしてプロジェクトを成功させ，世界進出への素地を作りたい」とコメント。

　なお両社では，このプロジェクトの総費用を数億円以上と試算しているが，それを無駄にしないためにも，体系的な相互協力態勢で開発に臨みたいとしている。

「新暗行御史オンライン（仮称）」
　→紹介ページは「こちら」