攻略
4月21日に正式サービス開始,サーバー数も3基に増設され,順調な「Soul of the Ultimate Nation」(以下,SUN)。このSUNの魅力を,MMORPG初心者に向けて分かりやすく伝えていく本連載も,3回目を迎えることになった。前回に引き続き,今回は「ドラゴンナイト」と「ヴァルキリー」のクラス育成指南などを行なおう。
本題へ入る前に,全クラスに共通して覚えておきたいゲームシステム,「ランクアップ」を紹介しよう。一応,レベルアップ時のヘルプメッセージや一部のクエストで簡単な説明が行われるが,いずれもかなりあっさりとした内容なので,読み飛ばしている人もいるかもしれない。しかしこのランクアップは,簡単な割にかなりの効果が期待でき,知らないままゲームを進めるのはもったいないシステムだ。SUN初心者も,この機会にしっかりと覚えてほしいところである。
SUNのランクアップシステムは,同じタイプの装備品を二つ用意し,それを融合させることで行う。それによってランダムで永続的なマジック効果を付随(=ランクアップ)させられるのだ。
ただし用意する二つの装備品は,「種別」(剣,鎧,兜など)はもちろん,4系統ある「装備条件」(前回紹介したパターンA〜Dのこと)や「ランク」まで全部きっちり合わせないといけない。このあたりが若干分かりにくく,かくいう筆者も,4〜5体くらいキャラクターを育成してから,ようやく気付いた次第だ(普通はもっと早く気付くだろう)。
ランクアップの大まかな流れは,下の連続画像を見てほしい。ショップで普通に購入できる武具は「Eランク」で,これにはマジック属性が何も付いていない。しかし,二つを合わせて「Dランク」にランクアップさせると,「ステータス上昇」「属性攻撃力アップ」「MP/SPアップ」などといった効果が,ランダムで一つ得られるというわけだ。
さらに,同じタイプのDランクの武具を二つ用意すれば(魔法効果は違っていてもOK),もう一度ランクアップを行って,Cランクの武具を生み出せる。この方法を繰り返すことでBランクまでは順調にランクアップでき,その場合は最終的に“D+C+B”という三つのマジック効果が得られる,というわけだ。
ランクアップはすべての部位の装備品で可能なので,しっかりと活用すれば,かなりのパワーアップが見込めるだろう。
ちなみに「Aランク」へのランクアップに限っては,また別のシステムが関わってくるのだが,コストパフォーマンスが一気に落ちてしまう。とりあえず初〜中級者の間は,「ランクアップはBまで」と考えておいてよいだろう。
ランクアップ時に必要な金額は,元となる装備品のべースアイテムの性能や,ランクに比例して上がっていく。とはいえ,ショップで購入できる最も低品質の武具なら,かなり安い値段で行えるのが嬉しい。例えばレベル15前後の冒険者なら,1〜2度バトルゾーンを回れば数万ゴールド分の戦利品を得られる。これだけの元手があれば,武具の購入代金も含め,十数回以上のランクアップを試せるのだ。
ランクアップと聞くと,「初心者にはハードルが高そうだなぁ……」と尻込みする人もいるかもしれないが,SUNの場合は決してそんなことはない。誰でも手軽に試せて,しかも着実に効果を得られる。とくにSUNでは,同一アカウント/サーバー内のキャラクターであれば倉庫を共有できるので,とくに2体目以降のキャラクター育成ではぜひとも活用していきたい。
このランクアップを応用したテクニックとして重要なのが,特定のステータスアップ効果のあるアイテムを数多く集めることで,新たな武具の「装備条件」を満たすという方法だ。
