インタビュー
「RED STONE」のキャラバランス調整はまだまだ続く。清水プロデューサーが“熱く”語った2019年ロードマップをお届けしよう
これは,5月からスタートしたキャラクターバランス調整の一環となるものだ。実際に,どのような調整が行われ,キャラクターがどう変化するのか気になるところだが,RED STONEのプロデューサーを務める清水 新氏が,4Gamer編集部で調整内容を“熱く”説明してくれることになった。アップデートで調整されるキャラクターだけではなく,2019年のロードマップについても聞いたので,その内容をお届けしよう。
12月19日には3キャラクターの覚醒がアップデート。上方修正を受けた各タイプの詳細を紹介
清水氏は最初に,バランスアップデート全体の方針として,PvE向けに覚醒スキルを強く,また使いやすくする上方修正を行うと話してくれた。ほとんどの場合,下方修正は行わないのだという。PvPにはあまり影響を及ぼさないアップデートだが,デバフ系は使い勝手が大きく代わり,PvPで大きな効果をもたらすものもあるとのことだ。
それをふまえて,清水氏は12月19日のアップデートで強化される「悪魔」「武道家」「ビショップ」について熱く語ってくれたので,覚醒タイプごとに要点をまとめて紹介していこう。
■悪魔
●アンタッチャブルボンデージ
もともと高かった「ナインテールブレイズ」の攻撃力はそのままに,命中率がアップ。「スパイダーペイン」はアクティブスキルに変更され,セクシーな新モーションも追加されている。
●アンジャストラバー
敵に対して“魔の約定”を付けて,それを爆発させる「契約無効」が,「契約再考」へと名称が変化。効果は「契約無効」とほぼ同じだが,爆発後も“魔の約定”が解除されないため,連続でダメージを与えられる。
●アラクノエンプレス
「ヴェノムクラウド」で1つ,「ポイズンガス」で3つ毒ガスを設置できる。また,「ポイズンエクスプロッシブ」が,自身の周囲に存在する,毒状態への敵にダメージを与えるスキルへと変更。このほか,新たにアラクノエンプレス向けに大地属性の補助武器が追加実装される。
■武道家
●ダイヤモンドアームズ
1発分しかヒットしなかった「猛連撃」が7ヒット分になり,大きく強化された。また「跳び蹴り」の射程が伸びて使いやすくなり,敵への接近が容易になる。
●ライトニングストライカー
「爆裂回転脚」のダメージに火属性ダメージが追加される。また,「音速かかと落とし」の効果範囲が広がり,火属性ダメージが追加されるように。
●オーラマスター
「烈風激波」は直線状の貫通攻撃で,物理ダメージと属性ダメージの判定がそれぞれ2回ずつ発生する。
また,武道家はメイン武器がなくグローブがその役割をはたしていたが,今回のアップデートで,新規装備としてメイン武器が追加される。武道家のメイン武器は,低レベルのものはショップで,高レベルのものはモンスターからのドロップで入手できる。
■ビショップ
●ディバイン・エクソシスト
2ヒットだった「エクソシズムリチュアル」が,6ヒットにアップ。この6ヒットには物理ダメージと光属性ダメージがそれぞれ乗るため,実質12ヒット分と大幅に強化される。属性強化をしっかりと行っていれば,かなりの攻撃力アップとなる。
●セイクリッド・ディフェンダー
「シールドグレア」での反射ダメージが大幅に増加。「コンバートファナティック」は,従来の効果に加えて“感電”効果が追加される。
●グロリアス・エイダー
純支援だったグロリアス・エイダーだが,覚醒スキル「セリスティアルアーチ」が攻撃スキル「神聖の顕現」に変更される。フィールド指定型の範囲攻撃スキルで,秒間5ヒットの攻撃を3回行い,最大で15ヒットする。クールタイムが3秒と少し長いが,攻撃の終了後にはクールタイムが消化できるので続けて攻撃でき,かなりの火力アップとなりそうだ。
キャラクターバランス調整は2019年も継続。キャラクターを掘り下げるサブシナリオなど新コンテンツも実装へ
5月にスタートした職業のバランスアップデート。今回紹介したように,12月19日には3職業9覚醒タイプのバランス調整も行われるのだが,未調整のクラスも多い。
