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「ウルティマX オデッセイ」ついに正式発表!#4 | - 2003/08/23 17:32 |
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「ウルティマX オデッセイ」(以下,UXO)のことが少しずつ紐解かれるに従い,このゲームが「ウルティマ オンライン」や制作が断念された「Ultima Worlds Online:Origin」とはまったく流れの違う作品であることが分かる。 ストーリーは「UltimaIX:Ascension」の続きであり,"徳"のシステムを取り入れており,アクションRPGとしての要素が強調されてはいるものの,遊んでみたいと感じさせるフックがあるのも確かだ。すでにゲームの世界観やキャラクターの説明をしたので,#4ではさらに詳しくゲームについて解説してみよう。 ・インタフェースの使いやすさ インタフェースのアート部分は未完成ということだが,10分もいじっていると理解できるくらいのもので,かなり使いやすそうな印象を受ける。 キャラクターのステータスは,STR(体力)/INT(知力)/DEX(敏捷性)/CON(統率力)の4種類で,これはプレイヤーの経験値が上がってレベルアップしたときに,自由にポイントを振り分けられる仕組みだ。このポイントは,さらに特殊能力や徳にも振り分けられるようになっており,さらには後述するアイテムへの徳ポイントを加算していくことが可能だ。 装備用のスロットは,頭,上体,腕,足,武器,首輪,指輪が二つ,背中,そして盾の全10スロットが用意されている。背中というのは,おそらくは一般的にケープやクロークのようなものになるだろうが,開発者の話ではボーンアーマーの一種で,骨の触手が前方に突き出したような装備があるとのことだった。 画面下部には,ファンクションキーに割り当てるためのインタフェースがあり,プレイヤーはカーソルで好みの特殊能力をドラッグ&ドロップするだけで,簡単に設定できる。このドラッグ&ドロップのコンセプトはインタフェース中に行き届いており,例えばほかのプレイヤーと○○○という武器をトレード(物々交換)したい場合,「Do you want to buy」とタイプしたチャットウインドウに,その武器をドラッグ&ドロップするだけで,「Do you want to buy ○○○」と自動表示されるのである。長い名前のついた武器には,うってつけの仕様だ。 買い手のプレイヤーには名前とアイテムも表示され,それをクリックすればさらに細かい性能が分かるようになっているのである。 少し問題に思ったのは,現時点でアイテムやチャットウインドウ,ゲージなどにカーソルを当てる時は,Cキーを押すことで移動に重要なマウスルックを外さなければならない。マウスルックが効いていない状態では,縦横まっすぐしか動けなくなるからだ。各ウインドウを開いたりチャットしたりするだけでなく,モンスターと戦うときにもCキーを押す必要が出てくるので,これはかなり面倒だった。 ただし,今回のイベントではこの仕様について相当の不満が上がっていたらしく,今後変更されることになりそうだ。 ・キャラクターの職業は,プレイヤーの歩む道で決まる プレイヤーの職業は,種族によって決まっているのではなく,どのキャラクターでも好きな職業を選択できる。ただしプレイヤーは,キャラクター作成時に,四つに大別された進路を決めておかなければならない。 この四つとは,パス・オブ・ブレード(ナイト,バーバリアン,ブレードマスター),パス・オブ・アルケイン(メイジ,ソーサラー,ティンカー),パス・オブ・ネイチャー(シェファード,ドルイド,レンジャー),そしてパス・オブ・ノリッジ(バード,ネクロマンサー,パラディン)である。 カッコ内は,それぞれの進路に用意された職業で,プレイヤーはこの三つの中であれば,かなり自由に特殊能力を選択できる。プレイヤーが選択する特殊能力に振り分けられたポイントで,その次に解除される新能力が決まるので,おのずと職業が決まっていくという仕組みなのだ。 ちなみに,プレイヤーには称号も与えられる予定だが,グランドマスターばかりでなく,ネイチャー系のキャラクターならグランドプロテクターになるなど,幅広い名称が用意されると思われる。さらには,登録されたギルドであれば,ギルド名も表示されるということだ。 ・まだまだ改良される予定のコンバットシステム コンバットシステムについては,すでに第一報でも左クリックで攻撃,右クリックで防御ということを書いた。これをもう少し詳しく説明しておこう。 