仮に,「知力&サークル」の装備条件でエレメンタリストを育成している場合は,「知力+2」が付いたDランクの各種装備品を集めまくろう。例えばシャツやベルトなど,最初から「知力+2」のDランクを装備できるものがある。このへんから徐々に装備していけば,次は足,次は手……といった具合に,うまくやれば知力にボーナスポイントを一切振らずとも,第1段階の防具シリーズの装備条件を満たしていけるというわけだ。
序盤のボーナスポイントは,すべてサークルに注ぎ込み,目的のスキルを習得し終えたら,あらためて知力にボーナスポイントを割り振っていけば,効率よく育成できるだろう。
前回の連載で説明したように,SUNはできれば1ポイントたりとも無駄なボーナスポイントを使いたくない。スキル熟練度を重視する育成法であれば,この方法を検討してみる価値があるだろう。
それではクラス指南に入ろう。今回最初に取り上げるのは,前衛タイプの「ドラゴンナイト」だ。同じ前衛タイプのバーサーカーは「タンク」(高い防御力で敵の攻撃を引き受ける役)寄りの性質だったが,それと比べるとドラゴンナイトは,基本的に「アタッカー」(純粋に敵にダメージを与える役)寄りといえる。
その理由は,まずバーサーカーほど打たれ強くないのが一つ。そしてもう一つは,ドラゴンナイト用のSPは,最初は満タンで,アクティブスキルを使用すると減っていくタイプ(要するにMPと同じ)であるためだ。よってバーサーカーのように,SPを蓄積するために積極的にモンスターからの攻撃を受ける必要がないのだ。
アタッカーであるドラゴンナイトは,アクティブスキルをはじめとした攻撃時におけるアクションが,実に格好いい。バーサーカーのモーションが“タメ”を利かせているのに対し,ドラゴンナイトのモーションは“スタイリッシュアクション”としての格好良さを追求している,といえばお分かりだろうか。もともとモーションが素早いSUNにおいて,ドラゴンナイトが目まぐるしく繰り出していくモーションは必見だ。
・コンバット
ドラゴンナイトが専攻できるスキル系列は「コンバット」と「ドラゴニック」の二つ。コンバットから見ていくが,こちらは主に戦闘に関する攻撃用のアクティブスキルで構成されている。これらは使用時のクールタイムが短く,プレイ中は忙しめとなるが,それだけにザクザクと間断なくダメージを与えていけるのがとても気持ちがいい。
しかも,発動時のエフェクトも惚れ惚れしてしまう格好良さ。特筆すべきは,自らの分身と共に攻撃を繰り出す「イリュージョンダンス」で,これは格闘ゲームだったら“超必殺技”クラスの位置づけではないだろうか。
そのほか,敵をおびきよせるときに重宝するのが,剣から気を発する遠距離攻撃「ソニックブレード」だ。さらには,周囲の味方へのバフ(補助効果)スキルが習得できるなど,コンバット単体で見てもなかなかバランスが取れている印象。プレイ中はやることが沢山あるので,アクションバトルが好きな人にとくにお勧めしたいスキル系列だ。
・ドラゴニック
体内に宿る「竜」の力を借りて,戦闘に利用するという変わったスキル。コンバット系のスキルには直接ダメージを与えるタイプが多かったのに対し,ドラゴニックは相手をダウンさせたり,恐怖を与えて逃げ出させたりと,ちょっとひねりをきかせたアプローチで戦闘に貢献する。
ドラゴニックを代表するのは,自身をドラゴンに変身させて戦う「アームドラゴントランスフォーム」だ。能力や見た目のインパクトはすごいのだが,習得時に必要とするスキル熟練度が「92」,さらに必要レベルが「30」と,かなり習得が難しいのが玉にキズ。これを習得するまでは,とくに目立ったスキルもなく,初期の「アサルト」などに頼らねばならない。どちらかというと,大器晩成型のスキル系列といえるだろう。
・育て方
ドラゴンナイトで装備条件に関わってくるステータスは,「力」と「敏捷」の二つで,バーサーカーのように「体力」の影響は少ない。このうち「敏捷」を上げていくと,命中,回避,クリティカル発生率といったさまざまな面に影響があり,各種バフスキルを併用すると,かなりの効果アップが期待できる。そのため育成時は基本戦闘能力を上げるべく,力と敏捷の二つのステータスを上げておきたい。
