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[E3 2006#160]今年はやや元気がなかった? 韓国ブースレポート
出展していた企業の全体の傾向として,重厚長大なMMORPGが消え,カジュアル系のアクションゲームが目立っていた。これは,2005年11月に韓国で開催されたゲームショウ「G★ 2005」で見られた傾向とまったく同じワケだが,その背景には,競争が激しく膨大な開発/運営コストがかかるMMORPGを,中小のメーカーでは開発できなくなってきているという事情もある。中小企業が集まる韓国ブース内では,その傾向が顕著に表れたという感じだ。
ここでは,その中でも目立っていたタイトルをいくつかピックアップして紹介したい。(TAITAI)
マウス操作だけでさまざまなアクションが繰り出せる,オンライン専用のアクションゲーム。今年の韓国ブースの中で,欧米人の人だかりが最も出来ていたのが本作だろう。昨年のG★ 2005で,Windysoftのブースで大々的に展示されていたのが記憶に新しいが,その後,パッタリと続報を聞かなくなったタイトルでもある。
会場にいたのは,同作のディレクターを務めるHong Neung, Yoon氏。氏によれば,現在はクローズドβテストを行っており,会員数は約5000人。数値だけ聞くとやや少ない印象を拭えないが,「本格的な集客は,これからです」とYoon氏。ゲーム自体はほぼ最終調整が終わった段階で,2006年7月には韓国内で正式サービス化する予定だという。
Infinity Onlineは,Windysoftが提供する人気カジュアルゲーム「ゲットアンプド」の後継作となるべく送り出されたタイトル。いわゆるカジュアルゲーム風のグラフィックスではないが,簡単な操作でプレイできる,内容的にはカジュアル寄りな作品。センスの良いグラフィックスと軽快なアクション性で,なかなかに目を惹く本作だが,今のところ日本での展開は未定。現在,日本や北米でのパブリッシャを探している最中とのことだ。
横スクロールタイプのカジュアルアクションゲーム。こちらも簡単な操作で楽しめるオンラインゲームで,相手の邪魔をしながら目的地を目指すという,障害物競争のようなゲーム内容となっている。
古い例で恐縮だが,ファミコンで人気を博した“くにお君シリーズ”の一作「ダウンタウン熱血行進曲それゆけ大運動会」を,もっとアクロバティックなステージ構成にしたような印象。最大8人で同時に対戦可能で,アイテムを使うなどして相手の邪魔をしながら競争していく,ドタバタ系のアクションゲームのようだ。
ユニークなのは,PC版のみならずPSP版も発売され,また双方が同じサーバーで対戦できるというマルチプラットフォーム対応になっている点。間口を広くしておくことで,より多くのユーザーに遊んでもらいたいとしている。2006年7月にクローズドβテストが開始される予定で,8月にはオープンβテストを予定。
こちらもカジュアルユーザーを意識した3Dアクションゲームで,トレジャーハントをテーマにした作品。さまざまなモンスターやトラップが存在するステージを舞台に,プレイヤー同士で「お宝」を奪い合うという内容だ。1ゲームは5分前後と,サクサクと遊べる内容になっており,獲得した宝物の数をベースにしたランキングなども用意されるという。
どうやら,韓国で爆発的なヒットとなったゲットアンプドをかなり意識しているようで,キャラクターのモーションなどは非常によく似ている印象だ。4人まで同時に対戦可能で,こちらもドタバタ系のアクションゲーム。
まだまだ開発中という話で,具体的なスケジュールなどは未定とのこと。これからの展開に期待したいところだ。
- 関連タイトル:
INFINITY
- 関連タイトル:
Toss Online
- 関連タイトル:
T-Crew
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