連載
「GE Rなんちゃって開拓民放浪」堂々の最終回! 改めてGE Rの魅力を振り返ってみよう
イキそウ!
(おっと失礼。これはアンドレ先生だった)
さて,前回は,目玉の親父ライクなキーキー声が特徴のジャックと,かわゆいビジュアルとは裏腹に,大剣や大砲など,“大”のつきがちな武器をブンブン振り回すおてんば娘のクレアに,スタンスやスキルについて解説してもらった。クレアのハジけっぷりに,GE R運営プロデューサー中尾圭吾氏(←クレアがお気に入りとか)がイスから転げ落ちつつブチギレていたのではないかと心配しているのだが,とにかくそういう内容でお届けした。
【連載記事一覧】
第1回 スカウトはスカウトしておけ
第2回 欲望ムラムラ・キャストとの出会い編
第3回 アンドレ先生の辛口ファッションチェック
第4回 あんたの立ち位置(スタンス)はっきりさせな
連載第5回となる今回は最終回ということで,再びそれらしいキャストに登場していただき,座談会形式でお届けしたいと思う。お題は,これ。
「で,結局のところGE Rはなにがどう面白くて,どんな風に遊べばいいの?」
(あと,これからどうなっていくの?)
8月12日に行われた“ルネッサンス”へのアップデートにより,新大陸「カスティア大陸」の実装,新ワールド「セレスタイト」オープンなどが行われたGE R。初心者プレイヤーには横並びで始められるコンテンツ制限が,既存プレイヤーにはさらなる新コンテンツがそれぞれ用意され,本作は,今まさに“新たに”あるいは“再び”遊び始める絶好の機会である。
そんな本作に飛び込むことをまだ躊躇しているという人がいるなら,その背中をもう少し押してみたい。本作に興味があるという人は,今しばらくお付き合いを。
キャスト達に語ってもらおう。
GE Rのその魅力とは……?
たもつ:
えー,皆さんこんにちは。今回司会を務める“たもつ”です。仲間としてとしこ(スカウト)とのぶえ(ウォーロック)もいるのですが,司会は一人でいいので私が一人で進めます。変なカッコをしていますが,お気になさらず。
そんなわけで,まずは――
アンドレ:
イキそウ!
たもつ:
おっと,呼んでもいないのにさっそく現れましたね。ちょうど最初に勢いをつけてもらう意味で,アンドレさん,とりあえずざっくりと本作の魅力を語ってください。
アートとシステムの融合
そうネ,いきなり結論から言っちゃうけど,GE Rの良さは詰まるところビジュアルとシステムが高次元でバランスしている点ヨ。なんだかんだでこの点に尽きるワ。
たもつ:
お,なんかまじめっスね。
アンドレ:
近代のヨーロッパをモチーフにしたこの風景と,貴族や冒険者,果ては海賊までといったキャラクターコスチュームは本作の世界観を確固たるものにしてル。
そしてGE RはMCC(Multi Character Control:プレイヤーが複数のキャラクターを操作するシステム)が取り沙汰されがちだけど,それだけじゃダメ。美しいビジュアルのキャラクターが,違和感のないモーションで戦闘を行い,辺りを走り回り,エモート(ポーズ)を発動する,これがいいノ。舞台設定の世界観からキャラクターの挙動までが統一されているのがすごいところなのヨ。
たもつ:
はいはい。
アンドレ:
これは1回プレイしてみればすぐに分かるワ。どこをどう走っても,どこで戦っても,絶対に絵になるスクリーンショットが撮れるわヨ。
たもつ:
フムフムなるほど。なに言ってっかさっぱり分かりませんけど,要するにあんたは変態ってことですね。
アンドレ:
な,なんでそうなるノッ!? 私はれっきとしたホ,いや,ゲ,いや,デザイナーヨ!
だったら,この子達に何をされたか聞いてみてもいいんですよ。
ラミロ/デュビュロン:
こわい! あの人こわい! 格好とか話し方とかが全体的にこわい!
アンドレ:
なにヨこの子達ったら……。こんなに目をかけてやってるのニ! イー!
ラミロ/デュビュロン:
イヤァァァー!
たもつ:
はいありがとうございました〜。
まぁたしかに,GE Rのキャラクターデコレーションは割とコンセプトが一貫しているってのは大きいかもしれませんね。たまに羽をつけたクラウドボネが目の前を横切ったりして「?」となることもありますけど……。
というわけで次は,コインブラでカフェ「セイウチ」を開いているリサ・リンウェイさんにも語ってもらいましょう。
キャストも含めた(?)コンプリート要素
うーんそうね〜,アンドレの言うことも分かるけど,やっぱり私はGE Rの収集要素というか,どんどんデータを蓄積していく感じが好きかな。たとえば私たちキャストも,私みたいに簡単にホイホイついてくるキャラもいれば,カトリーヌやヴァレリア(※)みたいに,かなり“キツい”キャラもいるの。
※……第6回オンライン座談会で,運営元のハンビットユビキタスエンターテインメントと,キャスト編入難度に関するやりとりがあった。こちらで閲覧可能
たもつ:
なるほど,リサさんきれいっすね〜(ボーッ)
リサ・リンウェイ:
え!? あ,ありがとう……。でね(話聞けよ),そんなキャラクター達をちょっとずつ仲間にして,育てて,スタンスやスキルを試したりするの。もちろんGE RはMCCだから,その組み合わせもね。これが面白いのよねホント。
たもつ:
今度「セイウチ」に遊びに行っていいスかね? フレッシュカカオとかコモドミートとか持って行くんで。ねえ,いいスかね? いいスよね?