加えて,コンバットかドラゴニック,どちらか片方のスキル系列を専攻するのが一般的な育成例といえるだろう。例えばエレメンタリストのように,スキル熟練度だけにボーナスポイントを注ぎ込むような育成は,あまりお勧めはできない。
コンバットとドラゴニックの選択についてだが,少なくとも初心者はコンバットがいいだろう。コンバットには幅広いスキルがコンパクトにまとまっており,これらを使い分けていくだけでも結構面白いのだ。
一方のドラゴニックは,頼みの綱である「ドラゴニックトランスフォーム」の習得がかなり先である。しかも装備条件も含めて考えると,ステータスにもボーナスポイントを割り振らねばならず,育成は険しい道のりとなるだろう。
どうしてもドラゴニックでいきたいのであれば,最初はある程度普通に(ドラゴニック以外で)育成してから,課金アイテムで一度ボーナスポイントを初期化させ,あらためてドラゴニックにボーナスポイントを割り振るという方法がいいかもしれない。
ちなみに,コンバットとドラゴニックの両方を上げる方法は,意外とプレイしやすい。少なくともほかのクラスのように,まったく使えないキャラクターになる,というほど酷くはないだろう(さすがに上位スキルの習得は当分の間あきらめたほうがいいが)。
・槍と剣の違い
ドラゴンナイトの使用武器は「剣」と「槍」の二つ。大まかに違いを説明すると,剣は二刀流による素早い攻撃が可能で,一方の槍は一撃のダメージが大きい。とはいえ,実際に両者を使ってみたところ,1秒間あたりに与えられるダメージ量はさほど極端には違わない。ちなみにバーサーカーと同様,剣と槍とで,マスタリーやスタイル系のスキルが完全に分けられている。
武器の選択時に留意したいのは,コンバット系列の中には,どちらかの武器を装備したときに限って使えるアクティブスキルがあること。例えば先述した「イリュージョンダンス」は,剣を装備しないと使えない。最初にスキルの一覧をざっと見てから,お好みでどちらかを選ぶのがよいかもしれない。
最後に紹介する「ヴァルキリー」は,レザー姿+銃器で戦うという,名前とのギャップがなかなか激しいクラスである。本連載では,ついエレメンタリストを強くプッシュしてしまっているが,後方下からのカメラアングルでヴァルキリーをプレイしていると,こちらにも甲乙付けがたい魅力があることは認めざるを得ない。それにしても,SUNのグラフィックスはいろんな意味で凄いなあ。
話を元に戻すと,ヴァルキリーは遠距離攻撃タイプで,4クラスの中では比較的ダメージを受けることが少ない。その分,きっちりとダメージを与えてパーティに貢献していきたいところだ。また,パーティメンバーへの支援や,さまざまなペットを召喚して戦わせたりなど,なかなか多彩な能力を持ったクラスである。それだけに,どのタイプで育成するかをしっかり考えてからプレイしていきたい。
・オフェンシブ
ヴァルキリーのスキル系統は「オフェンシブ」と「サモン」の二つ。「オフェンシブ」は主に,ヴァルキリーが扱う2種類の銃器にちなんだ,さまざまな攻撃スキルによって構成されている。単にダメージを与えるだけでなく,例えば「ショックウェーブ」は移動速度減退の状態異常効果を伴ったり,「スナイピング」は転倒状態の敵に追加ダメージを与えたりなど,使いどころを分ける面白さがある。SUNはモンスター1体との戦闘時間が短いので,状態異常効果の伴うスキルは開始直後に使うなど,テクニック要素は意外と多い。
