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    印刷2006/05/13 15:58

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    [E3 2006#080]さりげなくプレイアブル出展されていたコミカルなMMORPG「Wiki」

     WebzenのブースではE3の期間中,派手なイベントがひっきりなしに行われており,ノベルティなども気前よく配っていた。非常にアジア的とも,ほかのメーカーと比べてゴージャスだなあとも感じられたのだが,そんな同社のブースの片隅で,コミカルなキャラクターがウリの「Wiki」英語版がさりげなくプレイアブル出展されていたのだ。筆者の知る限り,プレイアブルで出展されたのはこれが初めてである。



     Wikiはその発表当初から,コミカルなキャラクターデザイン,もっといえば,任天堂の「ゼルダの伝説 風のタクト」に似たキャラクターデザインで,各所で話題になっているタイトルだ。とりあえず今回のバージョンを見る限り,“似た印象”はこれまでと変わっていない。
     Webzenは,日本のコンシューマ機からの影響を強く受けていると認めていたが,それは「グラフィックスだけではない」とのこと。例えば,サウンド担当にはグランディアシリーズで知られる岩垂徳行氏を起用しているという。

    目や鼻,口といったパーツは極端に大きくなっており,キャラクターが剣を振るったりダメージを受けたりするたびに,大げさに動く。感情表現コマンドが豊富に揃っているのも特徴だ


    ■完成度50%弱,2007年中にはリリース予定

     さて,今回出展されていたバージョンで実際にプレイできたのは,ゲームに登場する4種類のクラスのうち「ファイター」と「マジシャン」の2種類。両者とも,5~7前後のスキルを習得している状態だった。例えばファイターなら強力な一撃を放つ「クリティカルストライク」や,地面を爆発させる「アースクラッシャー」,マジシャンなら「ファイアボール」や「ブリザード」といったスキルが利用可能。このあたりはクラスのイメージどおりだろう。
     なお,スキルは本来,スキルツリー形式で習得していく仕様だが,E3 2006に向けて,ひとまずプレイできるように仕上げてきたとのこと。現時点でスキルツリーの構造は確認できなかった。

     クエストも実装されていたので,とりあえずプレイしてみることにした。実装されていたのは「迷路の奥に囚われているお姫様をモンスターから救い出す」というもので,いかにもな内容なのだが,とくに違和感はなかった。コミカルなファンタジー世界だけに,むしろベタなほうが向いているのかもしれない。
     ちなみに,登場するモンスターはトランプ兵士やピエロといった具合。ゲームの全体的な雰囲気は統一されている印象だ。



     一通りプレイしてみてから,Webzenで開発に携わるSeong Taek Lee氏に話を聞いてみた。同氏によれば,現在の開発進捗状況は50%弱。2007年中のリリースを目指しているとのことで「四つのクラスからそれぞれ派生する転職システムなど,キャラクター育成関連の機能に期待してください」とのことだった。



     それにしても,(話は最初に戻るが)初のプレイアブル出展が英語版というのは少々驚き。現在はまだ「シャーマン」「ハンター」の2クラスをはじめ,未実装の要素が多いものの,ひとたびゲーム本編が完成してしまえば,ローカライズはさほど難しくないだろう。コミカルなキャラクターが“どうなるか”も含めて,今後も要チェックのタイトルといえよう。(川崎政一郎)

    • 関連タイトル:

      Project Wiki

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