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ウルティマ オンライン新拡張パック発表#3:質疑応答編
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印刷2004/03/05 17:09

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 ウルティマ オンライン新拡張パック発表#3:質疑応答編 - 2004/03/05 17:09


アンソニー・カストロ氏(2003年1月撮影)。新クラスについて,「秩序と混沌の対比はUOのテーマの一つ。"秩序"の侍と"混沌"の忍者と考えると,いい対比になっているでしょ」と語っていた
 「ウルティマ オンライン」(以下,UO)の新拡張パックに関する発表会のNews第3弾は「質疑応答編」として,発表会中にあった興味深い質疑応答と,(わずか10分間の)個別取材時に聞いた話を紹介しよう。
 まずは,発表会中の質疑応答から。

Q:騎乗生物の追加はありますか?
A:プレイヤーからも騎乗生物に関する要望は多いので,常に検討しています。ただ騎乗生物のシステムは結構複雑なので,新拡張パックで追加するかどうかは,現時点では明言できません。逆にいえばまだまだ検討段階なので,何かアイデアがあったら教えてください(笑)

Q:「ハウス・デザイン・ツール」用の新パーツをいくつか教えてください。
A:和風の屋根,壁,障子といったものや,数々のdecoration(装飾)を用意するつもりです。また現在のシステムではフラットな屋根しか作れませんが,日本式のナナメの屋根が作れるようにしたいと考えています。
Q:和風のパーツばかりを使って,日本の城のような建物も作れますか?
A:まさにそれを目指しています。また,アジア風ではないパーツも追加することになるかもしれません

Q:もう6年も続いているゲームなので,どうしてもグラフィックス的には最新のMMORPGに見劣りしてしまいます。今後グラフィックスを大幅に描き換える計画はありますか?
A:現時点では具体的な話は何もできませんが,現時点のテクノロジ,もしくはそれ以上のテクノロジを使ったものも考えてはいます。ただUOは,「ノートPCでも動く」ということが非常に大きなメリットになっているので,その点を忘れないようにしたいと思います。

Q:フェルッカとトラメル(どちらも"ファセット"……つまりゲーム内世界。トラメルではPKや盗みといった行為ができないなど,ルールに違いがある)は,今後どうなっていきますか?
A:フェルッカとトラメルに関しては,今後どう統一していくかを考えている段階ですね。実はウルティマ オンラインに関しては,この拡張パックだけでなく,もっと大きなプランがあるんですよ。それが何かはまだ話せませんが,新拡張パックがその第一歩であるのは確かです。その一つのプロセスが,"PvPに目的意識を与える"ということです。これがどういう布石になっているのか,お楽しみに。

 続いて個別取材中に聞けた話の中で,第一報,第二報で触れていないものを紹介する。

Q:正邪の大陸でパラディンとネクロマンサーが追加されたときと同様に,侍と忍者にも,それぞれ専用の町やクエストが用意されるのでしょうか?
A:町を用意するかどうかは未定です。ただ,作成直後の侍や忍者が修行をするための場所,例えば忍者屋敷のようなエリアは作ることになるかもしれません。専用のクエストはもちろんありますよ。

Q:以前インタビューしたときに,今後も「家」と「生産」というUOの二大要素に力を入れていくと聞いた覚えがあります。今回「家」に関しては,和風のパーツが用意されました。「生産」に関してはいかがでしょう?
A:その考えは,今でも変わっていません。もちろん「生産」についてもいろいろと考えています。ただ,現時点では何も発表できないんですよ。

Q:先日,"リアルマネーサービス"の一つとして,「キャラクター移転サービス」のテストが開始されましたね。今後,ほかにどういったリアルマネーサービスを考えていますか?
A:我々は,プレイヤーが望むものを常に探しています。「キャラクター移転サービス」もそうですね。非常に要望が多かったので,実現しました。それ以外のサービスについては現時点では話せませんが,模索しているところです。ちなみに,私も「キャラクター移転サービス」を使うつもりです。
Q:リアルマネーを払って?
A:もちろん!(笑)

Q:Origin Systemsのあるテキサス州オースチンの開発スタジオの閉鎖が決まってしまいました(詳細は「こちら」)。UOや「ウルティマX オデッセイ」(以下,UXO)の開発は今後カルフォルニアの開発スタジオで続けられるとのことですが,今後の開発に何か影響はありませんか?
A:私はこの移転をポジティブに捉えています。オースチンに比べてカルフォルニアのレッドウッドにある開発スタジオは大きく,ほかの開発チームもたくさんいます。そのため多くの優れたリソースが使えますし,アイデアもシェアできます。あとカルフォルニアに行けば,バーベキューを食べる回数が減って,代わりにたくさん寿司を食べることになるでしょうから,健康になるかもしれません(笑)。ただ,"引っ越し作業"のことを考えると憂鬱ですが……(笑)。
Q:安心しました。そういえばUXOが発表されたとき,多くのUOプレイヤーは「今後UOの開発が止まってしまうんじゃないか」と心配になったと思うんですね。以前のインタビューのときも同じような話をしましたが,5年後もUOを楽しめると考えていいですよね?
A:もちろんそうです。私はUOとUXOはまったく違うゲームだと認識していますし。先ほどもお話ししましたが,今回の拡張パックは,大きなプランの第1段階にすぎません。5年どころか,10年,15年だって遊べますよ(笑)
Q:その大きなプランというのは,いつくらいに話してもらえますか?
A:うーん,難しいところですが,早ければ今年中に発表できるかもしれません
Q:なるほど,期待しています。それでは新拡張パックのリリースされる秋……か冬を楽しみにしています(笑)。
A:ええ,ぜひ楽しみにしていてください。


 これ以外では,日本のイメージを壊さないように,EAジャパンと綿密に打ち合わせて開発していくことなどを話してくれた。もっともEAジャパンの正田氏は「あまり現実的すぎても面白くないので,少しはアメリカ的なセンスも残したいですね」と語っていたので,いったいどんな"日本"となるのか,気になるところだ。
 さて,結局具体的な話はほとんどなかったものの,UOプレイヤーにとっては嬉しい話も多かったんじゃないだろうか。とくに秘密の"大きなプラン"というのは,存在自体が嬉しいに違いない。今年中に発表されるかどうかは分からないが,もうしばらくUOを続ける理由ができたのは間違いないだろう。(Iwahama)

「ウルティマ オンライン新拡張パック発表」の第一報は「こちら」,第二報は「こちら」
「ウルティマ オンライン」の当サイト内の記事一覧は,「こちら」


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