銃器関連のほかには,「蹴り」のスキルがあるのも特徴。レザー姿のヴァルキリーに蹴られるモンスターが羨ましいという,お好きな人もいるかもしれないが,銃器と違い接近して使わねばならず,場合によっては発動までの時間が長くなる。しかしキック系スキルには,ノックバックや転倒といった追加効果があるので,スキルレベルを上げていくと緊急時の回避用として重宝するかもしれない。
・サモン
「サモン」はオフェンシブとは打って変わって,ペットの召喚スキルや,バフスキルによって構成されている。現在実装されている召喚ペットは,「ライフスピリット」「ウォーバトラー」「デストロイヤー」の3種類。同時に召喚できるペットは1体で,「追尾」「攻撃」「回復」の中からAIの指定が可能だ。
各ペットには専用のアクティブスキルが複数あり,サモンを専攻したヴァルキリーはこれらの操作に忙殺されることになる。このスキルはかなり便利で,例えばライフスピリットが使える回復スキルの「ヒール」によって,ヴァルキリーはサークル系エレメンタリストに次ぐ,ヒーラー的なポジションを確立しているのだ。
ただし,バフスキルやペット関連スキルを順調に習得していく一方で,ヴァルキリー自身のアクティブスキルは全然習得できない点は要注意。バフスキルも頻繁に使うわけではないので,ペットの操作を除くと,通常攻撃および最初から習得しているコンバット用スキル「ファストショット」を延々と繰り返すプレイスタイルとなる。コンバットと比べるとクセがあり,このあたりを理解したうえで育てたいところだ。
・育て方
サモン系列を専攻する場合は,スキル熟練度にかなりのボーナスポイントを注ぎ込まないと,ペット用のスキルを習得できない。実際にサモン系でキャラクターを育成してみたのだが,ペットスキルが充実するまでの間,バトルゾーンなどで楽しそうに暴れまわるほかのクラスを,指をくわえて見ていることも多かった。
しかしその後,オフェンシブ系で別キャラを育てたとき,アクティブスキルの多彩さや使い分けといった要素に「これが同じクラスなのか!」と感激したのも事実。初心者には,どちらかというとオフェンシブ系をお勧めしておきたい。
そのほか,手軽に習得できて便利なスキルとして,攻撃力がアップするバフスキル「アンリミテッドフォース」を挙げよう。これは習得時に要となるスキル熟練度が「サモン:10」と低く(=2レベル分のボーナスポイント),しかも効果が数値ではなくパーセンテージで上昇する。つまりキャラクターが強力になればなるほど,効果も比例して高くなるのだ。オフェンシブ系を専攻するヴァルキリーでも,ボーナスポイントに若干の余裕が出てくる中盤以降なら,このスキルだけを習得してもいいかもしれない。
・武器の使い分け
ヴァルキリーが使える2種類の武器「ワンハンドクロスボウ」と「エーテルウェポン」は,両方とも遠距離攻撃タイプだが若干性能が異なる。クロスボウはマシンガンのような速射/連射ができ,しかも攻撃時に移動キーを押すことで,短距離のステップが可能だ。常に敵と距離を置いて戦いたいヴァルキリーにとって,これは重宝する。
もう一つのエーテルウェポンは,一度に一発の弾しか発射できないが,着弾地点の周囲に爆風によるダメージを与えられる。モンスターが密集している場所へ撃ち込めば,合計ダメージは大きく伸びることだろう。
1対1での戦闘時はクロスボウ,また集団戦ではエーテルウェポンと使い分けたいところだが,残念なことに例によってマスタリースキルが別途用意されている。いずれはどちらか片方の武器に特化させねばならないだろう。ちなみにオフェンシブ用のアクティブスキルには,武器種別に依存するものが各2種類あるので,武器の選択時はこれも考慮したい。
次週はゴールデンウィークということで1週お休みして,第4回は5月13日の掲載となる。MMOフィールドとMOフィールド,それぞれの特徴について見ていくので,お楽しみに。
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