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[E3 2005#052]今度のシングルズは,3人で共同生活!
前作を終了させると「シングルズを遊んでくれてありがとう。続編もお楽しみに」みたいなメッセージが出てきて,ほんとかよおい? とビックリしたものだが,勝手にされたその約束は,このE3において果たされたのである。
E3会場の一つであるSouthホールの一角,シングルズ2のパブリッシャであるDeep Silver(ちなみに開発元はドイツのROTOBEE)ブースの一方の壁にはモニターがずらりと並び,同社が扱うタイトルを観客に紹介していた。しかしそこに展示されていたのは,いずれもPCをメインのプラットフォームとするゲームばかりで,次世代コンシューマ機へのシフト強化を感じさせる大手メーカーの展示とはちょっと異なり,個人的に応援したいような気分にさせてくれる。
そして,その数多いタイトルの中で,やはり話題の中心といえば,このシングルズ2なのだ。しかも,ソフト展示だけでなく,ブースの入り口付近に即席の部屋が作られ,そこにベッドや家具が置かれ,さらには,その部屋で必要以上にくつろいだ薄着の若い女性が暮らしているという「リアル・シングルズ・ルーム」によっても本作のパブリシティが行われていたのである(写真参照)。まさに筆者を含むシングルズファンのツボを鋭く突く憎い演出といえ,あんまり見とれて重要な取材に遅刻した,というのは偉い人に知れると大ごとなので,ここだけの秘密にしていただきたい。
さて今回のシングルズ2は,サブタイトルである「トリプル・トラブル」が如実に示すように,前作の1.5倍増量である3人で同居する羽目に陥ってしまった成人男女の物語だ。
一つのカップルが破局し,その片方が前作のように貼り紙で募った他人と同居を開始,そこへ別れたパートナーが帰ってきて,結局3人で暮らすことになってしまった,という嬉しいんだかつらいんだか分からない設定である。難しい言葉で言えば,三角関係。3人の組み合わせとして,男女女,男男女,女女女があるとのことだったが,三つ目の組み合わせに至っては,どうしたら三角関係になるのか考えると頭が痛くなるので考えないようにしたい。
全部で14人のキャラクターが登場し,その中の3人を同時に操ってゲームを進めることになる。スクリーンショットを見る限り,シングルズ日本語版だけに登場していたスペシャルキャラクター"キョウコちゃん"もなにげに登場しているようだ。
しかも,だ,主人公はアパートを出て,クラブやバーなどへ出かけることも可能になり,そこでまた新しい出会いを求めることが可能だというから,もう,何がなんだか分からないほど多彩な人生を歩めるらしい。また,職業も変更可能ということで,全体的に,続編としてかなりシステムに手を入れられている模様であり,ちょっと単調と言われた前作のゲーム性が大きく向上している可能性は高い。
ヨーロッパでの発売予定は,なんと2005年5月27日だというから,もう一週間もない。アメリカでの発売予定は6月。個人的には,ぜひ日本語版で,三角関係という危険で甘美な未体験ゾーンを,せめてゲームでいいからぜひ経験してみたいと強く思っているところである。皆さんも,そうなんでしょ?(ライター:松本隆一)
- 関連タイトル:
シングルズ2 〜トリプルトラブル〜
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