歴史RTS「Sparta」，ゲームシーンがTV番組制作の手助けに

　2006年第3四半期の発売が予定されている「Sparta: Ancient Wars」は，その名が示すとおり，古代都市国家スパルタをフィーチャーしたRTSだ。画面内に描かれているオブジェクトすべてを物理エンジンで制御しており，動きのリアルさにこだわりが感じられる作品となっている。たとえば，投石器によって放たれた巨石などは，落下地点やそのほかの状況により，毎回異なった動きを見せる。自然の影響も取り入れられているので，強風により，弓矢が通常よりも飛距離が出ないといったことも想定できるという。
　さて，この本作の戦闘シーンや古代兵器などの描写が，「Hannibal」という歴史ドキュメンタリー番組の制作に利用されることになったようだ。この事実からも，本作のリアルさに，より期待が持てるといえるだろう。

　ちなみに，本作の開発会社Interactive Media Consultingは，ドイツの映画制作会社ZEITFILMと協力し，glanz.LEISTUNGというジョイントベンチャーを設立している。今回の本作と「Hannibal」とのコラボレーションも，この新設された会社の働きによるもの。ゲームがより複雑かつリアルになるにつれ，その資産を生かすためにもこういった動きは増えてくるのではないだろうか。（noguchi）