［E3 2005＃100］悪役大活躍のMMORPG「City of Villains」

　「City of Villains」は，つい先日大型アップデートが実施され，アリーナモード（対戦モード）が実装された「City of Heroes」の姉妹作品的な存在だ。
　City of Herosの拡張パックではなく，単体でプレイする別タイトルなので，ヒーローよりも得てしてヒールに魅力を感じるという人は，こちらに注目しておいて損はない。
　City of Villainsは現在，米国で7〜8月に予定されているβテストに向けて制作が進められており，年内の正式サービス以降が目標となっている。




　本作とCity of Heroesとのソフト的な連携も可能になる予定で，そうなれば誰もが想像するとおり，ヒーロー戦隊 vs. 悪の軍団という熱い闘いも実現するようだ。
　プロモーションムービーだけでなく，NCsoftのクローズドブースでのデモンストレーションプレイも見させてもらったのだが，ゲームの主な舞台は"悪人ばかりが住む街"になっているようで，立派なアジトも存在していた。City of Herosと同様，ヒールもさまざまなパーツ，衣装，能力を組み合わせてキャラクター作成が行えるのだが，デモプレイでの悪役キャラクターは，赤いコスチュームを身にまとい，かなりのスピードで空を飛んでいた。
　プロモーションムービーを見る限りでは，半人半魚の怪人や，魔法を使いこなす妖女，背中から蜘蛛の足のようなものをはやした暗黒騎士のような悪役が登場しており，キャラクター作成における自由度の高さおよび，特撮・アメコミの様式美のようなものが窺えた。日本人にも十分に共有できそうな感性の作品なので，今後の展開に注目していきたい。（大路政志）