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[E3 2003#070]英・米・露それぞれのヨーロッパ戦線を描いた「Call of Duty」 | - 05/17 23:32 |
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かつて「Medal of Honor:Allied Assault」を世に贈ったスタッフが,新たな第二次世界大戦FPSを制作した。それがこの「Call of Duty」である。スタッフがMoHAAと同じというだけあり,この作品もまた多くの戦争映画をリスペクトした,ドラマチックな戦場の描写がウリとなる。 開発者が語るには,MoHAAが一人の英雄の大活躍を描いたのに対して,CoDはより大人数での大規模な戦闘,よりリアルな戦場というものを意識した作品となる。このように初期コンセプトが違うため,扱う題材は同じでも内容的には大きく異なるものになっている。 またリアルなディテールにこだわりがあるのも,この開発陣の特徴。舞台となる戦場へは実際に現地へ取材に赴き,各地の当時のデータなども片っ端からリサーチしたという。登場武器の音源も,実銃の射撃音を録音したものが使用されている。 CoDでは英・米・露のキャンペーンが用意されており,それぞれの立場からヨーロッパ戦線が展開し,ベルリンを目指していくことになるのだ。この三つの軍それぞれの戦いを描き切っていることが,この作品の魅力といえる。 英軍キャンペーンは,ペガサス橋の戦いから始まる。これは1944年6月,重要拠点であるペガサス橋にてドイツの大軍団と激突する戦い。グライダー部隊など,「史上最大の作戦」でも描かれた有名な戦闘だ。 米軍キャンペーンは,ノルマンディー上陸作戦から始まる。これはもう言うまでもなく,「プライベート・ライアン」や「史上最大の作戦」でおなじみ,フランスの片田舎の狭いオマハ・ビーチが,数千人の連合軍兵士の死体で埋まることになるという酸鼻を極めた激戦だ。 露軍キャンペーンは,映画「スターリン・グラード」などを髣髴とさせる,東部戦線での戦いがテーマ。これもまた血みどろの戦いが繰り広げられた戦地で,飢えと寒さの中で兵士の命が非常に軽んじられる悲惨な戦いとなった。 ゲーム中のスタイルも,三つの軍それぞれに個性が現れている。英軍はコマンダースタイルで,二人の仲間を引き連れて任務に挑む。どちらかというと頭を使って仕掛けを突破していくといったミッションが多いのが特徴だ。 米軍はスコードスタイルで,数人の部隊による戦いを中心に描かれる。英キャンペーンのような謎解きメインではなく,武器で道を切り開いていく戦闘メインのキャンペーンとなっている。 露軍は上記のどちらとも性格が異なり,大規模戦闘スタイルのキャンペーンとなる。200人以上が激突する混戦もあるという。また,"まずしい戦い"がテーマとなるというのもユニークだ。 全24ミッションは,いずれもさまざまなアイデアが詰まっており,どのステージも見どころになるだろうと開発者も自信ありげに語っていた。ミリタリーファンにとっては,見逃せない一本であるのは間違いない注目作だ。 |
- 関連タイトル:
コール オブ デューティー 日本語版
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