まずプレイヤーが,モンスターもしくはほかのプレイヤーキャラクターに接近するかカーソルを合わせてダブルクリックすることで,相手の足元部分に赤いルーン文字のサークルが回転し始める。これは,こちらのキャラクターの白いサークルと対になっているものだ。 相手のキャラクターがモンスターの場合なら認識,プレイヤーなら認証した時点で,臨戦状態になる。このときに,始めて自分のキャラクターの左右にそれぞれ四つずつのマークが縦に並んだメーターが登場する。 左のぐんじょう色のものは,プレイヤーの攻撃の命中率を示し,現時点では攻撃が成功するごとに命中率が上がるか,4秒ごとに上昇していく。つまり,しばらくじっとしていると,命中率も上がるということだ。四つずつなので,それぞれ25%,50%,75%,100%の命中率となるはずだが,実際には四つのマークが点灯していても100%の命中率ということではなく,自分の持てる力が100%出せる状態でしかない。 右のオレンジ色になった回避率のメーターも,基本的には同じコンセプトで,100%になると,自分の持てる力だけ回避する可能性が上がるということだ。 ただし,回避率のほうは,4秒ごとに下がっていくので,右クリックを連打することでこのメーターを上昇させる。 面白いことに,武器には2度めの攻撃を行うまでの時間が設定されている。これはつまり,キャラクターが次の攻撃を加えるまでに要するタイミングなのだ。 小型ナイフなら1秒以下だが,両手で持つ剣なら2秒ほどかかることもあり,無理に連打する必要はなくなっている。これによって,その短い間に,特殊能力を発動させたり,右クリックで回避率を上げるなどの戦略が採れるのである。ただ連打するだけの味気ないものでもなく,かといって自動攻撃を見ているだけでもないこの新しいシステムは,遊んでいても楽しく感じられる良いアイデアだった。 ・レベルアップするインテリジェントアイテム UXOで重要な要素が,インテリジェントアイテムというシステムだ。これは,プレイヤーキャラクターと同じように,成長していくアイテムのことで,使用するごとにポイントが加算されていき,レベルが上がっていく特殊アイテムである。基本的には,武器アイテムにカーソルを合わせると次のような情報が出てくるようになっている。 装備……装着するのに(レベルなどが)適性かどうか 装備スロット……スロットのタイプ 洗練……レジスタンスやパワーボーナスなどの付加価値 タイプ……アイテムの種類 攻撃間隔……相手を攻撃するのに,どれくらいの距離が必要か 攻撃速度……次の攻撃を繰り出すまでに掛かる秒数(100分の1秒単位) 最低ダメージ……ヒットした場合の最低ダメージ 最高ダメージ……ヒットした場合の最高ダメージ レンジ……攻撃可能になる距離 接近戦……相手と肉薄している場合に攻撃力が適性がどうか 片手(もしくは両手) ここにインテリジェントアイテムであれば,"インテリジェントレベル" "インテリジェントマックス" "インテリジェントポイント"の三つが加わるのである。 インテリジェントレベルには,インテリジェントマックスというその武器のレベルキャップが示されており,それ以上は向上できないようになっている。レベルが上がると,ダメージやレンジ,攻撃速度などが上昇し,さらには特定のモンスターと戦うことで,そのモンスターへの攻撃ボーナスが加算されたり,炎や氷,毒に対する耐性がついたりする。第二報で紹介したように,アイスドラゴン専用の"ドラゴンスレイヤー"を作り出すことも可能なのだ。さらに,上述した徳ポイントを武器に振り分けることで,例えば慈悲の徳を修行しているプレイヤーであれば,治癒能力を持つ剣ができたりもする。 こうして,プレイヤーが自由に育て上げていく武器のパターンは,天文学的な数字になる。また最終的にはユニークな名前もつけられることになるらしい。 なお,これは武器に限ったことではなく,防具や指輪などにもインテリジェントアイテムは存在し,これらは着用しているだけでレベルアップしていくことになる。 さらに#5に続く。(奥谷海人) →「ウルティマX オデッセイ」の公式サイトは,「こちら」 →「Ultima X:Odyssey」(英語版)の公式サイトは,「こちら」 →「ウルティマX オデッセイ」の正式発表の第一報は,「こちら」 →「ウルティマX オデッセイ」の正式発表の第二報は,「こちら」 →「ウルティマX オデッセイ」の正式発表の第三報は,「こちら」 →「ウルティマX オデッセイ」のScreenshots集は,「こちら」 →「ウルティマX オデッセイ」の当サイト内の記事一覧は,「こちら」 (C) 2003 Electronic Arts Inc. All rights reserved. |
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