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交通費全額支給,「九龍争覇」プレミアム試遊会の参加レポートを掲載
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印刷2007/06/25 17:25

イベント

交通費全額支給,「九龍争覇」プレミアム試遊会の参加レポートを掲載

 ロックワークスは,クローズドβテスト開始に向けて現在鋭意制作中である武侠MMORPG「九龍争覇」先行プレミアム試遊会を,東京千代田区にある本社開発スタジオにて開催した。この試遊会は6月17日を第1回として,7月8日までの毎週土曜日と日曜日の計8回開催される(7月7日は,WebMoneyメルマガ会員向け)。4Gamerでは6月23日に行われた第3回の試遊会に参加したので,さっそくレポートしよう。

 この試遊会は,開発中の九龍争覇のクライアントで実際にプレイしてもらい,そこで感じた問題点やアイデアを運営スタッフと直接やりとりすることで,本作をロックワークスとプレイヤーで一緒に作っていこうという趣旨のもとに企画されたもの。ロックワークスは以前にも同様の趣旨で,MMORPG「十二之天 〜TweleveSky〜」の社内αテストに一般プレイヤーを参加させて意見を募るという試みを行っており,プレイヤーの意見を可能な限り尊重しようという同社の姿勢と意気込みが窺える。

 当日参加したのは,全国から集まった8名の一般プレイヤー。交通費全額支給ということもあり,この日は和歌山,愛知,大阪といった遠方からの参加者も見受けられた。また武侠をモチーフにしたMMORPGということから,武侠ファンで(MMORPGの平均的なプレイヤー層と比べると)やや年配のご夫婦も参加しており,本作が幅広い層から注目されていることを実感させた。



九龍争覇 プロデューサー
前田康幸氏
 試遊会は,ロックワークス 九龍争覇プロデューサーの前田康幸氏の挨拶によって始まった。前田氏は「本当に交通費が支給されるのかどうか分からないので,試遊会への参加を見合わせる人が多いようだ」と冗談を交えながらも,今夏開始予定のクローズドβテストなど,今後のサービス展開の予定を発表した。
 その中でも特筆すべきなのは,運営スタッフとプレイヤーの橋渡しとして新たにゲーム内に配置される「ゲームコンシェルジュ」と名づけられた,GMとは異なる役職について。一般的なMMORPGにおけるGMは,ゲーム内の治安管理やプレイヤーからのクレームへの対応,およびインゲームイベントの企画/進行などを担っているが,ゲームコンシェルジュはこのうち主にイベント全般や操作に慣れない初心者へのサポートを担当する。すなわちGMが管理などに専念する一方で,ゲームコンシェルジュはプレイヤーにゲームをより楽しんでもらうためのインストラクターというわけだ。なおゲームコンシェルジュは,時間限定のNPCのような存在として,ゲーム内の街や村に最低一人ずつ,総計40名前後が配置される予定となっている。

 ゲームの概要と今後の予定の発表に続いては,チュートリアルを含めて実際に1時間半ほど九龍争覇をプレイ。使用されたクライアントは現在35%ほどの開発率とのことで,まだまだ誤字や文字化け,表記の不統一が残っていたものの,操作方法や序盤におけるいくつかのクエスト内容については別途簡易マニュアルが用意されており,参加者はとくに問題なくゲームを進められたようだ。またゲーム内のチュートリアルも場面に応じて,詳細な解説が表示され,さらに日本語化された音声ガイドもついているため,MMORPG初心者にもかなりとっつきやすくなっているように感じられた。
 ゲーム序盤のプレイ感は,よくも悪くも一般的なクリックタイプのMMORPGといったところで,いくつかの簡単なクエストをこなすことによりゲームの流れと操作に慣れられる。特徴的なのは「武功」(スキル)の習得方法がミニゲームとなっている点。武功はNPCから購入するのだが,この時点ではまだ「初式」(型や構え)に過ぎない。それを実際に使えるようにするためには,「武功修練」と呼ばれるミニゲームをクリアする必要があり,レベリングのアクセントになっているような印象を受けた。
 なお,プレイヤーはゲーム内で「少林寺」や「開幣」といったいずれかの門派に所属することで,一人前と認定される。この試遊会では,取得経験値が通常の4倍になっているなどの調整が施されており,わずか1時間半で達成できたが,実際には3日前後のプレイが必要とのことだ。



