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Sony,SCEが買収したGaikaiのライバルサービスと連携する製品を発売
Internet Player with Google TVは,インターネットを利用してさまざまなエンターテイメントを楽しめるデバイスで,容量8GBのストレージを搭載した本体と,リモートコントローラのセットからなる製品だ。製品紹介ページの「Specifications」欄には,オプションとしてOnLiveサービスを利用できると明記されている。
別売りのOnLive用のUSBドングルを装着してプレイできるという仕組みだが,これはInternet Player with Google TVのソフトウェア部分がライセンス契約によってOnLiveサービスに対応するように作られているという意味でもある。
OnLiveは,2010年6月に開始されたサービスだ。クライアント端末からの操作を受け,インターネット上にあるサーバでゲームのレンダリングを行い,リアルタイムでビデオストリームへと変換してクライアント端末へ送出する,という仕組みでゲームプレイを実現する。
すでにElectronic ArtsやTake-Two Interactive,Ubisoft,セガなど50のパブリッシャーやメーカーと提携し,現時点では270種ほどのタイトルがラインナップされているようだ。
OnLiveはGaikaiとクラウドゲーミングというゲーム業界の新興市場において熾烈な競争を繰り広げているため,Internet Player with Google TVは,自社グループのサービスには対応せず,そのライバルサービスに対応するという製品になってしまっている。クラウドゲームを巡る動きがいかに激しいかを表しているエピソードといえそうだ。
Microsoftも「Windows Azure」で布石をうち始めているだけあって,今後も各社のクラウドゲーム対応への動きからは今後も目を離せそうにない。
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