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[GenCon SoCal 2004#02]Vampire:The Masquerade - Bloodline | - 2003/12/16 20:44 |
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ついに公開されたSourceエンジン使用の本格派RPG Activision社からリリース予定の「Vampire:The Masquerade - Bloodline」(以下,VM-Bloodline)が,「Vampire:The Masquerade」という人気テーブルトークゲームの開発/販売を手掛けるWhite Wolf Publishing社のブースで展示されていた(※)。 VM-Bloodlineの開発を手掛けるTroika Games社は,セールスは芳しくなかったものの「Diablo」(ディアブロ)を超えるデキと評されていた「Fallout」を制作したチームが設立した会社。ところどころにFallout的なエッセンスを盛り込みながらも,「Half-Life 2」で開発されたSourceエンジンを使用した本格的な3DグラフィックスのRPGになっている。 今回公開されていたVM-Bloodlineは,5月に行われたE3と同じバージョンということで,E3のときと同様に,係員が実際にプレイして解説してくれていた。 舞台となるのはロサンゼルス地域だが,ヴァンパイア達の勢力争いがテーマなだけに,そこに陽気なカリフォルニアのイメージはなく,どこか陰湿な夜ばかりのシーンが多い。Half-Life 2とはまたまったく違う世界観で,RPGだけにNPCが自由に街を歩き回っており,プレイヤーの選択する会話によって,彼らの表情がリアルに変化するのを確認できた。 デモで確認できたのは,水着姿の女性がエロティックなダンスを目の前で踊ってくれるバーと,その周辺。バーから外に出ると,ネオンサインが目立つ歓楽街や,海辺の公園のような場所もあり,現在公開されている画像と同じシーンのものであるのが分かる。ここで実際に会話できたのは,バーテンダー,踊り子,VIPルームでクエストを与えてくれる若い女,そして路上のガードマンの4人。 第一人称視点での会話モードは,胸元あたりにカメラが設置されているためか,NPCの目線が上方にずれているが気になったが,会話の選択肢によっては相手が怒り出したり泣き出したりと自在に表情が変化し,このゲームエンジンの特徴を十分に生かしているのが分かった。 VM-Bloodlineのストーリーは,ヴァンパイアの各派閥のバランスが取れていたロサンゼルスの街に,突然プリンスと呼ばれるリーダーが降臨し,徐々に勢力地図が塗り替えられていくというものだ。 プレイヤーキャラクターは,オリジナルのテーブルトークで用意された13種類のクラン(ヴァンパイアの派閥)の中の七つに限定されているものの,典型的なゴス風のToreadorから,この世界では大勢力に相当するBrujah,さらにはケダモノのような肉体に変貌したNosferatuまで,特徴のあるものが用意されている。それぞれのキャラクターは,男女のアートに加えて髪型や服装を変化させて個性を出せるだけでなく,Falloutのように自分の過去や身分についても設定可能だ。 クランによっては暗視能力や半透明化する能力,はたまた他人を丸め込むような交渉術を備えていたりと,それぞれ特殊能力を持っており,それをうまく生かしてゲームを進めていく。これらの外観や経歴,そして能力によってNPCの反応も変わってくるため,シングルプレイヤー用のストーリーでも,何度も楽しめることができるはずだ。 デモを見せてくれたWhite Wolf社の担当者の話では,プレイヤーの行動によっても,NPCの対応が変わっていく。例えば,プレイヤーキャラクターがヴァンパイアであるため,エネルギーの補給には道を行き交う人々の血を吸う必要があるのだが,最後の一滴まで飲み干してしまうとNPCが死んでしまい,"ヒューマニティ"と呼ばれるパラメータが下降する。さらに,無差別に銃をぶっ放していてもヒューマニティが下がっていくので,ある程度は分別をわきまえた行動が必要なようだ。 もっとも,ヒューマニティが下がってもプレイし続けることは可能で,最後には野獣のようになってしまったキャラクターのためのエンディングも用意されているという。 VM-Bloodlineにはマルチプレイヤーモードも搭載されることが決まっているが,実際にどのようなゲームモードになるのかは公表されていない。シューティングゲームのような手軽なデスマッチや,「NeverWinter Nights」のような専用マップでの協力プレイなども検討されているらしいが,とにかく今は,シングルプレイ用のキャンペーンを洗練させることが先決だろう。 発売は2004年の春から夏にかけてとはいわれているものの,Half-Life 2の遅延による影響も受けているはず。本作が非常に期待できるRPGの一つであるのはいうまでもなく,今後の情報にも要注目だ。(奥谷海人) ※……ちなみにコンピュータでは,以前にも「Vampire:The Masquerade - Redemption」というゲームが2000年にNihilistic Studios社によって制作されている →「Vampire:The Masquerade - Bloodline」の当サイト内の記事一覧は,「こちら」 (C)2003 Activision, Inc. All rights reserved. |
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