それらは2019年1月に行われる戦士のバランス調整を皮切りに,だいたい2か月に1キャラクター,1年を通して7職業のバランス調整が実施される予定だという。詳しい日程は未定だが「戦士」「リトルウィッチ」「ウィザード」「闘士」「ビーストテイマー」「メイド」「ランサー」の順番で行われ,それ以外の職業は2020年に持ち越す見込みだという。
さらに,ビーストテイマーのバランス調整と同時に,マスケッティアとアルケミストの覚醒が実装される予定とのこと。この2職業については,バランス調整が行われた状態での実装になるのではないかと,清水氏は付け加えた。
職業のバランスアップデートのほかにも,いくつかのコンテンツの実装が予定されている。
■サブクエスト多数追加
「サブクエスト」は新規コンテンツで,悪魔やメイドなどの職業やNPCを掘り下げ,RED STONEの世界をより深く理解できるような,ストーリー重視のクエストになるらしい。職業のサブクエストと言っても,職業の制限はなく誰でもプレイでき,クリアすれば報酬が得られるとのことだ。
もともと,キャラクターの情報をあまり表に出していなかったRED STONEだったが,日本の運営チームがバランス調整とともにキャラクターのバックボーンを提供したところ,プレイヤーから「もっと知りたい」という声が多かったのだという。この声を受けて,開発元のL&K Logic Koreaに設定周りの情報公開の許可を打診したところ社長直々に快諾をもらえ,またサブクエストとして実装することになったそうだ。
サブクエストは,定期的に追加されるとのことなので,期待してほしいと清水氏は説明した。
■最上位 狩マップ追加
狩り場について現状を説明すると,レベルキャップが1500なのに対し,現在の最上位狩り場のレベル帯が1100と十分とは言いがたい。そのため,クエスト条件などを満たせないこともあり,最上位の狩マップを2019年の早期実装を目指して追加するのだという。
狩り場とは言ってもフィールドマップの追加ではなく,階層構造になったダンジョンのようなものになり,上の階層に上がるたびに狩り場レベルが上がる形になるそうだ。もっとも開発元としては,「日本のプレイヤーはレベルを上げるのが早すぎる!」と悲鳴をあげているのだとか。
■新規ダンジョンシステム追加
新規ダンジョンシステムは,来夏頃の導入を予定しているものの,運営に情報が届いていないので詳細は不明だそうだ。清水氏によれば「プレイヤーの挑戦欲をかき立てるようなシステム」になるそうだ。既存のマップに導入されるのか,試練のダンジョンのような形になるのかは分からないが,ご期待くださいとのこと。
■ミッションブック追加
2018年の秋に実装されたミッションブックに新章が追加される。こちらは一度の機会にまとめて導入するのではなく,定期的に追加していく方針のようだ。また,ミッションクリアに必要な討伐数などについて,プレイの負担を減らす方向で調整を行うかもしれないとのことだった。
今回公開されたロードマップのほかにも,アップデートで実装されるコンテンツはまだまだあるという。また,2019年早々に14周年の前夜祭(開催期間が1か月もあり,前夜祭という規模ではないのだが),そして2月には14周年を祝うイベントが予定されている。どのようなイベントになるかはまだ秘密とのことだが,アップデート情報とも合わせて,続報に期待したい。
「僕はもともと狩りが大好きなので,より狩りを楽しくしたいと考えています。プロデューサーに就任したとき,レベル800くらいまで簡単に上がり,装備も揃うといった環境ができていました。プレイのハードルを下げるという意味では良かったのですが,その一方で狩りをしてドロップを集めるというMMORPGらしさが薄れてしまっていたんです。
そういったMMORPGらしさを復活させるために,開発元と協議してユニークアイテムのドロップ率の改善や,モンスタードロップでしか得られないアルティメットユニークなどの導入を決めました。来年以降もこういった施策を続け,プレイヤーさんの狩りに対するモチベーションを上げていけたらと思っています」
「RED STONE」公式サイト
- 関連タイトル:
RED STONE
- この記事のURL:
(C) L&K Co., Ltd. All Rights Reserved. License to GOP Co., Ltd.