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[COMPUTEX]これは日本向けかも。拡張性重視のミドルタワーPCケースをCorsairが公開
拡張ドライブベイは5インチ×4と3.5/2.5インチ×6。3.5/2.5インチベイの一部を取り外し,通気性の向上を図ることも可能。同社マーケティング担当者の話では,3.5/2.5インチドライブベイを外した場合,15インチ(約381mm)長のグラフィックスカードを搭載できるだけのクリアランスを確保できるという。
冷却ファンは,前面と天板に200mm角を1基ずつ,背面に120mm角を1基備えている。天板部は,200mm角ファン用を取り外すと,120mm角ファン×2を取り付け可能な液冷用ラジエターの内蔵スペースとして用いることもできる。
サイドパネルは,ツールフリーで簡単に開閉可能。外装にABS樹脂を多用したこともあって,スチール製ケースながら比較的軽量に仕上がっているのも特徴だと,Corsairは紹介している。
なお,今回公開されたエンジニアリングサンプルでは,前面にUSB×4,IEEE 1394×1,eSATA×1,サウンド入出力を引き出せるようになっていたが,製品版ではeSATAがUSB 3.0へ変更される予定とのこと。実際,PCケース上にはSuperSpeed USBのロゴが印刷されていた。
Graphite Series 600Tは,2010年第3四半期に市場投入される予定。ただし,価格などの詳細は未定となっている。
80 PLUS GOLD認証取得済みの電源ユニットや
サイドフロー型CPUクーラーも
このほかCorsairは,80 PLUS Gold認証取得済み電源ユニットとして訴求される「AX Series」,8mm径ヒートパイプを採用したサイドフロー型CPUクーラー「Air Series」なども展示していたので,簡単に紹介しておきたい。
搭載するコンデンサは日本メーカー製の105℃品。ケーブルはすべてモジュラー化されたフラットケーブルを採用するというのも特徴だ。
ラインナップは,1200W,850W,750Wの3モデルで,フラグシップの「AX Series AX1200」は,本体の長さが200mmと,かなり大型の製品となる(※下位2モデルは160mm長)。12Vの最大出力は1200Wモデルが100.4A,850&750Wモデルが順に70A,62Aで,3.3Vと5Vは1200Wモデルが各30A(合計180Wまで),850&750Wモデルは共通して各25A(合計125Wまで)となっている。
CorsairはAX Seriesを7月末に米国市場に投入する計画で,同市場では7年間の長期保証を提供する予定とのことだ。
Air Series A70 |
Direct Contact方式を採用するCPU接触部。Corsair製のオーバークロックメモリ「Dominator GT」と干渉しないよう,ファンやヒートシンク部分の位置が,CPU接触部から離されている |
上位モデルの「Air Series A70」は,4本の8mm径ヒートパイプを備え,120mm角ファン2基を搭載したハイエンドモデル。本体サイズは124.6(W)×129.0(D)×159.5(H)mmで,自動制御されるファン回転数は,最大値を1600/2000rpmで切り替えられるようになっている。
その下位モデルとして訴求される「Air Series A50」は,3本の8mm径ヒートパイプを搭載したクーラーで,こちらだと搭載するファンは120mm角モデル1基だ。両製品とも,LGA1366/1156/775およびAM3/AM2+/AM2プラットフォームをサポートする。
Corsairによれば,両製品の販売は,6月下旬にも北米市場で始まる予定という。
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