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印刷2004/07/22 17:03

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コミュニティーエンジン,「物質量保存の法則」をシミュレートしたオンライン箱庭ゲーム「gumonji」の第2次βテストを開始!
2004/07/22 17:03
 スクウェア・エニックスの80%出資会社であるコミュニティーエンジンは,2004年3月にβテストを行っていたオンライン箱庭ゲーム「gumonji 〜ネットの中の不思議な箱庭〜」のテストサービスを再開。第2次βテストとして,本日(7月22日)より同社のWebサイトでクライアントのダウンロードサービスを開始した。

 gumonjiは,直方体を積み上げたようなシンプルなキャラクターを操作して,サーバー上に構築された仮想世界で生活を営むオンライン箱庭ゲーム。惑星の規模だけをギュッとコンパクトにしたようなその世界は,"物質量保存の法則"が完全にシミュレートされており,水や大気,さらにすべての動植物がお互いに関連を保ち,現実の世界と同様の生態系を作り上げている。プレイヤーは,土地を所有して栽培に精を出すのもよし,またほかのプレイヤーと協力体制を築いて灌漑工事に励むもよしと,生産スキル重視のMMORPGのように腰を据えて住まうことができる。

 元々この第2次βテストは7月18日より開始予定だったが,実際には4日遅れで開始。これにはさまざまな理由が考えられるが,やはり多岐に渡る機能実装が響いたのだろう。
 第2次βテストで追加された要素は,大きく以下の三つだ。

■土地の所有とオークション
■工業生産ネットワーク
■Webとの高度な連携


 まず土地の所有は,本作のような生産系オンラインゲームには必須ともいえる要素。土地を所有することで,ほかのプレイヤーによる土地のエディットを無効にし,動植物を育てるなりして自分の好みの景観を作り出せる。また"許可証"を発行することでエディット権を他人と共有し,一つの区画を共同で開発することも可能だ。

 次に興味深いのが,工業生産ネットワーク。これはプレイヤーが原材料から加工品を作り出すことを指していて,例えば粘土からシリコンウェハを作る,さらにウェハをICチップに加工して精密機器を作り出すことなどを可能にするものだ(糸→布と加工していき,着るとグラフィックスが変わる服までが作れるそうな)。
 ただ"ネットワーク"自体のインフラはシステムでサポートしていない。つまり安定した生産ラインを作るには他人との協力が必要になってくるため,必然的に売買を含めたネットワークが形成されていくわけだ。
 またこの売買に関しては,今回のテストから各ゾーンの一区画が"マーケット"の場として指定されており,売りたいアイテムに値段を設定してキャラクター周辺に陳列できるようになっている。いわゆるバザーゾーンの登場といったところである。

 最後にWebとの連携に関してだが,これは"コミュニティの発展"をテーマとしている本作にとっては,"ゲーム外"ながらも一番重要な部分といえるかもしれない。
 現在すでに本作の公式サイトには"日記"というリンクが用意されていて,何人かがコメントを書き残している。もちろんこれは単なる日記ではなく,サーバープログラムとキチンとリンクしていて,キャラクターの外見や,ゲーム中に撮影したスクリーンショットなどと連携しているのだ。
 使用用途は明確ではないが,基本的には簡易的な"ブログ"としてや,共同作業を行うためのプロジェクト提案の場に使ってもいい。機能そのものはHTTPを利用したシステム,つまり単独のWebページなので,検索エンジンに導かれてやってきた人が本作に興味をもつキッカケにもなるだろう。

 さて今回の新機能実装は,上記の通り非常に多岐に渡る。第1次と比較してみると,まるでコンセプトレベルで変更が行われたようなメスの入れようだ。
 実際には"土地の所有"などは,オークション機能実装を見合わせたため今週末(7月24日)以降に使用可能になる予定とのこと。それでも,生産やマーケット,また本作のキモでもある自然法則による環境シミュレータライクな世界感はすぐに味わえるので,興味をもった人はぜひチャレンジしてほしい。

 なお課金開始時期は予想よりも少し早い8月中旬を予定しており,月額の基本料金500円に加え,追加サービス利用料金として土地の管理費が350円/月,オークション利用料が50円から(従量制。土地の取り引き額により変動),アルバム利用料が50円から(従量制。ただし10枚という制限付きアルバムは無料で利用可能)とのこと。なお基本料金を含め,サービスの利用料は,すべて同社が策定する"コイン"という単位(一枚50円)で支払うことになる。
 もちろん今回のβテストは"完全無料"。基本料金500円分(コイン10枚)は免除,またテスト開始時にコイン5枚(=250円分)がプレゼントされるため,追加サービスの利用にも一切お金はかからない。

 新機能の複雑さから,正式サービスインの日程は若干の延期も予測されるが,そこはそれ。テスターとして参加してキチンとフィードバックし,安定したプログラムでプレイが楽しめるよう貢献したいところだ。(Gueed)

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