 引き続き行われたのは,参加者によるレースイベントと比武(PvP)大会。前者はスタート地点から,マップ上に設定されたいくつかの中継ポイントを経てゴールを目指すというもので,高速移動スキルを駆使して疾走するのが基本だが,随時気功(MP)を消費するため,どのタイミングで休憩を取るかが鍵となる。実際にスタートしてみると,途中で道を間違えたプレイヤーに,後続のプレイヤーがついていってしまうというハプニングもあるなど,なかなか盛り上がる内容となっていた。
 後者の比武大会では,まずプレイヤー全員にレベルやステータス,スキルなどを同条件に設定したキャラクターと,30分の時間が与えられた。プレイヤー達は,時間内にレベルアップや装備の充実を図りトーナメント戦に挑んだが,まだ操作方法やスキルの効果をほとんど把握していないこともあって,思うように攻撃できないという人も多かったようだ。勝負自体は,どの試合も短時間で決着がついており,ゲームに慣れればスピーディで爽快感のあるPvPが楽しめそうな印象を受けた。なおレースイベント,比武大会とも,優勝者にはロックワークスからプレゼントが贈られた。

比武大会の様子。会場に用意されている掲示板(?)で,リアルタイムに状況を把握できるようだ


 短い休憩を挟んで行われたのは,アイテム命名イベント。このイベントは,ゲーム内に実装されるアイテムの命名を参加者が行うもので,当日は「紅色の匕首(セキショクのヒシュ)」「重星撃錘(ジュウセイゲキスイ)」という仮名の二つの武器がお題となった。候補には「血玲瓏(チレイロウ)」「末摘花(スエツムハナ)」など趣のあるものが並んだが,参加者相互の投票によって「紅月煌牙(コウゲツコウガ)」「炎星銅(エンセイドウ)」という,いかにも武侠ものっぽい命名がなされた。なお,これらの武器はレベル70相当で装備可能になるそうだ。

 試遊会の最後には,質疑応答が行われた。ここでは質問への回答として,前田氏から以下のような発表がされた。

アイテムの個人取引について
・現在は個人商店システムのみだが,将来的にはオークションまたは委託販売形式が実装される予定

スキルについて
・スキルエフェクトについては現状の英字表記をすべて漢字表記に修正中
・特定の順序でスキルを使用することによりコンボが発動する仕様を検討中

日本独自仕様について
・現在のところ移動手段としては,上記のレースイベントで使用された高速移動が使われているが,日本独自仕様として馬や馬車などのライディングシステムを検討中

 また,ある参加者からはPvPを1対1だけではなく,より戦術要素の強いチーム戦にできないかとの要望などが出され,前田氏は確実に開発チームに伝えると約束していた。 前田氏によれば,先立って行われた2回に比べて,3回目となる今回は参加者からの質疑の数が若干少なかったとのことだが,希望者にはメールアドレスを公開し,イベント後も引き続き疑問や要望を募るそうだ。また,すでに前田氏のもとには,試遊会の参加者や武侠ファンからさまざま意見が寄せられているとのことである。

 今回の試遊会では,クライアントのローカライズこそまだまだだったものの,ゲームの概要を把握できるよう十分な準備がなされ,進行も非常にスムース,また参加者もレースイベントや比武大会を十分に楽しんでおり,全般にイベントは盛り上がっていた。前田氏をはじめとする九龍争覇運営スタッフの本気とやる気が感じられたイベントだけに,今冬予定の正式サービス開始に向けて今後も引き続き頑張っていただきたい。

 なお試遊会の参加募集は,7月2日4:00PMまで実施されているので,興味のある人は公式サイトの「こちら」を確認しよう。(ライター:大陸新秩序)

  • 関連タイトル:

    九龍争覇

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