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[韓国ゲーム事情#355]NC,ゲームポータルのラインナップを発表
NCsoft,ゲームポータルのラインナップを電撃発表(2005/6/3)
Text by Kim Dong Wook特派員
発表会はソウルのとあるホテルで行われ,招かれたプレスやアナリストなど総勢200人の業界関係者が,NCsoftのゲームポータル戦略に耳を傾けた。
先のE3で初公開されたオンラインアクション「Exteel」,以前「こちら」で紹介したことのあるシューティング「Toy Strikers」,オンラインテニスゲーム「Smash Star」,アクションRPG「Aximum Saga」(プロジェクト名),ジグソーパズルゲーム「Puzzle Pop」(プロジェクト名)の5タイトルは自社スタジオで開発しているもの。
そして残る1タイトルは,NCsoftがパブリッシングする初めての他社タイトル「Super Park JAM」(以下,SP JAM)だ。SP JAMは,FPS「Vital Sign」を開発したEGN Intractiveが手がける,スノーボードをテーマにしたExtreme Sportsオンラインゲーム。キャラクターのファッションを自在に変更したり,現実には不可能な派手な大技を繰り出すことができる。
NCsoftは,従来の自社スタジオだけの開発形態から脱し,ゲームポータル事業を通じて他社との協力体制を築こうとしているようだ。
同社のBae,Jae Hyun常務取締役はプレゼンテーション後,「他社の優れたタイトルを,NCsoftのポータルを通じて必ず成功させるので,積極的に提携をお申し込みください」と何度も繰り返し語っていたが,この言葉は逆に,同社がコンテンツ不足を懸念しているようにも映った。
一方,同社の社長であるTJ Kim氏は,「急成長中のカジュアルゲーム市場に対し,NCsoftも意味ある役目を果たしたい。"リネージュシリーズ"のような大作の開発,サービス運営を通じて得たノウハウは,カジュアルゲームの開発にも効果的に活用できている。海外にもサービス体制を備えているNCsoftとして,韓国発の優れたカジュアルゲームを海外に展開させる役割も担っていきたい」とコメントしている。
今回の発表会は,ゲームポータルの概要よりも,コンテンツのラインナップ紹介がメインであったため,ポータルとしての課金システムなどに関する質問が相次いだ。
この件について同社のポータル事業チームリーダーであるYoon,Jang Yeol氏は,「今までにない,新しいミドルコア用課金システムを現在企画している。7〜8月頃には詳細な内容を明らかできるだろう」と語った。
ちなみに発表会終了直前,「リネージュ」「リネージュII」のディレクターとして有名なKim,Hyung Jin氏(以前のインタビューは「こちら」)が,2006年末公開を目指して全精力を傾けて開発している「Project Ang」について,チラリと言及したことで,発表会出席者の興味がそちらに向いたという一幕もあった。
それはともかく,今回のNCsoftのゲームポータル参入表明と,先日のNEXONによる3D MMORPG「ZerA:Imperan Intrigue」発表は,韓国オンラインゲーム業界の二大巨頭が,互いに相手の主要な市場を狙い始めたことを宣言しているかのように思えたのは,筆者だけではないだろう。
- 関連タイトル:
Exteel
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