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[E3 2005#116]エイリアンファン(?)注目のFPS「Area 51」
そんな同社ブースの中央にプレイアブル展示してあったのが,北米ではすでにプレイステーション2で発売されて好評を博し,PCにも移植されるFPS「Area 51」だ。
タイトルを聞いてピンときた読者もいると思うが,Area 51基地といえば,アメリカのネバダ州にある,宇宙人やUFOの目撃談が後を絶たない一種の名所。最近めっきり名前を聞かなくなったものの,かつてのUFOブームのころには「UFOが製作されているのでは」といったゴシップで,それはもうもてはやされた(?)場所である。
本作は,そんなArea 51で起きたエイリアンにまつわる事件を題材としている。Area 51でバイオハザードが発生したため,主人公でありHAZMAT(hazardous materials)のEthan Coleが,特殊部隊を率いて同基地へ調査に向かうというストーリーだ。
Area 51は,Midway Studios - Austinで開発中の作品で,「Quake」や「Daikatana」などのゲームデザインで有名なあのJohn Romero(ジョン・ロメロ)氏が監修を務めた作品でもある。ボイスアクターに「X-FILE」のデビット・ドゥカブニーやロック歌手のマリリン・マンソン,また「ロボ・コップ」のピーター・ウェラーといった豪華なキャストを起用するなど,ゲーム以外の部分でも話題の多い作品である。
コンシューマ機からの移植作品ということもあり,本作は「Halo」のようにストーリーと,その間に挿入されるシネマティクスを重視した作りだ。プレイフィールもHaloに似ている。ただしArea 51はプレイヤーキャラクターの耐久度が低く,エイリアンの数秒にわたる攻撃にも耐えられないうえに,弾薬もマメに補給する必要があるなど,難度は高めだ。ライフルを両手に装備してガンガン撃ちまくるというアーケード系作品のような爽快感に,適度な緊張感を加えた感じとなっている。
用意されている武器は10種類で,アサルトライフルにピストル,クレイモアといった現代の標準的な武器に加え,対エイリアン用に制作されたエネルギーベースの兵器,またちょっと変わったものだと,プレイヤーがエイリアンに変身できる特殊な兵器(Midwayスタッフは"注射"と言っていた)もある。
話を聞いていて最も興味を惹かれたのが,コンシューマ/PCともに最大16人というマルチプレイだ。本作には,Deathmatch,Capture the Flagといったオーソドックスなゲームモードのほかに,Infection(インフェクション)という少々変わったモードが存在する。
これは,マルチプレイに参加したうちの一人がエイリアンとなり,ほかのキャラクターに"噛みついて"仲間を増やしていくモード。制限時間内にすべてのプレイヤーをエイリアンにしてしまえばエイリアン側の勝利という,多対1の非常にアンバランスなルールが面白い。
逆に言えば,その点以外にこれといって大きな特徴はなく,「Halo」のようなバランスを出発点に,ストーリーをノンフィクションに近付けた(あまり近付いていない気もするが)作品といっても差し支えないだろう。PC版の発売は6月と間近なので,「ロズウェル」と聞くと思わず振り向いてしまう人などは,チェックしておくといいだろう。(Gueed)
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(C)2004 Midway Home Entertainment Inc. Area 51,(C)2004 Midway Games West, Inc. AREA 51 is a registered trademark of Midway Games West Inc.