リサ・リンウェイ:
(うっざ……)あ,データ蓄積とかコンプリート要素としては「製造」も重要ね。
たもつ:
製造って,何かを作るってことですか? 作るって,もしかして子ど――。
リサ・リンウェイ:
(ちゃうわ)製造は,簡単にいえば装備品を自分で作ってしまうことなの。長剣,細剣,曲刀,拳銃,楽器,大砲,腕輪,もちろん鎧や盾といった防具,コスチュームまでが作れるのよ。
たもつ:
ん? でも,おれまだ作ったことないっスよ?
リサ・リンウェイ:
あー,実はこの製造が生かせるのは,各種製造のスキルをもつキャストを編入して,レシピも81以上のレシピを扱うようになってからね。レベル80以下なら街にいるNPCに製造を頼むことができるし,そもそも装備品そのものを買っちゃえば(水晶と交換すれば)いいしね。
なるほどそういうことなんスね。製造は誰でもできるんスか?
リサ・リンウェイ:
あらいい質問(キミにしては)。プレイヤー側で製造をするには,それぞれの製造スキルを持ったキャストが必要になるわ。例えばアデリーナは「剣製造」の固有スキルを持っているし,グレイスは「鉄砲製造」を持ってる。あとは,レシピを入手して,必要な材料を集めるだけよ。……って,まぁ材料を集めるのが大変なんだけどね。
たもつ:
なーるほど! なんか完全に理解した感じがするっス。要するに,おれと付き合ってくれるってことっスね!
リサ・リンウェイ:
え!?
GE Rの一つの目標としてのPvP
さて,いろいろな意見が出たところでそろそろ――。
クレア:
どーん! 大砲どーん!
たもつ:
おっと出たね。運営プロデューサーの中尾さんがキレるようなことは慎んでくれな。
ジャック:
おーいクレア〜,待っとくれ〜ゲホゲホッ,ゲホァッ!
たもつ:
おお,なぜか本連載ではクレアの保護者になってるジャックさんじゃないですか。
ジャック:
クレアのやつ,またアンドレのところに……。まぁいい。
いや,もう一つGE Rの大事な部分を伝えておきたくてな。
たもつ:
と,いいますと?
ジャック:
本作を遊んでいて,キャラクターがどんどん育っていくじゃろ? その先にはなにがあると思う?
たもつ:
さあ? 死?
ジャック:
おっとなんたるフィロソフィー! って違うわい。PvPじゃよ。
たもつ:
ああ,パンツのメーカーっすね。
(スルー)PvPは,簡単にいえば対人戦のコンテンツじゃな。前にこのサイト(4Gamer.net)のこのへんにも書いてあったが,PvPコンテンツは上級コンテンツ,いわば,GE Rをプレイするうえで一つの目標になるほど大事なコンテンツなんじゃ。
たもつ:
へー。
ジャック:
PvPにはワールドマップ上にある各フィールドの所有権を党(ギルド)単位で奪い合うコロニー戦,個人戦と3対3の団体戦をワールドを超えて楽しめるワールドクロスPvPなどがある。前者には,仲間と戦略を練って戦う面白さ,後者にはピュアにキャラクターの能力や組み合わせ,操作テクニックを競うという面白さがあるのじゃよ。
たもつ:
たしかにそれはなんか面白そーっすね。せっかくのオンラインゲームだし。
ジャック:
うむ。対戦といったってそんなにギスギスする必要はないしな。己の実力を試したり,党を率いる醍醐味を味わったりと,いろいろ――
クレア:
ただいまぁ。アンドレ先生に良い原石もらっちゃったー♪(ファサッと髪をかきあげる)
ジャック:
な!? またなんか違うリンスの香りをさせおってからに!
クレア:
えー,私なんにも知らないよ〜(ファサッファサッ)
ジャック:
クレアァァアアアア!
たもつ:
……はい。というわけでクレアたんジャックさんありがとうございました〜。
まぁ,要するにPvPコンテンツは,本作をある程度遊んだ人が,今度は自分の実力(キャラクター/装備/プレイヤースキル)を問うという,上級者向けのコンテンツというわけですな。
実際,ストーリー上のコンテンツには限りがあるので(とくにセレスタイトはそう),ゲームを縦軸ではなく,横軸から遊ぶ手段としては,GE Rになくてはならないシステムというわけでしょう。
って感じでまとめてみましたが,ま,だいたいこんな感じでしょうか?
せっかくの基本プレイ料金無料
気負わず気軽にお試しを
冒頭でも語ったように,8月12日に“ルネッサンス”として再生された本作は,今が遊びどきだ。元々の「グラナド・エスパダ」の正式サービス開始は2006年と,4年ほど前になるが,コンテンツ強化とバランス調整が行われてきた本作はまったく色あせていない。
それどころか,各ワールドには通貨の流通量の違いやそもそものレギュレーションの違い(まぁこれは新ワールドのセレスタイトだけだけど)などがみられ,まるで黎明期のような,いい意味での“不安定さ”を感じさせてくれる。この辺りが,本作を“新作”として“今”始めることをオススメする理由だったりするのだ。
というわけで,本連載はこれにて終了。まぁなんというか,私自身は今後もどこかのワールドでフラフラと開拓をしていると思うので,幸か不幸か出会った人は,仲良く遊んでくれたらいいなー,と。
では,ごきげんよ〜。
- 関連タイトル:
グラナド・エスパダ
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